いよいよフェリーに乗り込みます
私は最後の方だったので船にかかる橋をずーっとバックで上りました
車輌甲板はもう満杯で、あと1~2台しか入れられないくらいでした
中にはトレーラーの荷台がびっちりヽ(゚◇゚ )ノ
写真ではわかりづらいかもしれませんが、延々と向こうまでトレーラーの荷台が並んでいます
狭い狭い車輌の間を通って客室へと向かいました
このフェリーの中です
ホール
上の階へと上がる階段
上にはレストラン、カフェ、1等船室、シアタールームなどがあります
カフェラウンジ
ジャグジー
水が入ってないけど
帰りのフェリーには女性専用室がありませんでした
2室ある2等船室のうち、人が少ない小さめの部屋の方に入りました
今回は寝袋の他に枕も持ち込みました(笑)
寝袋を敷き布団代わりにして、備え付けの毛布をかけるのです
そうでなければ床に直接寝て毛布をかけるだけなので体が痛くなってしまいます
さらに枕のおかげで寝る環境はかなり快適になりました(^∇^)
真夜中の出港ということもあって、みんなあっという間に寝てしまいました
翌朝船内放送で目覚めると、びっくりするくらい船が揺れていました
この日は海が荒れていて波が高かったのです
小さめのフェリーならわかりますが、あんなに大きな船があんなに揺れるのは初めてです
床がぐぐぐっと持ち上がっては沈みこむのを繰り返しています
これはやばい(>_<)
ブランコでもすぐ酔ってしまう私にとっては大ピンチです
到着予定時刻は20時半
目が覚めたのは朝7時前
この状態であと13時間も!?(((゜д゜;)))
とりあえずホメオパシーの酔い止めをとりました
酔い止めの代表的なものとしてはイペカックがありますが、いろいろ試してみたところによると私には石油から作られたペトロリュームというのが合うようです
そして寝る!!
できるだけ寝る寝る寝る!!!
本当は船内でゆっくりパソコンでもいじりたかったのですが、とてもそんな余裕はありません
起きては眠り、船内放送で起こされては再び眠り、を繰り返してかなり時間をかせぎました
その後ビンゴゲーム大会があるというので行ってきました
この時集まった人数は14人です
いつもは40~50人ほど集まるみたいですが、この日乗船しているのは57人だったのでガラガラだったんですね
車輌は満杯なんですけどね
人数が少ないだけにほとんどの人に賞品が当たります
かなり早めにリーチがかかった私は・・・
やっぱり当たりませんでした(T▽T;)
船室に戻って再び眠る努力をしていると、もうすぐ姉妹船とすれ違うという案内がありました
立って歩くとぐらぐらするのですが、本土から120km離れた海原でフェリー同士がすれ違うとあっては見に行かなければなりません(笑)
一生懸命見に行きました
結構なスピードですれ違って行きます
なんだかロマンがありますね♪
この日乗っていたフェリーは高速船でスピードは27ノット
約時速50kmで1000km以上の距離を進むのですね(^∇^)
相変わらず船は揺れていましたが、酔い止めが効いているみたいでまだなんとかもっていました
船室には何人かがゴロゴロ転がっています
ホールにいる人はあまりいません
みんな揺れにやられているようですね(笑)
私もやっとの思いで再び眠りにつきました
目が覚めると揺れがほとんどおさまっていました
もしかして津軽海峡に入ったのかな?
と思い、確認しに行くとやっぱり津軽海峡にいました
やっと安心して起き上がることができました(^∇^)
改めて周りを見渡すと、同じ部屋には初老のご婦人3人組と、若いお兄ちゃんと、おじさんとおじいさんと私の7人がいました
おじいさんは私が見る限り常に寝ていました
出港してからずっと眠り続けています
果たして生きているんでしょうか?(笑)
おじさんは初老のご婦人3人組に何かと話しかけては軽くあしらわれているようです
ナンパしたいのかな?
若いお兄ちゃんはバイクで北海道を一人旅するためにやってきたみたいです
ご婦人3人組は地図を広げながら北海道のどのルートを通ろうか悩んでいるようでした
「ここは何かあるのかな?どっちの道を行ったらいいのかな?」
とつぶやいているので、退屈だった私は話しかけてみました
名古屋から出てきたその3人は、車で自由気ままに北海道を旅するために来たそうです
行く先々で宿に泊まり、美味しい物を食べながら道南方面を回るのだということです
道や町のいろいろな情報を教えてあげると、それを参考にルートを決めたようです
津軽海峡を抜けると再び揺れが始まりました
あと3時間
さすがにもう眠れませんが、横になって一生懸命揺れから気をそらしていました
苫小牧港が近くなってまた揺れがおさまりました
下船の準備に入ります
みると、ずっと寝ていたおじいさんが起きて支度を始めていました
よかった、生きてた・・・・・
ついに苫小牧港へ接岸しました
船が停泊し、橋がかかります
外から流れてくる冷たい空気を感じて、北海道に帰ってきたのを実感しました
降りた後は、そのまま走り続けて苫小牧を後にしました
しばらくは道路以外何もない場所です
見ると、外気温の表示が12となっています
え!?12度!?
嘘でしょ?数時間前の気温は18度だって放送してたじゃん(゜д゜;)
窓を開けて手を外に出し、空気を直に触ってみると・・・・
冷たい!!
本当に12度だ!(>_<)
昨日まで30度以上のところにいたのに~(;´Д`)ノ
しかも湿度がないせいか冷たさがするどく刺さってくるような感じです
およそ1000kmを一気に北上するとまるで別の星ですね(笑)
走行途中、10度まで下がりましたよ
あのバイクで下船したお兄ちゃんは薄い上着に下はジーパン一枚だけだったけど、大丈夫だったんでしょうか?
風邪をひかないといいのですが
苫小牧から千歳に抜け、国道36号線に入りました
広い!!!!
道路が果てしなく広いです
片側2車線の道路ですが、1車線分の幅が相当広いのです
左車線の横には広い路肩、右車線と中央分離帯の間にも路肩があります
道路の幅に車を駐車させると軽く6台は並ぶでしょうね
それで道路の半分です
道路の横は広い広い歩道があります
歩道からさらに奥にしばらくいってやっと林が始まるので、目の前にはだだっぴろい空間が延々とあるわけです
この広い広い国道は新千歳空港を過ぎるまでずっと続いていました
せっかくなので写メを撮りたかったのですが、40km近くの間一度も停車することがなかったので撮れませんでした
千歳に入ってから若干幅は狭くなりましたが、それでも全部広い広い道路です
かならず広い広い歩道もあります
この道路だけで京都の町がいくつか入ってしまいますね(^-^)
千歳に入った時にやっと歩行者を見ましたが、皆さん厚めの上着を着て歩いていました
まもなく冬が始まるのですね
信号でもほとんど止まることなく家に到着しました
懐かしいという感情が湧かないくらいいつもの場所でした
私は今までいったいどこにいたのでしょう
寒くて広い広い北海道の景色の中で、暑い暑い季節の南国の海や植物、狭くて古い町並み、たくさんの人混みと渋滞の記憶が遠くぼやけていくような感じがしました
あれは本当の記憶なのでしょうか
たくさんの写真やお土産を見ても遠い遠い世界の出来事のような気がします
ここはどこなのでしょう
私が今までいた場所はどこにあるのですか
共に移動してきた車にだけ実感できる痕跡がありました
距離メーターが3200km増えていました