全ての嘆きや苛立ちや虚しさや苦しみはあっけなく徒労に終わり途方に暮れながら今日もまた僕は労働に向かい老害に怒鳴られる毎日。もう嫌だ。だがここから逃げ出せば年中赤字の火の車の実家で待ってるのは金銭的な理由での首切りやら首吊りやら一家離散やら一家心中。だから僕は何とかかんとかこの会社の追い出し部屋的な場所に厚顔無恥にも居座り日銭を稼いで行くしか生きていくしか道は無いのだ。散々罵倒され馬鹿にされ尽くしの労働が終わり疲れ切った顔でクリアアサヒとサラダチキンを買いにコンビニへ向かい帰宅し着替えもしないで部屋の明かりも付けないでカビ臭いベッドに倒れ込みいつの間にか寝落ちして小1時間立った。目覚めたのは午後8時28分。うんざりしながら明日の仕事の用意でもしようとバッグを漁った時に気付いた。Bluetoothイヤホンが無い。確かにバッグに入れていたはずなのに。財布は落としてないかと確認したら財布はあり一瞬安堵したが財布を開けたら常陽銀行のカードが無いことに気づき一瞬で鬱になった。いつものアレだ。いつもの病気だ。失くし物失くし物失くし物失くし物失くし物失くし物失くし物忘れ物忘れ物忘れ物忘れ物忘れ物忘れ物忘れ物忘れ物忘れ物忘れ物ばかりの僕の最悪の人生。死にたい。死ねないけど。現実逃避の温いクリアアサヒと温いサラダチキンを喉に流しながら爆音で神聖かまってちゃんを部屋に流しながら暫く無理矢理楽しくなっていたが何となく部屋の明かりを付けて着っぱなしの制服を脱ごうとしたら右ポケットに違和感。いつも付けている会社の名札が無い。社員証と弁当を買うための電子カードが入ってる名札が。きっとどこかで落としたのだ。不意に心の奥底から湧き上がるどこにもぶつけようが無い怒りを空のビール缶にぶつけるように僕は埃っぽいフローリングの床にビール缶を叩きつけた。乾いた音を立てながら跳ねて転がって行くビール缶を乾いた瞳で見つめながら僕は性懲りもなく死にたくなった。死ねないけど。八方塞がりだ。四面楚歌だ。どうにもならない。だけどどうにもならないならどうにもならないなりにやるしかない。頭の中では分かってるけど身体が動かい。これが甘えと言うならもうそれで良い。それで良いからもう誰か僕を殺してくれ。どこまで行っても他力本願な自分を今すぐ殺したくなる。どーせ殺せないけど。……こうやってチラシの裏に便所の壁に描くべき愚痴をブログに書き散らして作家気取りで詩人気取りで悦に浸る私は哀れな表現者気取りの障害者。ドヤ顔でTwitterにブログ記事を投稿して何件かいいね!をもらった後暫く嬉しかったがすぐに何もかもに虚しくなって何もかもに嫌気が差して追加の酒でも下に取りに行こうかと立ち上がりドアに向かおうとした時……僕はすっ転んだ。地面に転がるカティーサークの空き瓶に足を取られて。頭をフローリングの床にゴン!と強かに打ち付けて蹲る僕。同時にうるせえ!と言う叫び声と共に隣の部屋で父が飲んだくれながら壁を殴る音が聴こえる。暫くあーあーうーうー言いながら痛みに悶えた後ようやく痛みが引いて微かな鈍痛に耐えながらも僕は涙で滲む視界で自室の今にも消えそうにチカチカ点滅する電灯を眺めながらも改めて僕は思うのだ。……死にたい。死ねないけど。