草花を愛でるように

犬や猫を愛でるように

命を愛でる

母を介護しながら

母の命を愛でていた。

命を慈しんでいた。

 

その母を亡くしてしまった。

いろいろな負の要素が折り重なっていた。

 

心に深い傷を負った。

それは魂まで達している。

書ける時に書き残しておく。

自ら傷を癒す為に

母の供養の為に

 

 

母が寝ていた部屋。

折り畳みベットを持ち込んで寝ている。

浅い眠りが続いている。

小さな物音でも目が覚める。

母の睡眠を見守っていた習慣だ。

毎回、目が覚めてから気付く。

母はもういない・・・と

 

明け方、重い体を起こし小窓を開ける。

息苦しいので外気を入れる。

またベッドに沈み込む。

 

 

ふと気づくと、小鳥のさえずりが聞こえる。

新鮮な空気がやさしく頬を撫でていく。

この心地良い感覚を、

かあさんにも味わってもらいたかった。

 

そのまま二度寝。

 

夢うつつの中で、ふと心に浮かんだ想い。

「母に授けてもらった この命」

「母が命を懸けて生んでくれた この命」

「大事にしなければ」

 

この命を慈しむこと

自分自身を慈しむこと

 

それが母が喜ぶこと

それが母への一番の供養

 

朝の日の光が部屋を横切り、

祭壇にある母の写真をやさしく照らしている。

ほんのり顔を明るく照らす。

母は微笑んでくれている。

 

 

自分のペースで

自分自身を愛し

乗り越えて行きたい。