日本の離島にあるような小ささのハバロフスク空港に到着し、撮影禁止の空気が漂う中、オルセデスさんに「短い間でしたが、大変楽しかったです!」と英語でお別れの挨拶をし入国手続き。麻薬犬が自分と荷物の匂いをかぎ終え、無口で無愛想な、映画で見たとおりのロシア人イメージを地で行く入国審査官のチェックを終え空港の外に出ると、
と思うくらいの寒さに驚く。当日はマイナス10度で時期的にはまだ暖かいとのことだったが、外でタクシーを探すと凍死しかねないので、空港内に戻りスマホの翻訳アプリと英語を駆使しタクシーを呼んでもらう。空港の周りに何台かタクシーはあったのだが、ロシアという治安に不安がある国でいきなり乗るのは怖い。
10分後、タクシーが到着し、宿泊場所のアリホテルまで頼むが、乗る前に値段交渉。といっても、値切り方が分からないし、空港に呼んでもらって安全性を優先している以上、多少高いのはしょうがない。ボッタクリでない金額の目安さえ出ればOKということで尋ねたら、約200ルーブル(340円)を提示され、職員の女性も納得してうなづいているようだったので、安心して乗り込む。というか、いくらルーブル暴落中といっても安いだろこれ。
初めて見るロシアの街並みは、初めて海外、台湾旅行に行った時と同じくらいの新鮮さ。建物、標識、信号など、アジアとは明らかに違うデザインがどんどん目に飛び込んでくる。途中で「日本人、よく乗せますか?」「いや、珍しいね」など運転手さんと話しつつ、4日間お世話になるアリホテルに到着。30分くらい乗っていた気がするが、いいタクシーに乗れて良かったなあ。
昨日の22時に家を出て、到着したのは翌日の18時という、片道20時間の移動でクタクタだったため、部屋で荷物を広げて着替えたらホテルのレストランへ向かう。
普段だったら、ホテル周辺を歩いて店を探すのだが、治安が良くない初めてのロシア、更に気温が下がった夜の一人歩き、空腹でマイナス15度近い中、
もし迷ったり行き倒れたら、死ぬ。
そのため、普段は自腹で絶対に利用しない、ホテル内のレストランでコース料理を味わうことに。
続く。
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