あらきまさきのブログ

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東京の会社に勤める普通の会社員です。
日々の生活で感じる「違和感」をブログにしたためます。

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 コロナ禍で重い映画をどうしても観る気になれなくて、久しぶりのタランティーノ作品。

別に最近気持ちが軽くなった訳ではないけど「もうそろそろいいかな?」って感じ。

これが気の緩みに繋がるのかなぁ?

 

 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は公開当時に映画館で観たので、今回は「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がらざる者」「ヘイトフル・エイト」をNETFLIX で。

 特に「イングロリアス・バスターズ」は今回初めて観たけど、タランティーノ作品は相変わらず気持ちが悪い。

だけど、なんか後味は悪くないんだよなぁ…って観終わった後のいつもの感覚。

 

 嫌な奴がボコボコにされて、最後はいい奴が勝つっていうのは僕にとってはどうでもいいんだけど、後味が悪い映画は二度と観たくない。

 例えば「ダンサー・イン・ザ・ダーク」や「誰も知らない」

 

 そういえば不幸や悲しみで終わって「救いが無い」映画を最近は観なくなったような気がする。それはもしかしたら、僕が無意識に避けているだけかもしれないけど。

 

 でも映画はなんだかんだ言って単なる娯楽でしかないんだから、最後に少しは「救い」があって欲しいなぁ。

 

 これもコロナ禍で気持ちが重くなりがちな反動なのかなぁ…

 ここ最近(2018年8月)話題のインディーズ映画。

 最初は2館だけで上映されていたが、話題が話題を呼び今や全国の多数の映画館で上映されている。

 

 観終わった後の率直な感想は「やられた!」である。

 低予算で製作された映画でも、脚本をしっかり練って、しっかりと創りこめばこんなに素晴らしい映画ができるってこと。

 映画好きというか、映画を製作したことがある人、映画を撮りたいと思ったことがある人にとっては最高に楽しめると同時に嫉妬してしまう映画だ。

 特にこの映画は監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの《シネマプロジェクト》第7弾作品ということだが、「ENBUゼミナール」は数年前に社会人の僕でもしっかり映画の基礎を勉強したいと思ってパンフレットを取り寄せてまで入学したいと思ったことがある学校であるから特に悔やまれる。

 思いついて行動力が伴わないのは、僕の最大の弱点なのは分かっているのだけど・・・

 

 Wikipediaで調べると上田監督は高校二年の時に友達といかだで琵琶湖を横断しようとして漂流して新聞沙汰になったことがあるらしい。

 やっぱり、行動力がカギか・・・

 そんな上田監督だからこそ撮れた映画だと思うし、僕のような「頭で考えすぎる」タイプにとっては羨望以外の何ものでもない。

  (そういえば、映画の中でも考えすぎでズレズレの俳優が出てきたな・・・)

 まさに『カメラを止めるな!』という題名自体がこの作品が表現する行動力や推進力の大切さを物語っているのだろう。

 

 しかも推進力だけで押し切らず、しっかりと脚本が練りこまれていて、後々「そういうことだったのか・・・」と感じるストーリー展開も絶妙に素晴らしい。最初の37分のワンカットを撮って、その後に後半のシーンのつじつまを合わせるようにとったと思うが、最初からしっかりと脚本を創ってそれを微調整するのは「走りながら考える。その逆は無意味」といった、僕自身があこがれる方法論に満ち溢れている。

 

“Don’t think feel!” または” Don’t think act!”・・・

いうに易しだが、なかなか実行するのは難しい。

 

 

 この映画は1941年に公開された、ってことは日本が太平洋戦争を始めた年だ。

としたら、よくそんな時によくこんな映画を公開できたな、って言うかよくこんな映画が撮れたな、っていうのが最初の感想だ。

 

 貴族である戸田家の当主が亡くなって、子供たちが手のひらを返したように、残された母親と一番下の妹を邪険に扱うっていうストーリーだ。

 「リア王」の昔からよくあるテーマだけど、戦時下の日本の軍部が家族のつながりを悪く描くこのような映画をよく許したと思う。

 

 最近(少し昔から?)になって、ハリウッド映画でも「家族の繋がり」をテーマにした映画はよくあるが、人の繋がりで最も小さくて最も大切なコミュニティである「家族」はその中にいる時にはなかなかその有難みに気づかないが、結局のところ家族といっても一人ひとりの考え方や性格がベースになっていて、思っているより脆くって、それでもやっぱり最後に頼るべきすばらしい関係性であることをあらためて感じさせてくれた。

 

 貴族と庶民の階級差による生活や考え方の違いも描かれているが、そんなことが気にならないほど、いつの時代でも普遍的な人と人との繋がりについて考えさせる映画だった。

 

 後半近くになると「この映画はハッピーエンドかそうでないか?ハッピーエンドだったらいいな…」と思いながら観ていたが、最後のシーンがとても良くて「よかったなぁ…」って感じながら観ることができた。

 

 小津映画は観終わった後に幸せな気持にさせてくれるからいいね。