高校生の時、ベルリンの壁が崩壊し、壁に群衆が押し寄せ、歓喜に沸き、壁に上がりハンマーで破壊する光景をTVで見た。壁は自分が生まれた瞬間から存在していたもので、いつまでもあるのが当然と思っていたものが、わずか1日?で無くなり風景が一変したことに衝撃を受け、「一度こ͡こに行ってみたい。そして壁に触ってみたい」と思いつつも日々の忙しさに流され35年が経過。しかし6年前に救急搬送され、しっかりした足腰で歩き、長時間の狭いエコノミーフライトに耐えられる期間は少ないと自覚、それなりの資産も蓄え金銭的余裕ができ「このまま行かなければ、資産を抱えて死ぬことになる」と思い立ちスカイスキャナーでチケットを探すと、正月出発で東京・フランクフルト間117800円(税、サーチャージ等含む)という格安チケットを発見。仕事も1日しか休まずに済むことで購入。
妻には「ベルリンの壁触るためだけに、ホテルなど全額コミコミで20万円はかかるけど行く?20万円あれば、台湾、ベトナムあたりなら4回は行けるだろうけど?」と尋ねたら、熟慮の末「行かない」との回答。今回は厨二心あふれる男の子向けの旅行なので、妻を連れてきて「つまんない」と言われる可能性が極めて高かったため、行かない決定に少々ホッとする。
1月1日、地元駅の始発に乗り羽田空港に向かい、到着すると大混雑。チェックイン、預け荷物、身体検査など全てギリギリで、出国スタンプを押してもらったり、待ち時間に済まそうと思っていた歯磨きなど、全作業が出来ないまま搭乗。もし5分でも遅れていたら乗れていたか分からないレベルのギリギリで、正月の羽田を正直言ってナメていた。
例によって170cm57キロのやせ形ゆえ、エコノミーで全く問題なく足元も広い。離陸後に機体が安定すると飲み物サービスがあり、定番のスプライトを注文。口に含むと「間に合って良かった・・・・」と胸を撫でおろした。
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