初デート *2
次の日・・・
いよいよだ。いよいよ、デート?
もう行くしかない!
そう決心し、昨日準備した服を身にまとう。
慣れないメークも早起きして頑張った。
外の空気はもうすっかり肌寒く、
10月末なのにこの寒さは、さすが北海道だ。
足早に駅に向かい、電車に乗る。
電車は動き出し、
一瞬だけ落ち着きを取り戻した気がしていた。
ちょうどその時だった。
大樹さんからラインが届く。
“まこ、今朝早くに施設で亡くなった方がでた。
シフトの調整ミスで、
今日誰も相談員が居ないらしくて、
今から対応に行かなきゃいけなくなった。
誘っといて、すまん。
旭川でちょっと待っててくれるか?”
こんな時にそんなことある?正直そう思った。
でも、仕方がない。大切な入居者様だもん。
大樹さんの仕事に責任持っているところも
好きだった。
私は、ラインを返し、旭川で待つことにした。
しかし、遅い。遅すぎる。
時計は15時を指している。
家を出てもう5時間が経とうとしていた。
仕事中でラインの返信もない。
この調子で本当にMACOちゃんのライブに
間に合うのだろうか。
不安が募るなか、待つしかない状態が続く。
やっと連絡が取れたのは16時近くになっていた。
電話で今から準備をして
旭川に行ったらライブに間に合わない!
ということになり、
私も急いで電車に乗り込み移動した。
こんなので無事に大樹さんと合流できるのか、
更に大きくなる不安を抱える。
電車を降り、大樹さんの車を待った。
少し待つと、見覚えのある車が一台止まった。
助手席の窓を開け、早く車に乗るよう促された。
大樹さん・・・。
久しぶりの再会なのにバタバタ。
私たちが合流できたのは、
ライブ開始の1時間ちょっと前。
今朝までの緊張とは少し違う緊張に
息をのみながら、ライブ会場へと向かった。
「まこ、本当にごめん、待たせた。
これじゃあライブに間に合うかも微妙だし」
「仕事は仕方がないですよ。
大樹さんが悪いわけじゃないし。
とりあえず、安全運転してください!」
「安全運転なんかしてられるかよ~。
絶対、間に合わせてみせる」
「や~私、死にたくないですよ~」
私は、クスッと笑った。
「やっと、笑った。
怒ってんのかと思ってた。
てか、今日、
本当にまこに会えるなんて思ってなかった。
来てくれてありがとな」
一気に我に返り、再び緊張し始める。
やば。私、大樹さんの車乗ってるじゃん。
2人きり?
えっ。何話そう。
恥ずかしい。やばい~。
急に黙り込む私に、何か感じ取ったのだろう。
大樹さんは笑った。
「そんな緊張するなって!
本当に分かりやすいんだから(笑)」
「へぇ?緊張なんてしてないですよ。
それより、MACOちゃんに会えるの
すごく楽しみです!
めっちゃ予習してきましたもん!」
「誤魔化し方も下手くそ(笑)
ほんとだな~。俺も楽しみだ。
もう既に楽しい・・・」
大樹さんはいつもそうだ。
恥ずかしいことを平気で言うんだから・・・
車の中で沢山話し、
緊張もいつしか解けていった。
大樹さんがものすごいスピードで飛ばしてくれた
おかげで20分前に会場に到着した。
*恋、まこ*
今日も恋していますか?
次回もよろしくお願いします🤲
