〇メンゲレの人体実験
ヨーゼフは実験対象である囚人をモルモットと呼び、加圧室に置く、血液を大量に抜く、熱湯に入れて麻酔なしで手術をする、様々な薬剤をテストする、死に至るまで凍らせる、生きたまま解剖するなど、囚人達に致命的外 傷を与える実験を繰り返した。
メンゲレはまた、 双子に特別な興味を持っていた。
双子に対する実験は1944年に始ま り、何千もの実験対象を集めて特別室に収容した。
当初の実験は身体を比較するだけであったが徐々にエスカレートしていき、目の中へ化学薬品を注入して瞳の色を変更する実験や、人体の様々な切断、肢体や性器の転換など様々な残忍な外科手術が行われた。
他にも、2つの同じ臓器が1つの身体で正常に機能するかを確認するために、双子の背中同士を合わせて静脈を縫い合わせることで人工の「シャム双生児」を作ることを試みたが、この手術は成功しなかった。
この癒着した双子は目撃の証言も多く残されている。
ヨーゼフの実験対象にされ実験から生還できた囚人達も、そのほとんどが解剖されて殺害され、役に立たない実験体は処分された。
戦争が終結する直前に人体実験の証拠隠滅のために囚人を皆殺しにするこ とを試みたが、毒ガスが底をついたので解放している。
この時、約3,000人の双子のうち180人が生き延びたが、後遺症や精神的ショックが後を引いた。
