to keep a light on 前編
「兄さん、楽しんでこいよ。」「うん。」「そいえばさ、素子金髪に染めたって」「は?、きぃいていねぇぞ!」二人の男が乗る車は高速道路を走り続けてる。「やべっ、黙っておくべきだった。」「なんなんだよぉ。」「大野さん拗ねないでくださいってばw」「そりゃ、拗ねる。てか、なんで翔ちゃんと素子と連絡してるわけ?俺には一切連絡教えてくれないんだよ。」「この前、仕事中にスマホ突然壊れたってさ。しかも、修復不可能まで。」「素子のスマホはバキバキに液晶画面壊れてても、まだ使えるって言ってたな。俺は買い換えた方がいいよって忠告したのに。それで?」「素子は真っ先に電話番号を知ってる思い出したのは俺ってわけ。」「二人は元仕事場の先輩後輩だもんな。」「だから、拗ねないでくださいw」俺は、素子が好きなんだけど……素子は、翔ちゃんのことが好きなのか?!「素子から聞いた話なんだけど」「何?」僕はそっけない返事をした。「あなたのことが、気になるみたいですよ?」「ちょ、それは本当か?」「嘘だと思うなら、素子に聞いてみれば?」「ばか、聞くかよ。あんなにも、素直じゃないやつと付き合うものか!」翔ちゃんとはにこにこと笑って話してたのを覚えてる。素子は去年の夏に仕事を辞めた。理由は、実家の家業を継ぐと言った。「素子、そもそも美容師になりたかったって。俺らがいる事務仕事も楽しいが、夢を捨てきれずにいたってだが、親が猛烈反対されて否応なしにこっちに応募したというわけ。将来安泰のほうがいいでしょ?家のことは気にせずに。って素子の母親が言ったってさ」「古臭い考え」「俺も思った。子供の考えを尊重しない家庭だったらしい。素子は、絶賛反抗期中。」「だからか、金髪に染めたのは。遅めの反抗期だねw」「それ、本人の前で言ったら怒られるから、二人だけの話しな。」「うん」素子は、以前会社にいたとき意味深な言葉を残した。「ねえ、大野さん。心がときめいたことはありますか?」俺はそのセリフがどうにも引っかかってた。単なる相談なのか、思わせなのかよくわからなかった。車は間もなく、明かりが消えない中心部に入る。俺は……素子の後輩?微妙な関係が何年も続いたからどうにも言えない。ーーーーーーーーー「くしゅん、」「なに、くしゃみしてるの。それをするなら手を動かしなさい。」「すみません……堂号先輩。」「……実家、帰らなくてもいいの?」堂号先輩の言葉に何も言えなかった。間を置いて話してみる。「当面の間は、帰りません。私の事は無関心ですから。親が決めたレールの上でずっと走り続けさせられ、嫌になり、前に働いていた会社も良かったのですが、やはりこの道を諦めることが出来ずにいました。親は美容師で、親の代で閉める予定ってずっと言ってました。私はそれが嫌いで、もっと自由な髪型に……って」「田舎特有のパーマメント?」「そうです」「わかるわ〜もっと似合う髪型があるのにわざわざパーマをする人がいるという現実ね。」まだ、私は下っ端で掃除や椅子の手入れ先輩達がお客さんの散髪する姿を学習する時期。入ってから二年は経つがいっこうにもハサミを持たせてくれない。堂号先輩曰く「ハサミを持つということは、責任が問われる覚悟が必要。お客様の御要望に応えるのが、私達の役目。」前の会社で働きつつコツコツとお金を貯めハサミなどを買った。資格試験は来月受けることになる。「素子、金髪似合ってるじゃん。」「ありがとうございます。」堂号先輩は何時もは褒めてくれないがこの時初めて、私のことを褒めてくれた。「でも、技術面ではまだまだね。」褒めてからの貶しは痛すぎます、先輩。「そう……ですね。」過去の自分はあれで正しかったのだろうか?大野さんとの関係。ずっと、螺旋状な関係で好きかと聞かれたら、あの人のどこがいいの?って棘のあるもののいいで答えてしまう。裏腹に密かにときめいてる自分がいる,おかしいほどに。「素子、まだ何か悩み事抱えているの?」「ひゃい?」素子は、「はい」という返事をしたかったのが堂号先輩からの突然な質問に声が裏返ってしまった。「なにその声w」「だって、先輩が突然聞いてくるのですから」「ごめんごめん」堂号先輩は一ミリも悪いと思っていないでしょう嫌な先輩。「顔に書いてあるよ、先輩さっきのこと反省していないって。反省してるわよ。この時間帯まで、残業させていることもね。明日、店長から叱られるから、素子が資格試験で残りたかったそう話を私がつけておくから心配しないで。」「ありがとうございます。先輩、店長急に早退しましたですよね?」「そうそう、店長のお母さんが仕事場で倒れたって。それで、店長お母さんの仕事場の人から連絡が来てオープンしてから僅か、3時間足らずで帰った。