野中先生は、月曜日の午前中に東京へ行き、金曜日の夕方に京都に戻ってくるので平日は、京都事務所にはいないので京都の事務所は、秘書が仕事の段取りを各々がして個人個人で担当しているものを処理していく。私が事務所に通勤して2日目の出来事だった。ひと通りお客さんが引けて、電話も少なくなり、先輩秘書たちが、後援会周りや会合の代理出席に出払い事務所が静かになって一息つく頃だった。京都事務所では、当たり前だが、私が一番年下で歳が近い先輩秘書で九つ離れていた。落ち着きを取り戻した事務所で、先輩秘書が外に出ず2人残っていた。
ひとりの先輩秘書が「山田ちょっと」と言って個室になっている野中先生の執務室に入れられた
もうひとりの秘書も部屋に入ってきて、私と先輩秘書の3人がソファに腰かけた。そこで最初の洗練というのか訓示というのかわからないが、私に対して先輩秘書が、「あんた事務所に入ったんやから言っておく。常に、オヤジが何を思っているのか、読み取れ。秘書になれるかどうかわからんけど、誰も聞いても仕事は教えんよ。先輩のやっていることを見て覚えろ。みんな教えている暇なんかないから。仕事を分けてもらえるなんて思っていたら間違いや。溢れている仕事なんかいっぱいある。それを自分で探してやれ。いつでも君の変えなんか効くから。これは言っとくけど自分の位置付けを作るために、自分にしか出来ないことをつくっておかないと直ぐに辞めさせることも出来るんや。また、事務所で聞いたことや見たことは、外で絶対喋るなよ。墓場まで持っていかなあかんもんもあるんやから。あんたひとりぐらいどうなとなるんやから。」と先輩秘書から言われた。私は、「へー。怖い世界やな。でも、そんなん言われんでもわかってるわい!」と心で答えながら「はい。わかりました。頑張ります。」と言った。
これを言ってくれた先輩秘書に感謝している。
この時は、自分の心の中では、反発したが、後々この訓示のお陰で私の秘書としての位置付けを作れるようになった。今から思うとありがたい先輩秘書からの訓示だった。
ひとりの先輩秘書が「山田ちょっと」と言って個室になっている野中先生の執務室に入れられた
もうひとりの秘書も部屋に入ってきて、私と先輩秘書の3人がソファに腰かけた。そこで最初の洗練というのか訓示というのかわからないが、私に対して先輩秘書が、「あんた事務所に入ったんやから言っておく。常に、オヤジが何を思っているのか、読み取れ。秘書になれるかどうかわからんけど、誰も聞いても仕事は教えんよ。先輩のやっていることを見て覚えろ。みんな教えている暇なんかないから。仕事を分けてもらえるなんて思っていたら間違いや。溢れている仕事なんかいっぱいある。それを自分で探してやれ。いつでも君の変えなんか効くから。これは言っとくけど自分の位置付けを作るために、自分にしか出来ないことをつくっておかないと直ぐに辞めさせることも出来るんや。また、事務所で聞いたことや見たことは、外で絶対喋るなよ。墓場まで持っていかなあかんもんもあるんやから。あんたひとりぐらいどうなとなるんやから。」と先輩秘書から言われた。私は、「へー。怖い世界やな。でも、そんなん言われんでもわかってるわい!」と心で答えながら「はい。わかりました。頑張ります。」と言った。
これを言ってくれた先輩秘書に感謝している。
この時は、自分の心の中では、反発したが、後々この訓示のお陰で私の秘書としての位置付けを作れるようになった。今から思うとありがたい先輩秘書からの訓示だった。