初デート *4

 

「まこ~!この間どうだったのよぉ?

 白状しなさ~い()

 

ニヤニヤしながら、私のところに駆け寄る澪ちゃん。

やっぱり来たかと思いながらデートのことを話した。

 

「いい感じじゃん!!

 急に仕事入ったのは予想外だけど、

 めっちゃラブラブじゃん♪

 それで、それで?そのあとは~」

 

「その後・・・?終電で帰ったよ?」

 

「えっ!?手繋いで終わり?

 まぁ、まぁ初めてのデートだもんね!

 誠実、誠実。

 でも、付き合おうっては言われなかった?好きとか?」

 

「そんなこと言われるわけないじゃん!」

 

「じゃあ、まこから好きって伝えた?」

 

「もっと、言えるわけないじゃん!」

 

「はぁ~?好きって確かめないで、手を握られてたわけ?」

 

「・・・うん。そういうことになるね」

 

「なんか怪しくなってきた・・・。

 遊ばれそうになってない?」

 

「そんな人じゃない!

 遊んでたら、もう手を出されてるでしょ!」

 

必死に言い訳をした。

確かに、冷静になってみれば

“好き”って言われていない・・・。

でも、手は握ってくれた。

その先はしてないけど・・・。

これって大事にされてるって思ってたっけど、

違うの?

だんだんと不安が募っていく。

もう会えないのかな。

 

確かに今日はまだラインの返信がない。

ただ忙しいだけだよね?

 

「確かにそうか!

 遊んでたらその日に全部やっちゃうか()

 ・・・まこ不安?」

 

「・・・少し、不安になって来たかも」

 

「ん~。考えられるとしたら、

 まこが実習生だったからじゃない?」

 

「ん?どういうこと~」

 

「まこ、一応、大樹さんの職場に実習に行ってたじゃん。

 まこはもう実習先に行くことないからいいけど、

 大樹さんはその施設で、

 まこのこと知っている職員と働き続けてるってことでしょ?

 もし、まこと大樹さんが付き合ってるって噂が職場に流れたら、

 実習生に手を出したの?って

 周りに言われちゃうかもしれないってことじゃない?」

 

「そうだ・・・」

 

考えないようにしてたけど、そういうことだよね。

大樹さんの立場とか何も考えていなかった。

もし私のこと好きでも言えない。付き合うなんてできないよね。

自分の中でとても納得した。迷惑なのかな・・・

 

「まぁ、そうだとしても、

 まこが好きならこれからも応援する。

 前も言ったけど、好きになっちゃいけない人なんていない。

 お互い好きだったらそれでいいし、

 世の中にだって、実習生と付き合ったことある人たち沢山いると思う。

 付き合い方を二人で考えればいいってことだよ!」

 

「なるほど・・・好きでいていいんだ」

 

「そうそう!好きっていつか伝えられたらいいよね!」

 

また、澪ちゃんに励まされた。

もう少し頑張ってみよう。

だって、もう後戻りできないよ。

本当に好きな人見つけたから。片想いだっていいいよね。

好きな人が居るだけで、なんか頑張れる。

 

 

それから、いつものようにラインをしたり、

たまに電話をしたり、

最初の頃のように毎日ではないけれど、

私たちは連絡を取り合った。

ラインの返信がなくても、きっとお仕事忙しいんだろうな、

休日も友達とリフレッシュしているんだろうなって

大樹さんが頑張っているんだから、私も、もっと頑張ろうって

大学の勉強やバイトに打ち込む日々が続いた。

また会いたい気持ちはあったけれど、

いつも遅くまで働いている大樹さんのことを考えると、

休日はゆっくり休んで欲しい。

会いたい気持ちをまた心に閉じ込めたまま、

数か月が経ち、年が明けた。


 

*恋、まこ*

今日も恋していますか?

次回もお楽しみに・・・