ーフィクションですー





あの日、尾花さん・橋部さんを止めていれば

こんなことには、ならなかった。


「橋部!」

森林奥深くに橋部は

血まみれの状態で見つかった。


俺は2人を守りきれなかった。


尾花は誘拐されて

7日間も行方不明だったのが


尾花は裸体の状態で

両手・両足に縛り付けられた。

首を絞められたあとが残ってた。

僕にとっては見るにも耐えられない

惨殺だった。



「尾花……橋部……」


2人は婚約して

来月には式をあげる予定だった

尾花 詩子

橋部  宏典



たくさん……職員が亡くなった……慰霊碑に

2人の生年月日と部署も刻まれてた。


俺は復讐するとして誓おう。


「おはよう」


「ジキさん、おはようございます」


「なんだ?朝っぱらからものすごく眠たそうな顔をしてるぞ、智。」


「最近、夢見が悪いのでよく真夜中に起きてしまうんです。」


「あの2人のことか?」


エレベーターの中で上司の荏原 喜助と鉢合わせ。

他の人も変わった名前だから

大半の人は『ジキさん』と呼ぶ。


「無理もないよ。俺も、最近見ちゃうんだよなー俺にはひた隠して付き合ってた頃の夢をな。」



「俺は………」

大野は口を噤む。


「あの日の事か。」


「はい。」


「間違っても、道を外すな。気持ちは分かる。私だって、恨みの気持ちはある。しかし、それをしても詩子と橋部は喜ばない。」


「未だに犯人はつかまっていませんよ!?なぜ、そう言い切れるのですか!」


「大野、いい加減目を覚ませ!絶対にするな!時代は動いてる。この1分1秒でも、時代は進んでる。お前は10年前の時のまんまだ。囚われるな、前に進め。なぁ。」


冷徹なエレベーターのアナウンスが鳴る。

「9階でございます。」


「俺は道を外さない方法で、復讐します。」


「っち……ったく……困った人だね。」


エレベーターのドアが開くと


「うおっと、ジキのおやじと大野さんじゃないか。」


「やめたまえ、二宮。おやじって呼ばれたくないよ。」


「はいはい。」

そう言って二宮もエレベーターに乗る。

「ニノ、不思議ちゃんは?」


「笹野やよいのことか?」


「違う、笹野さんじゃない!」

大野は頭を抱える。


「誰なんすか?」


「サイバーセキュリティ課はろくな人いないな。」

二宮は天邪鬼な天才技術者。

異名を持つまでに言われるほどキケンなやつ。

「冷徹メガネハッカー」と


「ジキさん!」

二宮は困惑しつつ

荏原の暴走を止めようとしてたところだ。

荏原は自覚無しのシレッと毒を吐くため

まれに喧嘩に発展することもある。


「サイバーセキュリティ課にもいい人いますよ?」


「薗田 美代子のことか?」


「その人です!俺が思ってる不思議ちゃん!」


「「はぁ?どこが不思議ちゃん?」」


異口同音で2人は言う。


「え、俺、変な事言った?」


「はぁーー?そりゃーそうですよ。」


「確かに、笹野と薗田は従姉妹だから。なんとなく雰囲気は似てる。」



「なんとなくって、こちらとしては困ります。」


「笹野は真面目で薗田が不思議ちゃんだね。」


「ジキさんったら。」


「当たってるでしょ?」

荏原はフッと笑う。

「はいはい、負けました。」

二宮はあっさりと降参した様子だ。


「12階でございます。」


「じゃぁな、ジキのオヤジと大野さん」


「おお、」


「こらっ、何度言ったらわかる!」


二宮は荏原に向かって舌をペロリとだした。


エレベーターのドアはすぐさましまった。


「ジキさん、今日の会議は……」


「ん?聞いていなかったか、郡司・メイエ・香澄」


「郡司って誰のことでしょうか?」


「あー、そっかフルネームで言うと大野はわからないか。帰国子女でフランスと日本のハーフの子だよ。ほら、ショートカットの。こっちでは、・(てん)を外せばいいから」


「郡司香澄?」


「うん」


「あの人ですか?!」


「そう、あの人から重大な会議があると聞かなかったか?」


「いえ。全く聞いていません。」



「手が回らなかったのかな、内容はA級会議だ。」


「重大会議ですか、誰のことで話があるのでしょうか。」


大野は珍しく淡々と話す。



「米沢 春近だ。凶悪殺人犯で現在も投獄中」


「動きがあったのでしょうか」


「らしいな。」


「14階でございます。」




「とにかく、一言一句聞き逃すな。」

荏原の目つきは変わった。

米沢 春近 (47)

17件の殺人を犯した

凶悪殺人犯で長年姿を、くらましてたが

近隣住民からの情報を得て

2年前に捕まえた。


尋問室に入る度に

黙秘権を使って

1度たりとも話もしなかった。


どいうことだ?この期に及んで

気が狂ったのか?

不吉な予感しかない。



「降りるぞ。」


荏原の声で

目が覚めた。



これが僕の復讐の始まりだ。

世の中にはBORDERというのが存在する。

いかに方に触れずに復讐するというのが難しい

詩子と橋部の怨みを僕が晴らして

天の空で幸せに暮らして欲しい。

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編集後記

続くかどうかわからない( ̄▽ ̄;)

散らかり放題なお部屋です。

初のミステリーサスペンス(ちょいラブ要素あり)

出勤でよく聞くんです「BORDER」

いい曲だね〜

最初第1話は、全く別物だったのですが

会社に間に合わない急げ!と走る度に

脳内映像が出来ちゃった。

←ちゃんと会社着いてますよー


これ以上人物を増やさない防止策のために

予め書いておきます。

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主な登場人物


荏原 喜助  捜査一課 課長


大野智      捜査一課 巡査部長


郡司・メイエ・香澄 捜査一課 巡査部長


櫻井翔      捜査二課   警部補


相葉雅紀    警視正


二宮和也   サイバーセキュリティ課

笹野 やよい  サイバーセキュリティ班長

薗田 美代子   やよいの従姉妹 同じサイバーセキュリティ課


松本潤     組織犯罪課  警視


香椎  助左衛門   刑事部 警視長


米沢 春近  極悪非道な凶悪殺人犯


グロリオサ   闇の事情通


浦瀬  すずこ   鬼の元詐欺師(現在猛反省中)


薔薇 &ジントニック  謎多き、きょうだい。