新しい出会い *4

 


「なんで?

 連絡してこないのは大ちゃんの方でしょ。

 私は避けてない。

 大ちゃんが嘘ついたんでしょ?

 私のこと好きって言ったのに、

 他の女の子と会ってるし、

 大人になれってだけいって・・・

 私がどうなれば大ちゃんの彼女になれるの?

 大ちゃんの基準も、求めてることも

 なんも分かんないよ・・・。」

 

「・・・そうか。まこ、ごめん。

    来週時間作れるか?

 一回会って話したい。また、連絡する」

 

力が抜け、床に腰を落とした。私の悪い癖だ。

ついカッとなって言い過ぎてしまう・・・

 

ゆっくりと試験会場の教室に戻る。

午後の科目は、頭がボーっとして

あまり良く覚えてない。

試験終了の掛け声でペンを置き、

やっと終わった~と緊張感から

一気に解放され、

クラスのみんなに笑顔が戻った。

長い、長い自分との戦いが

やっと終わりを迎えたのだ。

 

 

“今度の日曜日、11時に札幌で待ってる”

 

大ちゃんからのラインだ。

行くのは少し憂鬱。

前、あんなこと言っちゃったから。

国試が終わったのに

なぜか気分が上がらない・・・。

 

「もしもーし、もしもし?・・・まこ?

 ・・・お~い、聞こえてる?」

 

「あっ!はい、はい。聞こえてるよ!

 ごめん、ボーっとしちゃってた」

 

「どうした?国試終わったのに元気ないな。

 何かあった?」

 

「うんうん!ごめん廉。本当になんもないよ?」

 

「そうか。前、僕の話聞いてくれたから、

    今度は僕が聞くよ」

 

本当に廉は良い人だな。

私の変化にも気づいてくれて・・・

「ありがとう、廉」

 

「いいよ。もし話したくなったら話してな。

 そうだ、話変わるけど

 まこは卒業旅行とか行くの~?」

 

「うん!行くよ!!仲良しの澪ちゃんと

 二人で横浜行くんだ~♪」

 

「ほぉ~。いいじゃん!中華街行ったりかな?

 いつ行くの?」

 

「そうそう!澪ちゃん今、就活してるから

 終わってからかな?」

 

「そっか。澪ちゃんも頑張ってんだね~」

 

「澪ちゃんはいつも一個一個、

 常に頑張ってるからね!」

 

「すごいな~

 ・・・なぁまこ??

 横浜くる日にもよるんだけど、

 日にちあったら少し会えないかな?」

 

「廉に会えるの?廉、会ってくれるの?」

 

「ううん。会いたいなと・・・。ダメかな?」

 

「ダメじゃない!

 私も廉に会ってみたかったんだ!

 廉ってどんな人なんだろうって!」

 

「いや~、外見は自信ないな・・・」

 

「外見とか気にしないし、

 私は廉と会って、お話しできれば十分!」

 

「よかった~

 そんなに喜んでくれるとは思っていなかった!」

 

そう、廉とは話していて楽しいし、

どんな人か気になっていた。

御守りももらったし、お礼もしたかった。

少し、大ちゃんのことは気になったが、

別にちょっと会うだけだし、

好きとかそういう感情じゃないし。

それに、大ちゃんが私のこと好きなのか、

まだ本当か疑ってしまっている

自分がいたからだ。

廉と話していると、気持ちが楽になる。

弱い私は、きっと廉に寄りかかってしまっているのかもしれない・・・。

うすうす気づいてはいたけれど、

知らないふりをするしかできなかった。



*恋、まこ*

今日も恋していますか?

新しい出会い 完。

次章もよろしくお願いします🤲