※これは実在する人物をモデルにした、ノンフィクション風コメディです。(首元には常に大きな数珠)
こんな感じの数珠↓
第一話「乳がんって流行ってんの?」

流行りません。季節限定スイーツじゃないんで。乳がん はトレンド入りしません。
細胞の遺伝子が突然変異を起こして発症する病気です。流行語大賞にもノミネートされません。
第二話「夜お寺とか行くから病気になるんだよ」

え、夜間参拝ペナルティ制?
昼:セーフ
夕方:注意
夜:がん発症リスクUP
RPG仕様やめてほしい。ちなみに、がんの発生は
・遺伝的要因
・ホルモン
・生活習慣
など複雑に絡み合います。
夜のお寺は含まれていません。医学界、困惑。
第三話「同情してほしい?してほしくないでしょ?」

急に心理テスト始まった。
① 同情してほしい
② してほしくない
③ どっちでもないから失礼やめて
正解は③です。私は答えました。
「腫れ物にさわるみたいに接されるのは嫌だけど…あなたの発言どうかと思うよ?」静かなるカウンター。
数珠の人の特徴
・常に大きな数珠装備
・発言はクリティカルヒット率高め
・医学知識は都市伝説ベース
防御力より攻撃力が高いタイプ。
私の学び
がんになると、病気そのものよりも「人の言葉」に削られることがある。でもね。がんは罰じゃない。信仰の時間帯でもない。注目集めイベントでもない。ただの細胞の変化。そして私は今日も思う。数珠より先に、思いやり装備してくれ。
第四話「昼間お寺に行くと治るよ」

