春の兆し -4545ページ目

「色即是空」と「空即是色」

どちらも「般若心経」の一節だ。

先に「色」は形あるものと書いた。

つまり「色即是空」は、形あるものは空(むな)しい。形あるものはこわれる。と説いている。

この空しさを感じるところに自分の進歩があるとも説いている。

自覚された自分の意志で人生を歩むことがいかに難しいか、またいかに大切かとも説いている。

悩みもせずに行動するから、すべてが空しくなる。この空しさを逃れるために、本能のままに刹那(せつな)的に生きるから自分でも収集不能に陥る。

自分をみつめることがいま一番大切なことだという。
つぎに「空即是色」

空しさを形あるものと自覚する。

現代人は、何らかの空しさを感じているが、そこから何も学ぼうとせず、ごまかすことに懸命になる。

無気力になり、レジャーに逃避する。

いまこそ空しさを知り、空しさに徹し、空しさに生きよと説いている。

まとめると、

「色即是空」
現実の空しさ、うつろさを徹底して実感せよ。

「空即是色」
すると、現実に生きる価値と意義が十二分に自覚できる。


単なる受け売りだが、分かるような気がする。


おきざりにした悲しみ

吉田拓朗さんの歌のタイトルだ。
祭りのあとのさびしさは音符で始まる。

要はあれだけ盛り上がったイベントの後は、盛り上がっただけにフッーと虚(むな)しさに似た空虚(くうきょ)感があると言うことらしい。

その通りだと思う。

特にスタッフにとっては頑張っただけに無事終わったと思う安堵(あんど)感、達成感、疲れがゴチャマゼになって、ポカンとしてしまう。

しかし、スタッフの間には一番大切なものが生まれている事に気付く。

それは、一緒に苦労して成し遂げたという、連帯感だ。

日本人はお祭り好きだ。古風なのがいい!



メッセージ性について

社会の中で生きている以上、接した人との間でメッセージを伝えたい。
また、伝えてほしいと思う。

普段の行動で相手に真意が伝わるかどうかは、疑わしいが一々それを気にしている必要もない。

メッセージが伝わっていると思っているところに自分の存在理由がある。

自分の存在理由のことをフランス語で「レゾン・デートル」と言うらしい。
reason→理由

さて、相手に伝えたいと思って書く文章には迫力が必要だ。

正に「なるほどなあ!」と共感を持って受け止められる必要がある。

実際の行動ではなく、頭で考えた文章だけにストレートに伝わるのは中々難しいと思う。

観念的な表現に終始したが、今読んでいる本からも感動をもらっているし、できれば、その感動を誰かに聞いてもらって共感を得たいと思っている。


ささやかな願望にすぎないが。。。

↓富士の残雪。今年7/25