<ヨーコお婆の…団地ひとり暮らし日記 24>
面倒なんだけれど一旦始めたら時間を忘れて熱中するという作業がある。
たとえば、体の或る不調に関して調べたいと思い立ったら、家のなかにある関連本をテーブルにドサッと積み上げて、頁をめくっていく。用紙に書き綴ったりパソコンのキーを打ち続けたり……。
私はこういう作業が性に合うみたいで一日中本の頁をめくり続けていても飽きない。キーを打ち続けていても疲れない。(だから、本を処分するためにUSBにセッセと打ち込んだりする作業も、一日中でも飽きない。)
私の姉のご主人さんは、車の運転とか体を使う仕事は苦にならないが(社長の運転手などをしたのち自営の水道設備業を営んでいる)デスク仕事は耐えられないらしい。椅子に座ってほんのちょっとお手伝いしていただいたときも、10分以上続かなかった。
人にはそれぞれ得意なこと不得手なこと、性に合うこと合わないことがある。
昨日、突然思い立って創作関係のダンボール箱の中を整理し始めた。完成させているのに何故かどこにも送っていない原稿もあり、それを処分するか保存しておくかで迷ったり、目を通してみたり、途中で別の箱の中も整理したり……思ったより時間がかかり、午前中から始めたのにアッという間に日が暮れてしまった。
たいていの人が面倒だと思うような作業を、私は愉しんで熱中するようなところがある。着手するまでは私も面倒なのだが、この手のデスクワークや処理仕事が苦にならない性分なのだろう。
デスクで白い用紙に向かって、うーんウーンとアイデアを捻りだしたり文章を考えたりするよりは、目の前の作業にセッセと没頭するというのが好きみたい(むかし文章を担当したカレンダーを組み立てる作業を手伝ったときも熱中した)。
私は企画や執筆などを受注するより会社の総務課(庶務課?)で働いたほうが向いていたのかもしれない。実際の総務課の担当者たちは驚くほど書類が整理できていなかったり、記録をとっていなかったり、きちんと保存していなかったり……(知っている或る会社だけの話だが)。
ライター仕事は結果的に失業・廃業したが、会社の総務部で働いていたら母のように総務部長になれたかもしれない……なんて振り返っても仕方ないことを夢想しながら、昨日、整理や保存や処分などの作業を行なった。
軽く疲れて、夕刻、お湯に浸かり、熱い焼酎を飲んで……作業後の充実気分を味わった。