ある日のこと。数珠の人、真顔でこう言いました。「昼間お寺に行くと治るよ。」……時間帯指定きた。
えっと、診察は何時からですか?
午前受付のみ?
午後は再発リスク上がります?
私の脳内会議
(昼ならセーフ理論とは)
(紫外線とビタミンDの話?違うよね)
(治療ガイドラインに“参拝”あった?)
ちなみに、乳がん の治療は
・手術
・放射線
・抗がん剤
・ホルモン療法
など、科学的根拠に基づいて行われます。参拝は…心のケアにはなるかもしれないけど、腫瘍が「じゃあ帰ります」ってなるわけではない。細胞は、時間帯で改心しません。
昼の寺=治療説
もし本当にそうなら、
外来受付「腫瘍内科」 を「参拝内科」に改名保険適用
・本堂拝観 3割負担
・ご祈祷オプション 自費
いや、やめて。
本当のところ
信仰が心の支えになる人もいる。それは否定しない。でも。病気を「あなたの行動のせい」「時間帯のせい」にするのは違う。
それ、地味に人を削る。私の最終装備数珠の人に言いたい。昼でも夜でも、がんは突然変異。治るかどうかは、医療と体と時間の積み重ね。でもね。あなたの発言は、今すぐ改善できる。それは時間帯関係ない。
第五話「ポジティブなら治るよ」
数珠の人、ある日こう言いました。「でもさ、ポジティブなら治るよ?」……メンタル万能薬きた。
私の脳内ナレーション
(え、腫瘍って自己啓発セミナー受講するタイプ?)
(前向き細胞と後ろ向き細胞で派閥ある?)(ネガティブだと増殖スピードUPとかある?)残念ながら、乳がん の増殖は“気合いの明るさ”では決まりません。
腫瘍は、
・細胞の遺伝子変異
・ホルモン環境
・増殖シグナルの異常
こういう仕組みで進みます。「よし、今日は前向きだから縮もう!」とはならないのよ、細胞。
ポジティブ信仰の落とし穴
もちろんね、前向きでいることは大事。気持ちが少し軽くなる日もある。でも。「治らないのはポジティブじゃないから」みたいな空気になると、それはもう二次被害。がん患者、常に笑顔義務化みたいになるのキツい。
私の返し(心の中)
「じゃあさ、あなたが風邪ひいたらネガティブだから悪化したって言っていい?」言わないけどね。大人だから。
本当のところ
治療は医療チームと一緒に進めるもの。気持ちは支えになることはあっても、原因にも責任にもならない。がんは根性論で決まらない。でも。無神経な発言は、気をつければ減らせる。これは努力で改善可能。
本日の教訓
数珠より先に、医学と敬意を装備しよう。ポジティブは選択。でも尊重は義務。
第六話「私の知り合いはピンピンしてるよ?」
ある日、数珠の人は言いました。「私の知り合い、乳がん手術したけどピンピンしてるよ?」……だから何選手権、開催。
私の心の中
(それは良かったね!!まずはそこ祝福!!)(で?私は?比較対象?)
(がんって統一規格製品でしたっけ?)
がんはコピー商品じゃない。
乳がん と一言で言っても、
・ステージ
・サブタイプ
・進行度
・治療内容全部違う。同じ“乳がん”でも、中身は別物レベル。
ピンピン理論の罠
この言葉の裏にあるのはたぶん、「大丈夫だよ」って言いたい気持ち。でもね。比較されると、こうなる。
・元気じゃない私は弱い?
・前向きじゃないから?
・治りが悪いのは努力不足?違う。体の反応は人それぞれ。
例えるなら
「私の知り合い、骨折したけど3週間で走ってたよ?」いや、
部位どこ?ヒビ?粉砕?年齢は?
話そこから。
私の静かな結論
誰かがピンピンしてるのは素晴らしい。でも。今しんどい人の現実は、それとは別。希望はありがたい。でも比較はいらない。
本日の教訓
励ましは、「私の知り合い」じゃなくて「あなたは今どう?」から始まる。数珠より先に、共感力を首から下げてほしい。
第七話「食事変えれば治るよ」
ある日、数珠の人はドヤ顔で言いました。「食事変えれば治るよ。」……出ました。万能・食事療法説。
私の脳内実況
(ブロッコリーで腫瘍退散?)
(納豆で細胞改心?)
(玄米にしたらがん細胞、正座?)
もし食事だけで治るなら、腫瘍内科、閉院。スーパーが総合病院。
レジ横に「本日おすすめ:抗がんセット」とか並ぶ未来。
現実はどうか
乳がん は、
・手術
・薬物療法
・放射線治療など、医学的治療が基本。
食事は「体を支える」ことはあっても、「がんを消すスイッチ」ではない。野菜は大事。でも野菜は外科医ではない。
この言葉がしんどい理由
「食事で治る」裏を返せば、「治らないのは食生活が悪いから?」みたいに聞こえる。それ、地味に重い。がんは生活態度の通知表じゃない。
私の心の中の一言
「じゃああなた、虫歯になったらほうれん草で治すの?」言わないけどね。大人だから(二回目)。
本日の教訓
食事は大切。でも治療の代わりにはならない。がんは“気の持ちよう”でも“時間帯”でも“献立”でも決まらない。でも。言葉は選べる。それは今すぐ変えられる。
第八話「ストレスが原因でしょ?」
数珠の人、少し神妙な顔で言いました。「やっぱりさ、ストレスが原因でしょ?」……出ました。なんでもストレス説。
私の脳内ツッコミ
(ストレス、万能犯人すぎん?)
(犯行現場:全人類)
(地球上で無罪の人いる?)ストレスは誰にでもある。
でも。乳がん の発症は、
・遺伝子変異
・ホルモン
・加齢
・生活要因の複合
など、科学的に説明されるもの。「あなたが頑張りすぎたから」「心が弱かったから」ではない。
なぜこの言葉がきついのか
この一言、じわっと刺さる。
だって、「病気になったのはあなたのせい」ってニュアンスが混ざるから。ストレスが悪いなら、介護してる人子育てしてる人働いてる人みんな即アウトじゃないか。地球、静まり返るわ。
私の静かな本音
ストレスはあったよ。人生だもん。でもね。がんは「がんばりすぎた罰」じゃない。私はちゃんと生きてただけ。
もし本当にストレス原因なら
全国の病院に「本日のストレス指数」「発症予報:やや多い」とか出るよね。
気象庁みたいに。でもそんなものはない。
本日の教訓
ストレスは体調に影響することはある。でも。がんを“あなたの性格”や“あなたの生き方”のせいにしないでほしい。それだけ。
余談、私はお寺巡りが好きです!写真が趣味で、お寺の写真は私が撮影しました![]()








