歯科技工所アンケート 報告書が完成しました!

歯科技工所が大変な状況にあることがマスコミなどで度々取り上げられています。低収入・経営難が恒常化し、若手技工士の離職率も高い状態が続いており、歯科技工士養成学校の閉鎖も相次ぐなど、10年後には歯科技工の担い手がいなくなるとの指摘もあります。
 その中で、問題解決のためにはまず我々歯科医師が、歯科技工所の現状を正確に理解・共有することが必要であると考え、2020年9月、東京23区に所在する歯科技工所にアンケートを実施し211件(回収率18.7%)から回答が寄せられました。

 

歯科技工所アンケート 報告書

概要

【調査期間】2020年9月11日~9月30日

送付2020年8月1日現在、都内23区保健所等に届出が行われている歯科技工所のうち、開示請求により送付先が入手できた1,239カ所

【送付件数】,239件(うち113件が不達のため、送付が確認できたのは1,126件)

返信211件/1,126件

回収18.7%送付および回収方法】封書で送付し封書で回収(無記名返送)

【有意差判定】―未実施―

 

2917.今後望まれる方向はどのようなものですか(保険診療制度に関して)(複数回答可)

□7対3の徹底保険請求の技工所直接請求保険制度内での技工料の明確化□今のままで良い□その他

 

 

 

自由記載欄(P40)

24.自由記載欄まずこのようなアンケートを歯科医師の団体がされたことに感謝いたします。開封した時に「また技工士会が無駄な事をして」と思ったのですが、よくよく見てびっくりしました。保険の技工士はほぼあきらめの心境ですが、これからの人の為に何とかしてあげてください。アンケートの中に73という言葉があり、何とも言えない感じです。もしあの時それが実現していれば、今のようにはなっていなかったのではないでしょうか?あの時、交渉に行ったとき、「そんなのは絵にかいた餅だよ」といわれたショックと怒りを思い出しました。結局その通りになりましたが、保険が全て点数ならば技工士も同一に扱ってもらいたいです。歯科医と技工士の利害関係が反するようではいつまで経っても同じです。歯科医院からではなく、技工料が支払われる仕組みが必要だと思います。好きな事を書かせていただき失礼いたしました。ありがとうございます。

(以下省略)

 

 

 

(加藤の一言)

歯科医師の皆様が歯科技工士の問題に関心を持ち、問題解決に取り組んでいただけることに心より感謝申し上げます。

歯科技工士の直接保険請求にはまだまだ時間が必要なので、自助努力としてまずはここより始めてははいかがでしょうか。

 


令和2年4月度版「ループ式歯科技工協定料金早見表」

日技 点数分析表(令和2年10月) (会員しか閲覧できないようです)

 

 

 

 

【関連ブログ】

岩澤毅 投稿・寄稿 東京歯科保険医協「歯科技工所アンケート」自由記載欄には「幻想の残影」が
⚪数十年前に流布された「7:3大臣告示」や「直接請求」
⚪集計に現れた「希望の概念」は、医療保険制度を学ぶ機会のない歯科技工士が作り上げ、今も持ち続ける「幻想の残影