コウボウシバ(弘法芝)

 

学名:Carex pumila

科名・属名:カヤツリグサ科・スゲ属

英語名:

花期:5~6月

分布:北海道〜九州

撮影場所:西宮市大浜町

撮影日:2024年4月12日

 

海岸砂浜に生える多年草。根茎は長く横にはいまばらに生える。基部の鞘は無葉身で暗赤色を帯び、糸網はほとんど生じない。葉は幅2〜4mm。有花茎は高さ10〜30cm。上部2〜4個の小穂は雄性、長さ2〜3cm。下方の1〜2個は雌性で接近してつき、長さ1.5〜3cm。苞は葉身が長く、短い鞘がある。雌花の鱗片は狭卵形鋭尖頭、果苞とほぼ同長。果胞は無毛で、長さ6〜8mm、コルク質で無毛、先端はしだいに狭まって嘴となり、口部は硬化した鋭2歯、乾くとやや褐色に変色する。柱頭は3岐。湿った所に生えるものは生育が良く、背が高くなりシオクグに似てくるが、雌小穂がたがいに接近してつくこと、鱗片が長いこと、果胞の嘴が徐々に狭まることで区別できる。

 

入り乱れ入り乱れつつ百千鳥  正岡子規