今日はマネージャーの私が店の仕切りを頼むと店長から連絡がきた。よりにもよって、常連客で毎回毎回クレームが来る60代のあの人の対応の最中によ今度、言って来たら出入り禁止って言おうか言わないか考えてる」「もちろん、店長には話しますでしょうか?」「当ったり前よ!あの人、名前は、カツヨさんか店長に対しては甘めでほかの人に対しずっおずっおずっと起こって、気に入らないから金返せって、、もう呆れる。」先輩の愚痴はどこかのアニメで「お残しは許しまへんで!」の名台詞をいうキャラクターを思い出した。先輩の口調はそのキャラクターに似ている。私より14上なんだけど、絶対に先輩には言えない。「話が変わってた、元の話に戻すけど、悩み事あるの?」「ないです」「私にはそう見えないんだけどねw」ここまできたら白状しないといけなくなった。事実を言うべきなのか、隠すことが一番なんだろうか。「堂号先輩は恋愛は頭で考えるほうですか、それとも直感でいくほうですか?」「はあ?」それを言われるのは当然。堂号先輩は非常に困った顔をしている「なにいってるの、私だったら直感でいくよ。あれ、素子は頭で考えちゃうタイプ?」「そうです。直感で行くと失敗するので頭で考えるほうが、楽しいです。」「私には、到底理解できないけどそれで成功したことある?」「あります。しかし、長くは続かなかったです。なんで、直感でみんな恋をしているのかなと不思議で堪りませんでした。」「人間は本能で動くのよ、素子の場合は拗らせだね。立派な拗らせ女子」堂号先輩は少し苦笑いをする。「素子は、気になる人がいるのね。それも長く関係が曖昧で、恋愛とは何かと模索をしている。素子、それはいけないこと。絶対あなたが今、気になっている人がほかの人と一緒になったところを見たら後悔する羽目になるどうしたいのかは、素子自身がどうしたいのか考えなさい。時には直感というものも必要だよ。」「先輩、なぜわかったのですか」「勘。私も、一度だけ素子と同じようなことをやらかしたことがある。今でも、そいつの姿をたまに見かけるけど、ちゃんと言えばよかったと後悔してる。しない後悔よりも、やってからの後悔がいい思い出になるよ」素子は堂号先輩の言葉を聞いて、改めて今考えていることは危険だということに初めて気が付いた。ーーーーーーーーーーーー「素子が退職する前に俺は告った。」「翔ちゃん、素子に告白したの!?まさか、あの残業時間帯に言ったのか!?」「うん、そしたら案の定。振られました。」運転をする男は、はにかんでいた。「えー、信じられない。素子とは凄い仲がいいのに。」「理由は一言しか言わなかった。『私の心がおかしくなりそうです』ってさ、俺最初は全く言ってることが分からなくて、そっかとしかいえなかった。仕事中、よくよく素子を見ていたら、あなたの事を悲しそうに見つめていましたよ?」「俺、泣かせたのか?!」「違う、大野さんのことが気になってるんですよ。素子は、冷たくて不器用。俺に本音をちらりと覗くような物の言い方。素子は俺の事を良き友と」「あーも、昔っから紛らわしい言い方をするからなぁ。最初から気になってますとか好きな人がいますって、言えばいいのに。」助手席に座る男はむくれる。「女子は言いにくいんだよ。w俺から素子の取り扱いを教える。」「なんなんだ?早く教えろ。」助手席に座ってる男は今か今かと素子の取り扱いを聞きたがってる。「ww実はな、ああ見えて素子は、食いしん坊。スイーツは特に喜ぶよ。」「えー!初耳だよ。塩ツラした素子が?へ?」「試してみるといいよ。不気味な笑顔をするから。」「素子は、笑顔をして作るのが苦手だもんなぁw笑ってるところ見てみたいな。」「あれでも、精一杯だよ?」「嘘だーw前いた時でも、クライアント先から『笑ってる?』って言われてさ、対応するのが大変だった。」「そうだったな」「素子、新しいところでうまくいってるといいなあ」助手席に座る男は窓を眺めている。「兄さん、俺、素子が働いている店に着いたら用事があるから、先に帰るね。」「用事?」「うん、急に呼び出されてな。処理したのにな俺、どこかで間違えたのかな?」「わかった。」翔ちゃんの嘘つきwまあ、俺に考慮しているのはわかっている。「翔ちゃんも、時間があったら素子に会いに行ってみれば?」「そうだね。もうすぐ着くよ。」男たちが乗る車は明かりが消えない街から点々と明りがついている方へ向かう。ーーーーーーーーーーーーーーーー「素子、今もその人と連絡を取り合っているの?」「いいえ、その人の…友達とは連絡を時々取り合っています。」「もったいないわね。」「いえ、私が気になる人と会ってしまうと何を話せばいいのかわからなくてあえて、連絡先を聞いていないです。」