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任天堂は11月22日(金)、同社の展開するサービス「ゲームボーイ Nintendo Switch Online」に『スーパードンキーコングGB』を追加することを発表しました。
『スーパードンキーコングGB』は、1995年に発売されたゲームボーイ用アクションゲームだ。スーパーファミコン版の『スーパードンキーコング』をベースに、さまざまな追加や変更などが加えられている。
ドンキーコングとディディーコングを操作し、時にはサイの「ランビ」や、ダチョウの「エクスプレッソ」といったアニマルフレンドの力も借りつつ、4つのワールドの攻略を目指す。
GB用ソフトであったためカラー対応しておらず、グラフィックが色の濃淡のみで表現されていたことが特徴。当時の携帯ゲーム機では画面の明るさの問題もあって、見づらかったりちょっと怖かったりといった思い出のある方も多いかもしれない。
〇スーパードンキーコングGBについて
『スーパードンキーコング』のGB向けアレンジ作品。
後の『ドンキーコング2001』(GBC)やGBA移植版がほぼSFC版を再現しているのに対して、こちらは新作に近いフルリメイクになっている。
背景やキャラクターのグラフィックが描きこまれており、GBでありながらSFC版同様の立体感が出ている。
細かなモーションも忠実に再現され完成度はきわめて高いのだが、時にはそれが仇になることも…。
BGMは基本的にSFC版のものをアレンジしているが、いずれもGBの性能に合わせながら不自然さをまったく感じさせない素晴らしい出来です。
GBの狭い画面に対してコングや敵の大きさがSFC版と変わらないため、相対的に敵に当たりやすくなっている。
高所から落下すると、スクロールが追い付かずにそのまま1ミスになるなど少々難易度が高めです。
〇本作の特徴及びSFC版との違い
新規ステージとして海賊船・山道・水中遺跡・空・大都会が登場。
自然の風景がメインだったSFC版とは異なる雰囲気になり、「トルネードで大ジャンプをする」「消える雲の足場や風船の上を渡っていく」「KONGパネルを取って足場を作る」など、SFC版にはない仕掛けも登場する。
特に空のステージでは、さまざまな模様のブロックが浮かぶ背景の中を雲の足場に乗って進んで行くという、シリーズの世界観からかけ離れたシュールな光景を見ることができる。
敵キャラクターはSFC版に登場したものの一部と本作オリジナルのものが登場する。ボスはクランボーとキングクルール以外の2体が本作オリジナル。容量のせいか、キングクルールの大きさもなぜかコングと同じぐらいになっている。
レベルは4つと少ないが、ステージ数は計30とやり応え充分。シリーズらしい難関ステージも豊富。
2-6「ノーチラスの追跡」では名前の通り、このステージだけに登場する「ノーチラス」という敵からひたすら逃げる。
SFC版の「クロクトパスのうみ」と似たようなものだが、あちらが一定の軌道を通るだけだったのに対し、こちらは徹底的にドンキーたちを追尾し地形をすり抜けてくることもあり、しかも途中から迷路同然のルート分岐も複数あって迷いやすい構造になっているせいで、トラウマぶりが倍増している。
3-5「空中迷路」は本作最難関のステージとして知られる。
ジャンプしたり壁にぶつかったりすると方向が変わるリフトを使って迷路の中を移動しなければならないのだが、リフトが小さいうえに移動方向を自由に決められないため、とにかくよく落ちる。しかも当たり前のようにジンガーやフライングピッグなどの空中敵が立ちはだかる為、敵から身を守ろうとして狭い足場から落ちることも頻繁に起こり得る。
そして追い討ちとばかりにステージ自体の長さもかなり長く、狭いリフトから落ちないようにする繊細で神経を使う移動を終始要求されるコースの仕様も加わって、とにかく集中力を要する。
〇ストーリー
クランキー
「前回の冒険はお前たちにしては上出来じゃった。
まあ、あのキレイな絵と最新のサウンドがあれば黙っていても子どもたちにはウケるはずじゃが」
ドンキー
「うるさいじいさんだなあ。それだけでウケてたわけじゃないぜ。やっぱりゲームが面白かったからみんな遊んでくれたんだよ。なあ、ディディー」
ディディー
「そうだよ。オイラたちの冒険に色数や画面のキレイさなんて関係ない!」
クランキー
「ほう、それではまたキングクルールに言ってバナナを隠させようかの。ホッホッホ…」
というメタな挑戦を受けてドンキーとディディーが旅立つ、『スーパードンキーコング』の後日談。
〇スーパードンキーコングGB関連動画
なお、同作の元となったスーパーファミコン版『スーパードンキーコング』シリーズ全3作も、現在「スーパーファミコン NIntendo Switch Online」で配信中。
この機会に是非遊んでみてください。
来年2025年1月16日には、ドンキーコングリターンズがニンテンドースイッチでリメイクされます。
ドンキーコングとディディーコングの豪快なアクションで、敵や仕掛けがいっぱいのコースに挑みます。
【大好物のバナナを取り戻せ】
動物を操る「ティキ族」に奪われてしまった大量のバナナを取り戻すため、ドンキーコングとディディーコングの冒険が始まります。
【野性味あふれるアクション】
踏んで、転がって、敵を倒して。叩いて、吹いて、仕掛けを解いて。ドンキーコングならではのワイルドなアクションでコースのゴールを目指します。
【乗りもので駆け抜ける】
猛スピードで疾走する“トロッコ”、空を飛べる“ロケットバレル”、障害物を気にせず突き進むサイの“ランビ”、といった乗りものも駆使しながらパワフルに道を切り開きます。
【2匹のコングで大暴れ】
Joy-Conをおすそわけすれば、家族や友達と一緒に2人プレイが可能。力自慢のドンキーコングと身軽なディディーコングで協力しながら冒険を楽しめます。
久しぶりのドンキーコング作品ですので、こちらもチェックです。
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