妖蝶53〜54話、昼ご飯の誘導尋問に繋がります。
俺がまじで、気になってる子が居る。
同じ部署の子
なぜかって?
すっぴん姿を見てしまったから。
いつもは、カッチリとしてて
定時に帰り、隙を与えさせない。
残業するのは稀。
「それでは、お先に失礼いたします。」が決まり文句。
すっぴん姿は、可愛い♡の一言。
仕事上交渉する時は満面の笑みで成立する彼女は
お手の物。
交渉が終わったあとは、一切笑わない。
本気で笑う彼女は見たことない。
その子の名前は
岩谷 いちか
普段はメガネをかけてる。
プライベートで何をしてるか、誰も知らない。
私情を持ってこないとうちの部署では有名。
ただ、コンビニで偶然あった時は
「あ、あ、相葉さん??」
岩谷は目を開きっぱなしだったw
しかも、ゆる〜い服装で。メガネはかけてなかった。
ギャップの差が激しくて、俺は、キュンと来た。
言葉もゆるくなってる。w
付き合うきっかけになったのもひとつ。
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「はぁ……」
「どうしたのよ、いっちー最近、溜息ばっかり吐いてるよ。」
「聞いてよ、乃々華〜毎回定時に帰ると睨まれるのよ!」
「はいはい、これでその愚痴100回目です。何度も言うけど、定時に帰るのはいいことよ?」
「そうだけど〜はぁ……プレッシャーがすごい。」
「プレッシャーって?どんなの??」
「企画書報告。これがね、うちの上司が5枚書いて提出って言うのよ。」
「あら、それは、お疲れ様。というより!いっちーずーーーーーっと家で、お酒飲んでるでしょ?毎回じゃないのはわかってるけど。例えば……本とかショッピング、映画観に行ったりしないの?」
「本は読むよ。ショッピングとかは全くしないね。食材買いに行く以外はね。」
「この先が心配だよ💦いっちー」
「心配してくれてどーも。このっ、好きな人がいてイチャイチャしてる乃々華さん。」
なぜ、人が恋する理由が全く分からない。
寧ろ、無駄にしか思えない。
「棒読みで言わないで😅」
私の唯一の話し相手
板橋 乃々華。
小学生からの付き合い。
「私には恋するということ自体理解不能。無駄にしか思えないわ。」
そう、私は28年間一切好きな人が出来てない。
例え、片想いしても、抹殺された。
と言うよりも……恋愛をほぼしたことが無い。😨
「無駄じゃないよ。学べることはいっぱいあるよ?」
「そうかな?ジンクスというものがあるからね」
「確かにある。私はそんなの、ぜーんぜん気にしてないから(ヾノ・∀・`)」
「人は人生で恋をするのは……」
「わかったわかった(^^;理論的なこと言わない。普通、そんなことを言うのは、いっちーしかいないから。」
「え〜、うちより、ひどい人いるとと思うよ?」
「あのね、私の周りで言うのはいっちーだけ。本当に心配(;・д・)💦ココ最近は、恋愛しなくてもいいというのもある。だけどね、安全な恋愛ってないんだよ。ゲームみたいに。」
「ふーん。」
乃々華、幸せそうで羨ましい。
私はキャリアウーマンでいいや。
「ごめん。彼氏から電話来た」
「いいよ、出てみたら?私の耳は人の話は貫通しますので。」
「ありがとう😊、いっちー。もしもし?♡」
完全なメロメロ。
こいうのが鬱陶しい。
私にはいらないね。
仕事先では、かなり地味と言われ定時に帰ると目をつけられる。部長以外はね。
でも、こんな自分が恋する季節が来るって
この時には全く思わなかった。
「ごめんごめん💦彼氏がもうすぐ帰って来るって言うから、鍵を渡すのを忘れてた。」
「まさか……彼氏さんに鍵を渡してなかったの!?」
「ぅん、そのまさかです😅」
「早く帰った方がいいよ!」
「ありがとう。ごめん!今度ちゃんと付き合うから」
「はーい。」
この、リア充め。
ほんとに好きな人っていいこと?
