新しい出会い *1

 

大ちゃんとはますます、連絡の回数が減り、

大ちゃんからも連絡が来ることが無くなった。

まだ、好きだった私は、

月に1度くらい元気か尋ねるくらいで、

ほぼ他人のような仲になってしまった。

 

一度、感じた幸せは

どうしても忘れることは出来ない。

忘れようとするが、

毎日のように大ちゃんのことを考えて、

毎日が寂しかった。


もう今年が終わる。

実習、卒業論文、就職活動が終わり、

残すは2月にある国家試験への勉強のみ。

いろんなことが終わって、

やっと国試に集中できると思っていたが、

勉強はなかなかはかどらない。

 

ベッドに横になりながら、スマホをいじる。


懐かしいと思い、

大学1~2年の頃よくやっていた

通話アプリが目に留まった。

アプリを開き、早速、電話をかけると

すぐに色々な人につながった。


2~3日アプリにハマってしまい、

寂しさを紛らわすため夜通し電話をしていた。

私ってこんなに寂しがり屋だったかな?

電話を切って寝ようとしても、

大ちゃんのことを考え、寂しくなり寝付けない。

中毒じゃないかと思うくらい、

通話アプリで、

見ず知らずの人たちに電話をかけ続けた。

こんなの、全然楽しくない。

こんなで、心のなかの何も埋まらない。

寂しさはどんどん大きくなるばかりだった。


そんななか、ある一人の男性と知り合った。

 

「もしも~し!こんにちは!」

 

「こんにちは~はじめまして」

 

「何歳ですか?」

 

「21です」

 

「おっ。同い年かな?

 私早生まれで1月に22なるんだけど、

 一つ下かな?」

 

「いや、僕も早生まれで3月で22です」

 

「じゃあ~一緒じゃん!よろしくね!」

 

「あ、はい・・・」

 

ちょっとぎこちない彼。

家柄がいいのか、謙虚で、

ため口で良いよと何度も言ってるのに

だんだん敬語に戻ってしまう()

同い年なのに、聞き上手で

とても話しやすかった。

気づくと4時間もお喋りをしていた。

 

「あ、そろそろ勉強しなきゃ・・・」

 

「大学生だもんな。頑張って!」

 

「うん!試験落ちたら

 大学に行かせてもらったのに、

 親に顔向けできないからね・・・」

 

「試験あるの?」

 

「うん!2月の頭に国家試験受けるんだ~」

 

「国試!?すげ~じゃん!

 僕と話してる場合じゃないじゃんか!」

 

「そんなことないよ!

 最近、全然勉強はかどらなくて、

 電話して気分転換してたんだ♪」

 

「そういうことか。

 これからも良かったら

 気分転換に電話しない?」

 

「えっ!いいの!?するする~」

 

「じゃあ、番号言うからメモしてくれる?」

 

「うん。電話番号でライン登録していいの?」

 

「あ、いや・・・僕ラインしてなくて・・・」

 

「まじ!?ラインやってないの?」

 

「はい。なので、この電話にかけて欲しい。

 嫌だったら、無理しなくていいからね」

 

そういって、彼は電話を切った。

あ、名前を聞くの忘れた・・・。

今度聞けばいいや。

そのあと、私は彼の電話番号を登録した。


電話を切るとすぐ、

大ちゃんのことを考えた。

でも、電話をしているその時だけでも、

少し気持ちが楽になるような気がした。



*恋、まこ*

今日も恋していますか?

次回もお楽しみに😊