「はああ、素子がしている行動って聞いている側でも、呆れる。」「それが私にとって得策だと思っています。」「素子がそれで納得しているなら私は言わないよ。」堂号先輩はとんでもない後輩を持ってしまったと悔やんでる。普段から、プライベートの話は一切話さなくほかの人からミステリアスで不気味といわれるほど素性を知らないのだ。飲み会で出席しても適当なことを言って会話をかわしている。堂号先輩はこの日初の素子の素性を知った。「素子、試験はもうすぐだったよね?」「はい、来月の10日あたりだったかと思います。」「試験官は誰になったのか、店長から聞いた?」「はい、昨日店長から話を聞きました。」「そしたら、誰って?」素子は非常に言いにくそうな顔をしている。「堂号先輩と店長と鬼の…百目鬼(どうめき)さんです毎年優勝してるあの、店です。」堂号先輩は絶句している様子。「私は何も…聞いていないよ…」仕事中とはいえ緊急ごとなのでスマホを取り出し店長の連絡を見る。「私のバカだった、連絡見ていないわ。店長に失礼なことをしてしまった。あとで、お詫びのメールしておかなきゃ」「先輩?」「百目鬼さんは、とても鬼厳しい講師で有名よそれで何人もお弟子さんたちが、有名店を持ったことか。私はね、その1人よ。だから覚悟して試験を受けなさい。私は破門にされちゃったけど…」「……」はい、頑張りますとも言えない雰囲気。「気にしないで、同情なんていらないから。」初めて見た、先輩が悲しそうな顔をしてるのは余程叱責が厳しかったのね。「素子、お店の看板と照明下げてきて。」「はい。」ーーーーーーーー「翔ちゃん、後どのくらいで着く?」「もうすぐ。あ、いつまで開いてたっけ?」「忘れた?」「うん、ど忘れした。」「翔ちゃんのバカーバカーバーカ!調べてみるよ。」この日に限って男たちは運がついていないようで。運転する男は普段失敗しないような所を間違えて上司に怒られた。助手席に座る男はなにかと引っかかり、危うく怪我をしそうになる。そしてこの今、素子が働いている店の時間を忘れてしまう。「やばい!あと30分で閉まるよ!」「おい、マジかよ〜」プー!「間違ってクラクションを押しちゃった……」「運転変わろうかと言いたいところだけど、俺持っていないもんなぁ……」「「はぁぁ……なんだか気が重い。」」素子、まだ居るよな?伝えたいことがあるからまだ、店にいて。「翔ちゃんって好きな人いる?」「いませんw」「へぇ〜甲賀さんと仲良く楽しそうに話してましたよね?常務の甲賀さんと。」「べ、別に/////あれは、単にスイーツパラダイスのクーポン、いりませんか?という話しだけ。」「怪しいな〜」「やましいことはやっていません、兄さん、からかいはやめてくださいってばw」「甲賀さんに聞いてみようかな〜♪」「やめてーーー!w」「男二人でスイーツパラダイスに行く?」この男たちはよく悪ふざけをやりがちである。「オジサン2人で?」「うん、甘いもの好きでしょ?」「そうだけど、ちょっと待って。」窓際に警備員が立ってる。「渋滞とか言わないよね……そうだとしたら次はないよ。」助手席に座る男は溜息をつく。不安と焦り。それと、意味深に残した言葉。それを確かめるまでは諦めない。「こんばんは」運転席に座る男は車の窓を開ける。「こんばんは、すみません……この先事故を起こした、車がありまして……交通渋滞ができております。」「何km程ですか?」「10km程です、すみませんねぇ、お忙しい中このような事態になってしまい。」初老の警備員はバツが悪そうにいう。「10km!?会えないよ……これじゃ……」「どこか、抜けれる道はありますか?」「すみません、ないです。」「うそだろ。」助手席に座る男は途方に暮れる初老の警備員は助手席に座る男の様子に気がついた「運転手さん、とてもお急ぎのようでしょうか?」「まぁそいうわけですね。ね、大野さん」「ん、おお、うん。そうです、友人に会いたいのでこれからお店の方へ。」「差し支えなければ、お店の名前をお聞き願いたいのですが」「言うべきかな……?素子は知らない人に店を絶対に話すなと言われたし」「しかし!」「私は他の人には言いません。ですが、同僚の人達には言わなきゃいけないので。」「どうする、兄さん……」「グリーンピックに行きたいです。」グリーンピック、それは素子が働いてる店名だ。助手席に座る男は苦渋の決断で素子が働いてる店名をいった。素子は店名を他の人に言うなと3人で約束してたからである。助手席に座る男は約束を破ってしまった。それでも素子に会いたいと想う気持ちが増す一方。ーーーーーーーー編集後記えーっと😅文字数制限に引っかかりそうなのでここまでにします💦