昨日の線路脇のジオラマ化は、贔屓目に見ても成功したとは言い難い。落石事故現場の再現にはいくらか成功したかもしれないが、私がなんとなく目指している立体交差レイアウトには程遠い。というか立体交差を一つの目的にしているのに、ジオラマの訓練をしている場合ではないのではないか。
立体交差の全体像が見えていないので、制作すべき情景も迷走してしまうと言うものだ。そこで仮の立体交差をシミュレーションしてみた。
立体交差に向けたレールの嵩上げは、ひとまず先日から切り刻んでいる発泡スチロールの端材を使用することにした。

レール嵩上げの最高地点は先日から作っていたトンネルの上面なので、そこに至るレールを支える橋脚の代役たちを端材で作ることになる。どのような配置が最適かはよくわからないが、ひとまずレールの接合部分が強度が下がるはずなので、その真下に配置するのが良かろう。
目測で橋脚を配置。橋脚の切り出しは完全に適当で、レールとの隙間があれば薄い端材を差し込む形で調整。こうして見ると何だかすでに完成しているようにも見える。そこで実際にNゲージの車輌を走行させて、この勾配を問題なく登れるかを確かめてみた。
ところが3両編成の東海道線は、写真右側の橋脚部分で脱線してしまい、レールから落ちてしまった。これが本当の車輌なら、かなりの大事故だし乗客乗員も無傷ではあるまい。
よくよく見ると、写真左右の橋脚の間にも、もう一つ橋脚を入れるべきだったのに、それがなかったため接合部分で下方向にしなった。そのために次の接合部分に負荷がかかったため、想定以上の角度がついて車輌下面に接触、または車輪が浮いてしまったため脱線したと思われる。
それらを調整して、可能な限り接合部分の負荷を軽減しつつ、勾配もできるだけ緩やかになるように心がけた。それでも現実ではありえないような坂道になっているのだろう。
時計回り方向ならば、我が家の東海道線は坂を登りきってくれた。
ちなみに下り方向はご覧の状況。車輌はこの坂を登らせてもどうにか走りきってくれたが、何だか動力車に悪影響がありそうで、勾配をどうにかしない限り、下り専用としておくほうが良さそうだ。
それでも昨日の謎の落石現場を再現するよりも、今回の作業のほうが不明瞭な完成形に近づいているように感じる。トンネルの扱いをもう少し検討することによって、ここまでの勾配にしなくても良いアイデアもわきつつある。