仕事しても、どうしても専務の顔を見てしまう

秘密の場所でイケナイことの始まり。



「薫子?」



「うん?どうした、向日葵?」



「いやっ……どうしたって薫子さっきからぼー

っとしてるよ。」



「え?あ、うん……この書類作成どうしようかと悩んでた。」




ガッツリ嘘をつく。

向日葵は妹、弟の世話で

帰りはほとんど一緒に帰れない。



「だったらいいけど……」




「向日葵、ちょ、そのクマは何があったの!?」



あからさまに、目元が黒い

また、弟の裕輝君で手を焼いてるのね。




「大丈夫☺少し寝つきが悪かっただけ。」



向日葵はバツが悪そうな顔をしてた

子育てをしてる私からすれば

とても心配。



「嘘が見え見えよ。寝れてないんでしょ、最近。」



パソコンを打ちながら向日葵に話す。

誰かに頼ってもいいから。

私は元心理カウンセラー専門でやってたから

些細な事でも気づいて

寄り添うことが必要。


カウンセラー専門は5年ほどで辞めた。

退職した理由は

職場の環境が悪かったから。



私と仲良かった人は


体調を壊して

精神的に病んでしまい

退職せざるおえない状態になってしまった。


その時の悔しさは今でも忘れてない。




「うん……」




「志乃舞ママに聞いたらどう?あの人、世話好きだからね。」




志乃舞ママ



向日葵が夜だけ働いてるお店に何度か顔を見せたことがある。




とても子供好きで優しそうなママさん。


たまに仕事で忙しい時は

預けたりしてる。





「わかってくれる……のかな?」



「話してないの?」



「いや、話してる。人に頼るって迷惑かな……?」




「迷惑じゃないよ。心配かけてくれるってそれはありがたいこと。なんなら、私が行こうか?」





「薫子だともっと恥ずかしい。」



ああ、誰か


向日葵に笑顔を取り戻してくれる人いないのかな??





「……向日葵、あなたの心にくっっいてるものって元カレさんのひどい……暴力?」




「言わないで!」




「……ごめん。」



首元に見える痣。



同時期に社長が暴れてるという話を聞いた。



女好きという噂を知ってるし


本人から「何かが物足りない……女に手を出してるけど、それでも物足りない。」




まったく、潤は何をやってるの!





はぁ……今日は本当に纏まらない日ね。





眞百合はもうすぐお弁当の時間か。




苦手なピーマンをこっそり入れてるw



バレないといいけど、それにいじめにあってないと信じたい。あのバカ親藤村さんがほんっとに許せない。




罵詈雑言、はしたない行為はあたりまえだと思って

自分は女王様だと威張ってる。



それって、嫌われる行為のひとつって気づかないのかな?



私が言ったところで


また今朝のように仕返してくる。




「山崎!」



「はい、専務」



「至急、これを機材室から取ってくれないか?」




渡されたメモは





    

薫子、
機材室に後で来るからそこで待ってろ
何かあったんだろ?

俺に教えて。
    智。




でた、秘密の言葉。




予定より早まった。



今すぐにでも胸がはち切れそうな想い。




みんなには隠して付き合ってるから。



決して、不倫、浮気では無い。




ただ、私が傷つくことを恐れてるだけ



主人の家と私の家





主人の家は


義理の兄、姑、お義父さん



私の家は


お母さんだけ。


お父さんは眞百合が2歳の時に亡くなった。



眞百合はお義父さんが大好きだから


関係を壊したくない自分がいる。




でも、でも、私は専務……いや、智が好き。





「山崎?話、聞いてるか?」




「あ、はい。かしこまりました。」




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機材室……







待ち合わせはここだよね?



人に見つかりにくい物陰の場所で




口付けをよくしてる。




唯一、恋人らしいことをしてる。






コツコツ……コツコツ……





来た。




「薫子。」



「智!私……眞百合が心配……眞百合がいじめられてるの……それに私達の関係性がPTAの保護者様たちから、不倫だって言ってきた……」




もう抱きしめることしかできなくて


涙声の自分がいた。





「薫子、俺はお前と眞百合を守るから今度、眞百合が通ってる保育園でちょっと機械の整備をしなきゃいけないから、その時に言ってやるよ。」





「うう……うん




「薫子」



見つめられたら



それは秘蜜の合図。




唇を重ね




息ができないほど



卑猥な音を響かせ



ブラウスのボタンを彼が一つ一つ外して






柔らかいふくらみに



体温をあげるもとになる



燃料を


熱い唇を



胸にちゅっとさせるだけだ




女の奥が疼く。



決まってここまでしかいかない



でも、我慢の限界で



またキスをする時は



離さないほど


頭をたぐりよせ、



リップ音をだす




頭が痺れて



この先を願う自分がいる。




智も同じだと思う。




「ねぇ……智。この先スる?」




「薫子、誘ってる?」



「んふふ、どうかな?」




この先へ突き進もうとしたら……






ドンドンドンドンドン!




「もしもしー?誰かいませんかー?あれっ?鍵がかかってるなぁ」




良い雰囲気だったのに〜!



まぁ、これ以上してたら



誰かに見られてたかもね。




「っち、お預けかよ。」




「残念♡」




「でも、薫子は笑っていて欲しい」



もう一度激しい口付けを始めたら




鍵が開く音すら気づかなくて




「あっ……」



「あっ……」



「あっ……あっあっ!えー!/////やだ!」



「相葉ちゃんなんで来るんだよ!」




恥ずかしいところを見せてしまったわ!



「悪気は無いよ!必要な機材を取りに行こかと思って行ったら鍵が、か、かかってそれでは、鍵管理室に取りに行って……開けたらふたりがいたってわけ!/////」




異様な色気が漂ってる2人……



おーちゃん、さっきガッツリ薫子ちゃんをロックオンしてたよね???



「こ、このことは他の人には黙ってくれ……/////」



「うん、言わないよ。それじゃおふたりさんの続きをどうぞ〜」




バタリとドアは閉まった



相葉ちゃん、薫子と俺の関係話したはず……


話してなかったら


早く教えなくては。



「ごめん、薫子……台無しになった……な。薫子?」




あ、あんな色っぽい智、見たこと無かった……




「智……夕方一緒に帰らない?/////」





「薫子……/////」




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編集後記




なんとも!2人のあまーい雰囲気に乱入者がいたとはw



もどかしい二人の関係



恋人であるべきなのか仕事としての関係なのか

薫子ちゃんは戸惑ってます。



次回、過去のお話となります。


在りし日の薫子の夫・信明


薫子がなぜ信明と出会ったのか?


信明は専務にとあることを託す……