日本最大の写真SNSメディア「フォト蔵」(登録会員700万人)を運営するOFF Line株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:石塚孝一、以下:OFF Line社)は、平成28年4月14日、4月15日、スマートフォンアプリの「AirTalk」を用いた認知症患者の外出検知および、徘徊を見守る位置情報システムを開発し、石川県金沢市内において、大規模実証実験を行い、成功裏に終わった。
実証実験に際しては、金沢西病院(病院長 菊地勤)、りくつなケアネット金澤(代表 金沢ホームケアクリニック院長 黒瀬亮太)を中心とする32団体の関係者より協力を受けた。実証実験を行った「みまもりシステム」はスマートフォンアプリの「AirTalk」と「ビーコン」と呼ばれる近距離無線用の端末を利用したもの。認知症患者につけた固定無線端末(以下ビーコン)を、患者の自宅や、病院、介護事業所に設置した「AirTalk」が常時確認することで、在宅、外出の検知を行い、その情報を家族、ケアマネージャのスマートフォンアプリにリアルタイムに配信する。また、外出を検知した際に捜索を依頼されると、地域にいる「AirTalk」ユーザがビーコンとすれ違った場合に、その位置情報が家族、ケアマネージャに配信され、地図上から確認することが可能。結果として、認知症徘徊患者が、自宅から出たことがリアルタイムで家族に通知され、徘徊場所が検知された時もリアルタイムで家族のスマートフォン端末に位置情報が通知され、地図上で確認することが出来る。
検知に使用する「AirTalk」は、アプリケーションがインストールされていれば起動していない状態(スマートフォンのスリープ状態)でもビーコンを検知し、位置情報を配信。今回使用したビーコンは直径3.5センチ、厚さ5ミリ、重さ6グラムのもので、スマートフォンアプリ「AirTalk」は最大100メートル先のビーコンを検知。 また、本システムは基本的にどのメーカーのビーコンでも使用が可能になる。
平成28年4月14日、15日の実証実験では、金沢市内の4km四方のエリアにおいて、外出した10個のビーコンを40台のサポータ端末が検知し、それぞれの家族端末に配信された。 テスト期間中において、10個のビーコンはスマートフォンアプリ「AirTalk」によって全て検知され、位置情報は家族端末にリアルタイムで送信され、実証実験は成功に終わった。
自分の友人にも、認知症の家族を持つ人がいる。彼らの生活が少しでも役に立つよう、こういうみまもりシステム が、1日でも早く普及するといいな。
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