「記憶ね、私達がまだ鍵になる前。名前は忘れたけど、私に使える従者は女だけにしてる。ただ1人欲を持っていなかった青年がいた。ある晴れた空…」



アルテミスが自身の過去を話すと

何もしていないのに、当時の映像を映し出され

過去の姿になる。


ある晴れた空…

アルテミスは、従女と一緒に水浴びをしていた


「キャッ、冷たい。」

賑やかな声とつかの間の休息。

「存分休みなさい。」

アルテミスは、にこやかに笑った

「はい!」


狩りの後の水浴びはとても気持ちが良い

兄上は、今頃何をしているのだろうか。

男は大っ嫌いなのだが、兄上は全く別物。

切磋琢磨して生きてきたから

腹を割って話せるたった、ひとり

無論、喧嘩をすることもある。


「それ!」

1人の従女はアルテミスに向かって水をかける。


「もう、やるじゃないの。仕返し!」


「アルテミス様やめてください。」


笑い声が風と共鳴し合う。



木々の茂みもザワザワと揺れる。

まるで女神と精霊達が素肌を脱いで

そのまま踊っているかのように見える。


動物たちも影から様子をみる。


ザザ……ザザ……


「アルテミス様!」

従女のロレーヌが言う


「みなまで言うな、わかっている。下がりなさい」



風は吹きやんだはずなのに

森の茂みから

ザワザワ、ザザっ、ザワザワ


「うっひゃー、ラナはどこだ?飯の時間なのに。ん?」


「貴様、よくも私の裸を見たな?この無礼者め!呪いの言葉を浴びせてやろうじゃないか!」


「誤解だ!」


「たわけ!正直に言うんだ。さもなければ、貴様を鹿にしてやろう。」

アルテミスは薄い布を胸元にあて

わずからの身体を隠した。

弓を構え

青年に矢を向ける。


青年は後ろを向いた。


「ほぉ、罪を認めたか?」


「違う、猫を探してた…すぐ脱走する子でね。そしたら、迷子になって……間違って、アルテミス様に遭遇したという訳です//、女のカラダには興味無いです。」


「それは誠か?」


「は、はい……」


青年は間違っても言えないことを頭の中で

思った。


美しすぎる曲線美

柔らかな、陶器肌。


「いいであろう。しかし、貴様がもし嘘をついたら呪いの言葉を言う。覚悟して。」


「はい。」



「その、脱走した猫の名前はなんとやら。」


「ラナ。虎柄模様した小さい猫。」


「いいであろう。」


アルテミスは指笛をし

熊と鷲を呼んだ。


「アストロ、ブラック。猫を探せ!」


熊と鷲は

それぞれ、ラナを探しに行った。


「それと、後ろを向いてくれぬか//その視線が嫌い。あと…目を閉じろ。」


「ご、ごめんなさい。」


「アルテミス様…この人は信用できませんよ。前に、水浴びの最中に覗きに来た男覚えていますよね?!」



「それがだからなんと言うのか?前に来た男(やつ)は明らかに、欲まみれだったが。私の目はあの人に欲でここに来たわけじゃないと賭けてやろう。



アルテミスは上から目線で言った。

それには理由がある。

アルテミスは極度な男嫌いで

近寄る者は下衆とみなしてた。



「皆も、着替えて鳥になって隠れなさい。変態が時期に来る。



「嫌だ、あの男!変態!」

従女のマネリが肌を隠す。


変態とはオリオンのこと。

後にアルテミスの恋人になる男。

オリオンは女好きで

アルテミスの悩みの種で

従女をとにかく追いかける。そのため危険を察知したら、動物に化けろと命令を下す。



バサバサと羽音が聞こえ

見えなくなった。


空から「ピーヨヨ」と鷲のブラックが地に降りた。


「そうか、そうであったか。ご苦労さまブラック。アストロにも伝えておけ。」



「もう…目を開けてもいいですか?」


「ダメ。」


「え〜、限界です。」


「弱音を吐くな、バーカ。」



青年は目を閉じたまま

シュンとする。


着替えを済ませたアルテミスは

落ち込んでる青年の後ろ姿を見て

イタズラを試みる。


「約束できるか?今日あったこと。」


「もちろんです。」



「鷲のブラックから報告をもらった。差程、遠くないところで、あなたの猫が見つかった。」


「良かった、ラナを二度と野放しにさせないぞ!」


「いや、逆に野放しにさせた方がいい。わずかな時間だけ。もう、目を開けてもいいぞ。」


「…先程は…すみません。」


「いいよ。話を戻そう、ブラックの報告によると、あなた相当な過保護にしてきたそうじゃないか?心当たりあるか?違うか?」


「おっしゃる通りです。ラナはあまりにも可愛すぎて、癒しだったんです。苦しかったなんて…」


「わかってくれればいいのだ、夕方まで使いの動物達で遊ばせてやるといいかもしれん。その代わり、是非とも、私の下僕になってくれないか?」



「し、下僕?!最低なランクじゃないですか!」


「最低なランク?ふっ、戯言を。お前は私を守るのだ。それだけでいい。」


青年はこれ程いい仕事はないと思い

やります!と答えた。


アルテミスは密かに笑い


「人間というのは愚かだ。」


青年の額に口付けをした。



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編集後記

もう、下書きしては保存しての

繰り返しの日々です。

仕事はね…ここでは書けない程

イラッとしたことがあったので割愛します。

休みの日が、穏やかな日ですよ。

(現実逃避)

さて…今年のHBDのお話これの続きでもいいかな?

迷うわね。σ( ´ᐞ` * ).。o(考え中)

リクエストがあったら、コメントかメッセージにて

待ってます。(*´∀`*)