2017年9月台湾・金門島旅行その7 | キッチントレーダーさやた

キッチントレーダーさやた

 産業用太陽光発電、FX、株式、貴金属、REITなど資産運用と、手料理による節約で家族のため戦うサラリーマン。スイーツ、海外旅行、ブラジリアン柔術、グラップリング大好き。太陽光普及でエネルギー争奪の戦争を無くせると信じ発信します!

 空港からは交通機関が車のみ。タクシーに乗り込み、「金合利鋼刀」に向かう。途中で、かつて共産党軍と戦った名残らしき遺構がチラホラ。15分ほどタクシーに乗り到着した店内は、包丁の展示が並び、ここなら良いモノが買えそうだと期待大。


 荷物全部を詰めたスーツケースを隅に置かせてもらうと、中国語が話せないため「Kitchen knift making scene please?」(包丁を作っているところを見せて下さい)と小学生英語でお願い。

 すると「Yes」と即答され、工房内にしこたま積まれた砲弾の欠片を手に取り炉内に投入。みるみるうちに焼けて赤くなり、取り出してハンマーで叩きを繰り返し、水に入れ水蒸気が上がり、グラインダーで削っていくと、

 あっという間に光り輝く刃物が完成。実演してくれるのは下調べで知っていたが、最初から最後まで、まさかここまでしっかり見せてくれるとは。初めて100%手作りで刃物が出来ていく光景に大興奮。その間も日本語で説明が入り、砲弾の大半は宣伝弾と呼ばれるもので、実際に爆発するものではないことなど、ここに来ないと分からなかった情報も満載。刃物に全く興味がないのに、何でこんなに面白いんだろう。

 実演を楽しみ「謝々」とお礼を言うと、直ちに金門包丁を物色。中国人はぶつ切りにしやすい大型、日本人は細かい調理がしやすい小型が好まれるというが、我々が欲しいのは日本的な標準サイズ。本物と確信できるものは、次に来られるか分からないこの離島でしか買えないため、本来家庭用一本で十分なところ、友人達の分も含め大量購入。普段ブラジリアン柔術ジムでお世話になっているミリタリーオタクの先生、普段は料理人のジムの後輩、実姉一家、自分用、予備用で合計3500元(約12600円、1元=約3.6円)を大人買い。

 店員が買った包丁を取り出し、新聞紙を切り始め、ちょっとでも引っかかったものはカウンターに戻し、別の包丁に取り替え再度新聞紙を切り、

引っかからずに最後まで切れた包丁だけを

箱詰めしていく

光景に自分も妻も驚愕。「当社は切れる包丁しか売りません」という妥協なき姿勢がビンビン伝わってくる。というか一般的な見方なら、ちょっとぐらい刃が引っかかっても、包丁として性能は十分。確かに金門包丁の切れ味は凄いと聞いていたが、まさかここまでとは思っていなかった。引っかかった包丁は、また研いだり打ち直すのだろうが、もし工場で大量生産している包丁なら、そんなことは面倒で絶対にやらない。この工房で手作りしているからこそ、作り直しが簡単に出来るのだろう。自分は刃物の良し悪しは分からないし、包丁なんて切れれば何でもいいと思っていたが、本物っていうのはこういうものなのかと素人にも伝わってきた。

 当初はお試しで自分用1本だけしか買わなかったのだが、この試し切りを見て「ここ以上の包丁はない。ここで自分以外の土産用もまとめて買ってしまえ!」と大人買い炸裂。妻も3本ほど買い、店員から見れば「日本からわざわざ、包丁好きな夫婦だねえ」と思われたかも。

 

次回に続く(面白かったら、以下クリックお願いします!)

 


台湾ランキング にほんブログ村 旅行ブログ 台湾旅行へ
にほんブログ村
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【ふるさと納税】H64-01 曜 101層鋼 三徳包丁
価格:64000円(税込、送料無料) (2018/1/3時点)