水城 敦

最凶最悪、如何なる手段を選ばない殺人犯

現在も指名手配で多額の懸賞金がつくほど

未だに見つかってない

なので、情報も極めて少ない。


大野が手に汗握ったのはそれだった。

なぜ、水城なのか

全く検討もつかない

まさか12日の事件に関わってるのか?


「水城……敦……」


「うぉ?どうした、大野。」

「いえ……何もありません。」

荏原は人差し指で頭をポリポリとかく。

「そのファイル、後で詳しく聞かせて欲しい。」

「はい。」

荏原にとっては身に覚えのあるファイルだった。

しかも、CDF レッドマーク


こやつ…まだ危ないところに踏み入れようとしてるのか?

ーーーーーーー

以下 映像記録が続く。

「確証もないのに、言い切れるんだ?」


「おいおい、翔よ。こんーーーなことも知らないのか?あいつの名前を」


「もったいぶらないで、とっとと12日の犯人を言え!」


「犯人?フッ、だから知らないんだって。一度きりしか、名前聞いていないから。あああ、そうそう思い出した。12日の共犯者の名前をまだ何人かいたけど、1人総長から名前を聞いてたな……」


「名前は?」


「城水 敦」


「おい……今なんと。なんと言ったんだ、米沢。」


「なんども言わせるなよ〜警察って、脳みそないやつか?笑えるぜ。」


櫻井はこんな茶番劇に付き合っていられなかった。


「いいから早く言えーーーー!!米沢 春近!」


「おぉ、おっかねぇな。ラストだから、よーく聞け。やつの名前は、城水 敦」


「城水 敦?水城 敦との間違いでは?」

この当時櫻井は、大野と同じく手に冷や汗をかいた。

「こっちで知ってる名前とは違う……何故だ。」


「あいつは、偽名を使って生きてるからな。総長は、城水 敦には厳重警戒しろと。そぉんなことを言ってたな。」


「それが、本名か……?」


「なんだい、なんだい俺を疑ってるのか?冗談じゃない。これは本当だ」

「だとしたら……水城 敦という人物は誰だ……」


「知らねぇよ、翔刑事。」


「隠してることあるか?」


「ないと言えば、ないな。」


「しらばっくれる気か?」


「だーかーら、12日の連続事件情報は俺はそこまで知らないんだ!闇の事情通 、思い出せねぇ、薄気味悪い花の名前だったろ?」


「グロリオサ。」


「あいつは、まだ牢屋にいるか?」


「それは答えられない。」


「はっ、その意味だとグロリオサいるな?」

櫻井はイライラしてきて

落ち着きがなくなってき始めた。


「……やつの本名分かるか、未だに明かしてくれない。」


「当然の事だ、グロリオサは自分のことを一切話したがらない素性だからな。聞いても無駄無駄」


「何としても、暴いてやる。」 


「誓っても、無理。」

米沢は舌をペロリとする。


「ジントニックはグロリオサのこと……知ってるか?」

一か八かの賭けだ。ひとつ間違えたら、命の保証は

ミリ単位でなし。


「まだ諦めていないのか、しょうが懲りないねクソ刑事。いいだろう。ジントニック…あの、謎多ききょうだいの片割れか?はぁ、俺はあいつの事は好きじゃない ジントニーは曲者でそう簡単に情報を出したりしないんだよ全くだ、情報あげるといいつつ、あげない。グロリオサとは馬が微妙に合わない、そのくせもう片割れの薔薇とは仲がいいんだよ。きょうだいの上として、ジントニーは嫉妬深い。」



「なぜ、ジントニーと呼ぶのか?同業者ではコードネームをフルで言うはずなのに。」


「偽名だよ、偽名。ジントニックだと、ほらバレちまうだろ?ジン・トニー これだと海外の人だと思い込むだろ?」


「たしかに。」


「ジントニー、お前らたちが言うジントニックはすこぶる、頭がいいからお前たちが考えてる事は並大抵のことは、お見通しだぜ。居場所を教えてやるよ、教えたらさ釈放してくれ、ねぇねぇ刑事また人を殺してもいいか?」


