一本の電話が鳴った
聞き覚えのある声
懐かしい声
ギュッと 受話器を握りしめた
ハリのある声
ツヤのある声
あぁ 元気そうだと ホッとする
忙殺の毎日
LINEやメールで
さっと用件だけを伝え
今夜も ベッドにもぐりこむ
でも
2.3分の電話に
数行の直筆のメッセージに
たまらなく 愛を感じたりする
短い人生
袖振り合う人も
きっと そんなに多くはない
その中で
打ち解け
悩みを相談し
お酒を酌み交わす友は
一体 どれくらいいるだろう
もっともっと
目の前の人に愛を
もっともっと
目の前の人に優しさを
不機嫌な あの人も
愚痴ばかりの あの人も
反抗期の あの子も
無愛想な あの人も
噂好きな あの人も
嫉妬まみれの あの人も
みんな 一生懸命生きている
だれも
イジワルになんて なりたくない
だれでも
本当は 優しくいたいだけ
世界が 歪んで見えるときは
歪んだ すべてを愛そう
人間だもん
いつも カンペキにはいられない
自分も不完全
相手も不完全
いつも 学びの途中
表面だけを見て
相手を判断し
無駄に 傷つくことのないように
もっと 寛大に
もっと ゆるやかに
今日も ゆっくりお茶を淹れながら
ちょっとした コミュニケーション
ちょっとした 心遣い
それだけで
人は 優しくなれる
爽やかな風が
今日も わたしの中を吹き抜ける