うちの社内では
密かに、社長が本気で付き合ってる人がいるという話があちこち聞こえてくる。
私は毎回、はいはいあっそうですかと聞き流す。
どうせ、嘘でしょと思ってる。
恋愛なんか全くと言っていいほど興味無い。
いつも、本を読んでいるのは
時代物、サスペンス、ヒューマンストーリーしか
読まない。
表紙買いして中身が恋愛ものだったら
即座に売る。
乃々華に言えない秘密がある。
家の中ではすんごいダサい格好をして
目くらましして、人に見つからないようにしてる
地味さが二倍増。
乃々華にバレたら矯正されるのが目に見えてる。
「ほら!いっちー胸を張って生きなさい!」
そう言われてもね困る。
なぜ、ここまで理論的なことを言い出すようになったかというと、
大学が理系に進んで、人体について授業で、触れたことがある。
毎日勉強、毎日予習復習、毎回家にこもっては本を読む。
サークルとか入らなかった。
その前に、サークルに入ったら
その先のことが見えてるから、
誘われても、断った。
当然、イヤミを言われる事が多い。
買い出しで
街の中で
手を繋いで、微笑みあってるカップルがいても
さっさと別れろ。という冷徹な感情しかない。
私の家はとても厳しくて
校風がいいところ、しか選んでくれずに
自分が行きたい学校があっても即座に却下された。
小学校は、まぁまぁ自由だけど、
規律は厳しく、制服をキチンと着こなすのがお約束
不必要なものが見つかれば反省書を書く羽目になる
私は一度間違えて、練り消しを持ってきただけで
怒られ、反省書を書かされ
親は大激怒で学校に謝りに行くほどだった。
(怒ったのは全部父親、母親は宥めることを言うか
黙り込むことが多かった。)
中学はさらに規律と校則が厳しく、
携帯を持つことさえダメで
学校の許可なしに持ってきたら
全校集会で説教の話。
そして、不必要なものと制服の着こなしをちゃんとしてない生徒がいたら
反省書と庭掃除を朝から、放課後の2回すること。
何より、辛かったのは恋愛禁止。
私は、一学年上の先輩に想いを抱いていたが
学年末テストで成績が悪かった為
父親に怒られ、何もかも吐け!って言われ
その事を話したら、手を痛めるほど学業に励みなさいと言われた。
高校もほとんど似たような校則と規律。
しかも、親からは遊ぶ時間帯まで決められてた。
私が行きたかった高校は
校則が自由で自分で自立する
私が好きな科目を選択できるのが魅力的だった
それも、そのはず親は許してくれなかった
「あそこの高校は風情と生徒のガラが悪い
あそこの何がいいの?」
何度も説得しようとしたが親は聞く耳持たず。
結局、親が勝手に進学高校を選び受験し
合格してしまった……
(もちろん、当時の担任の先生は自分の親が
こんなにも醜い性格なのは知らない
先生に隠してた自分も悪い)
私は我慢の限界で
友達と夜まで遊んでたら
途中、遊んでる場所がバレてしまい
大説教と友達まで怒り、友達の家までつべこべと
親は怒ってた。
それ以降友達とは大喧嘩して
絶縁した……
大学は、何も言わなかった。
「勝手にしろ」
その一言。
私の親は学歴重視で大企業に受かって欲しいのが
本音。そのための計画だったが
ある時、一本の糸がプツンと切れて
「私の人生に邪魔をしないで!何が学歴重視よ!学歴重視って時代遅れ!パパ、ママのせいでこうなったんだから!」
「誰のおかげで学校行かせることが出来たんだ?」
「あなた……もうやめましょう。」
お父さんとはもう絶交絶縁。
ママも、半分。
なぜなら、謝りに来たから。
「ごめんなさい、いちか。私も反対したの。でも、パパの一族がそうだから、仕方ない……こうなったのは私とパパのせいだから……許して。」
私は何も言わずに出ていって
ママ、パパ大っ嫌い。
学歴重視でそれで偉い?ふざけないで。
その想いがふつふつと湧いて
一人暮らしを始めた。
乃々華は小学校からの付き合いで
私の両親を嫌ってた。もちろん乃々華のご両親も
でも、乃々華の家に上がった時は、ご両親が私のことを嬉しそうに出迎えてくれてた。
「さぁさぁ、いっぱいお菓子があるからおたべ。遠慮しなくていいから。」
「えっ……乃々華ちゃんのママ……いいのですか?」
「もちろんよ。」
「うわぁぁぁ( ´͈ ᵕ `͈ )♡ポテチだ!ミニチョコケーキ!どれも美味しそう〜」
どれも、うちの家では食べなかったものばかり。
ママは時々こっそり買ってくるけど
見つかった時のパパが怒る時が怖かった。
それを乃々華ママにチクったら
「世の中にはそいう人もいるよ。私はそいう偉そうに、威張ってる人はきらいだね。なにが、学歴重視?永年安泰じゃないから。」
遊んだ時でも
パパに見つかって
怒られて、持ち帰ったお菓子もガサッ!と捨てた。
私はとても、悲しかった。
でも、「そのくらいで泣くな。」と言われた。
私は親の期待にこたえた。
その度に父は満足そうな顔をしてた。
気がすまなければ、怒鳴る好きな物を勝手に捨てられる。
あれから10数年がたった。
未だに、私には無い感情がある。
楽しい、ものが欲しい、悲しいはない。
無論、あの言葉を言われた以降から
怒り、憂鬱なものしかない。
笑う事さえ、躊躇う。
乃々華は
「無いものを取り戻そう。ね、いっちー。」
「……要らない。ほかの感情なんて……」
「いっちー……」
乃々華はいつも私の心配をしてくれてる。
でも、それが鬱陶しく感じて喧嘩になったこともある。
毎日、胸が苦しい。
今思い返せば、誕生日祝いなんて……1回しかなかった。
段々と色が見えなくなってきたと思えば!
私の感情を掻き乱して邪魔をする人、ふたりいる!
なんなの、なんなの!
はち切れそうなこの感情は?
大河内 向日葵……
相葉雅紀部長……
何もかも
いやーーーーーー!
「いっちー?間抜けな顔をしてるよ?」
恥ずかしい(/// ^///)
乃々華、彼氏との電話は終わったのか
なら一言も言わなかった
「乃々華、一言私に言ってくれれば良かったのに」
「言ったよ、いちか。意識があっちに向いてたよ」
「あっちって?」
「星の彼方へねw」
「やだっ/////」
「いっちーはそーいうところも好きだよ。」
「えーないない」
間抜けな顔をうちの部署で見られたら
イメージアップじゃないか!
そもそも良い印象ないのは知ってる
良い印象を持たれるのは得意じゃない
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編集後記
さぁさぁ見てらっしゃい、読みきていらっしゃい
ドタバタなラブコメディの始まりです。
普段はキリッと笑わない女社員
岩谷 いちか
裏は ボサボサでプライベートでは
基本的に本を読むか、仕事のことしか考えてない。
そこに癒しの太陽が曇を晴らしてくれる
あの方の登場です( ´͈ ᵕ `͈ )
(*’◇’)俺、参上☆
イメージ曲は
「サブリナ」家入レオ
です。