「殺してもいい命なんかねぇよ!」


また狂い始めてきた。



「ちぇっ、ジントニックが居そうな場所はふたつある。一つ目は 悪苦染(あくぞめ)という闇バイヤーが集うBAR、二つ目 ……おっとこれは言えないだったな。」


「なに?しらばっくれる気か」


「それが悪いとでも?」


「いいから、言え!」


「ほんと、せっかちな刑事さん。これは12日の殺人事件と少し関連する場所だな。内容は違うけど、ヒントを与える。それ以降はお宅らで探しな」

目をギョロりとさせ、舌をぺろぺろさせる。

なんとも、薄気味悪い凶悪殺人犯。


「ヒントとは」

米沢はにかっと笑う。

「ヒントは、ひとつ、遺体に花が必ず置いてある

ふたつ、ダイニングメッセージ し、か、も怨みの言葉が綴ってある。 みっつ、こいつは俺でも手法は知らないがある場所を繋いでる。 よっつ、大物が何人か亡くなってる。いつつ、 決まって 豪華な家か会社だ。例外が2件あったはず。むっつ、時刻が決まってる。」


映像は終了


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「映像は以上だ、まずは班を作る。A班は先程、米沢が証言してた 12日の殺人事件に関連する事件を、徹底的に、洗いだせ。B班は ジントニック、薔薇を探せ。C班はグロリオサと繋がってるやつを探し、場合によっては事情聴取を行ってもいい。!根源的な悪を根こそぎ刈り取れ!」


香椎はマイクを握って

勢いよく発言するが

周りは冷えてゆく。


「あの……か、香椎さん?」

相葉は暴走する香椎を止めた


「す、すみません。」


「香椎さんは、こいうときに熱を出しすぎるから

上から散々注意が来るって言うのに。」

郡司は鋭い眼差しを香椎に向けさせる。


「さて、班作りだ。A班は、大野・荏原・郡司・柴田。この4人は12日の事件に関する情報を洗いだせ、または現在捕まってるヤツらからも聞き出しても良い。B班は、松本・浜名・笹木・黛灰 ジントニック、薔薇を探せ。また、米沢が証言してた BAR 悪苦染には十分気をつけろ。C班 相葉・幸田・櫻井・二宮。以前、情報提供があった話によるとグロリオサの子分・吾妻は、天才ハッカーだ。二宮、くれぐれも気をつけろ。」



「わかってますって、香椎さん。」


「以上、各班は行動に移せ。必ず、ホシを見つけろ!」


会議室は「はい!」大声が響き渡る。



「大野、ちょっといいか」

会議終わり

2人っきりで話すことになった。

大野は何も言わず、荏原の後ろについて行った。

途中、透き通った声が聞こえる。

「あの、荏原さん」


「おぉ、柴田か。先に行っておくれ。郡司、しばらく指揮を執り行ってくれないか?」


「分かりました、ジキさん。私も怒りを思い出しました」

荏原は目を見開いた。

まさか、12日の事件を

一から洗い出して、見つかった犯人を滅多刺しにするつもりか?と疑う。


「そのファイル、ジキさんもよく見てください。」


郡司は後輩、柴田を連れて下の階へ行った。



次の瞬間



「大野!なぜCDFファイルを、私に事前に言わなかったのか!」


荏原の怒りは大爆発


「荏原さんは、あの時読んでないところがありましたよね?しかも、重要なところを。あの二人の死因をよく見てなかったですよね!!余りにも不自然な答えでしたよ!」


「私はちゃんと見た!何度も。」


「証拠はどこにありますか?荏原 喜助。」

大野は怒りを抑えつつ

拳が段々と強くなる。


「それは」


「貴方の答え方次第では、裏切り者とみなしますから。」


「死因報告書の在処は、鑑識 井出に聞け。やつなら、当時の俺を知ってる。そして、当時の報告書が残ってるはずだ。」


緊迫した雰囲気の最中で

答えた。


「分かりました、井出さんに聞けばいいのですね。」


「大野、何するつもりだ……」


「至ってシンプルです、あの二人の恨みを晴らしたいだけです。」



大野は颯爽と鑑識に向かった。

この人は独自の路線でいくつもりだろう。


先程の話を盗み聞きしてた

男がいる。


「悪の道か、正義の道と悪の道のボーダーライン。面白そう。」