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「流転の海」から始まったシリーズが「野の春」で完結するまで全九巻、37年かかったそうです。
この「野の春」が出版されたのは2018年の秋でした。
この「野の春」が刊行されたときに、
完結記念トークイベントがありました。
(すでに終了したトークイベントです)
このトークイベントには400名も参加者がいたそうです。
私も参加者の一人でした。
この長編小説が完結したことを参加者全員が喜んでいました。
トークイベントに参加した後、著者の宮本輝氏に感謝して、友人と2人で祝杯をあげました。ビールをガブガブ飲んで帰ったことを懐かしく思い出します。
私は当時、実親と義母、3人の介護が忙しくて、小説を読めるほど心にゆとりがない時期でした。
そして、この物語が終わってしまうことが残念で、
完結したことは嬉しいのに読めないまま、6年も経過しました。
最近やっと「野の春」を読むことができました。
第一巻の「流転の海」を読んだ時、私はまだ10代の少女でした。
生老病死のつらさや喜びを何も知らなかった、だからこそ、惹きつけられたのかも。
今、50代半ばになり、生老病死の様々な感情を経験してから最終巻の「野の春」を読んで良かったです。
どの登場人物も懐かしい親戚のように思えました。
また、一巻の「流転の海」から読み始めたい。