すれ違い *2


大ちゃんと連絡を取らなくなってから

2ヶ月くらいが経つ

私と澪ちゃんは大学4年生に進級し、

大学生活最後の年を迎えた。

4年生は、2回目の実習に、

卒業論文、就職活動、国家試験と

盛りだくさんの学年である。

毎日、毎日、忙しい日々を過ごしている。

このくらい忙しい方が、気持ちは楽だ。

だって、

大ちゃんのこと考えなくて済むんだから。


北海道は夏を迎え、

気温が上がり日差しが厳しい日が続いている。

 

「もいも~しお久しぶり!

 優香だけど、元気―?」

 

「優香さんだぁ♪元気でしたよ。

 急にどうしたんですか?」

 

「いや~、ただ元気にしているかなと思って!

 4年生結構メンタル的にくるじゃん()

 良かったら、お盆にまたみんなで

 集まらない?」

 

「あ~・・・いいですね!」

 

「それじゃあ、場所は前行った居酒屋で、

 日程調整は頼んでもいい?」

 

「分かりました!皆さんに聞いてみますね。」

 

そういえば、去年の12月の頭にみんなで

忘年会したんだっけ。懐かしい。

しかし、優香さんはいつでも元気だな。


一瞬、大ちゃんの顔が頭をよぎったが、

優香さんには会いたい。

それに気分転換にもなりそうだし・・・。

そういえば、実習からもう1年経つんだ。

早いな・・・

私は、実習での出来事を思い返しながら

電車に乗り、

優香さんたちとの待ち合わせ場所へ向かった。

 


久しぶりに顔を合わせる4人

久しぶりに会ったのに、

いつも通り会話は盛り上がり、

お酒も進む。

 

酔いが回り始めた頃、大ちゃんが口を開いた。

 

「なぁ~いつもこの席順だし、

 席替えしようぜ~♪」

 

「えー、鈴木さん、面倒だから

 このままで良いんじゃないですか~?」

 

「いい~から。じゃあ、佐倉君が俺の隣で、

 鈴木君が優香の隣な~」

 

そういって大ちゃんは指示を出した。

どこまで無神経なのだろう。

そう思いつつ、私と鈴木君は席を交換した。

 

大ちゃんとの距離が一気に近づき

ドキドキが高まる。

久しぶりだ、この匂い・・・。

微かではあるが、大ちゃんの匂いがしている。


その後も話は尽きることなく、

飲み放題の時間もあと少し。

終わっちゃうのは寂しい、

やっぱりこの4人は楽しいな。

 

「失礼します。

 ラストオーダーのお時間ですが、

 ご注文ありますか?」

 

店員さんが、声を掛けてきた。

4人みんなで店員さんに注目する。


その時、大ちゃんは他の2人の目を盗み、

私の手を握ってきた。

えっ。ちょっと・・・

こんなのバレちゃうよ・・・。

一気に私に緊張がはしった。

大ちゃんは何度も私の手を握り直す。

大ちゃんは平然とタバコを蒸しながら、

話し続けていた。

身動きが取れないまま、

飲み放題の時間は終わった。

 

大ちゃんの行動は

今日も全く読むことができなかった・・・



*恋、まこ*

今日も恋していますか?

次回もお楽しみに😊