患者は、62歳男性。
 主訴は咀嚼困難と審美的な不満。

 

  担当医は患者に保険治療および義歯を含めた治療方法と、その利点と欠点について説明した。患者はその説明を受け、インプラント補綴による治療を選択した。

 担当医は本症例の製作を弊社に依頼した。

 

 担当医より弊社に指示書、上顎スタディモデル、下顎対合歯模型、上顎精密印象、咬合床等が送られてきた。

 指示書には、「正中はスタディモデルに記した位置とし、臼歯部歯頸部はスタディモデルほどボリュームを持たせず立ち上げてプロビジョナルレストレーションを製作すること」との指示があった。

 担当技工士はスタディモデルの咬合器付着を行った(図1、2、3)。

 

(図1)

(図2)

(図3)

 

 その後、上顎の作業用模型を製作し咬合器に付着した(図4)。

(図4)

 

 担当技工士はチタンアバットメントの余剰分を削合・調整し(図5)、指示に従いWAX UPを行い、その後プロビジョナルレストレーションを製作した(図6、7)。

(図5)

 

(図6)

(図7)

 

 担当医はプロビジョナルレストレーションを調整し、最終的に患者の承諾を得て、上顎フルマウス・インプラントスクリューリテイン・フルジルコニアブリッジの製作を担当技工士に指示した。 

 担当技工士は歯科用CAD/CAMシステムを用い、プロビジョナルレストレーションと作業用模型をWスキャンし、デジタル設計を行った。その後ジルコニアを加工し、染色、焼結を行った(図8)。

(図8)

 

 担当歯科技工士は焼結されたジルコニアブリッジの適合確認と微調整を行った後、ステインとグレーズをして本補綴物を完成させた(図9、図10)。

(図9)

(図10)

 

 当日、担当歯科衛生士から「何の問題も無く入りました。患者様も先生も大変喜んでおられました。」との連絡を頂いた。

 

 

 担当歯科技工士:松浦真也

 

 

(株)ループホールディングスの歯科技工士は、全力で患者様と歯科医師の要望にお応えしております。

弊社は患者様からの直接のご依頼や委託業者様や歯科技工所様からの仕事のご依頼は受けておりません。あしからずご容赦願います。なお患者様で弊社の補綴物をご要望の場合、近くの歯科医院へ一度ご相談ください<(_ _)>