<貧乏お婆の…「いただきます」「ごちそうさま」 ⑰>
毎月1回「(隣町の)友と外食ランチの会」を設けている。
月1でも二人とも貧乏お婆なので贅沢はできない。一昨日は1600円の天ぷら定食を食べに出かけたが、二人にはちょっと贅沢な値段。
(わが家から近い隣町・小松市内の居酒屋で)刺身と天ぷらの樹(たつき=店名)定食を初めて食べたとき、刺身も天ぷらも美味しくてお気に入りの店になり、一人で数回、友や仲間と数回、ランチタイムを過ごした。
昨年友と樹定食より200円高い刺身定食を食べ、次は天ぷら定食をと思いながら月日が経ち2024年に。ご無沙汰してしまった。
一昨日の火曜日、やっとこの店の天ぷらが食べられると喜び、12時に待ち合わせた。
店に近づくと、先に到着して入り口に立っている彼女が、言った。
「開いてない」「営業してないよ」
定休日は月曜。臨時休業の貼り紙もない。閉店したの?
すっごく残念。夏期間は7時頃まで明るいから今夏は夜の部オープンの5時半に入って早夕食をと思っていたのに……。
それで私達は、一度行ったことがある小松駅近くの食堂へ行って、エビフライ定食を注文した。
私は、次にこの店に来たらエビフライと決めていたので即注文。彼女も同じものを。
注文するときは値段を知らなかったがエビフライ定食は¥2,000だった。おまけに私は、美味しくてご機嫌で生中ビールを2杯飲んだ。
ビンボーお婆二人には高いランチになった。束の間の昼食時間を過ごしているサラリーマン・OL客たちには、自由で気楽で豊かなお婆に見えたかもしれない。
友もご機嫌だった。今いろいろな理由・事情で私以上に超節約生活を強いられているらしいが、私とのランチ外食はやめられない、続けると言っている。
毎週Oisixから食材が届くので極力外食はガマンしているのだが、幸せなひと時を過ごしたこの日、さらに贅沢なことを思い立ってしまった。
毎週1~3回フィットネスクラブに通っているが、毎回まっすぐ帰宅する。今の私にはフィットネスクラブの月会費はゼイタク。プラス外食なんてダメダメと戒めていたが……むかし大阪で、電車に乗ってテニスコートに出かけた日は帰宅するまでに必ずランチや早夕食を楽しんだ。今日はこの店。次はあの店へ。ランチでも平日でも必ずビールやワインや日本酒などのおサケ付き。
飲食時間はテニスコートでラケットを振る以上の悦楽時間だった。
そんな贅沢な時間は過去の話。でも、ほんの少しだけ蘇らせたい。続けたい。(石川県に移住後も列車に乗って卓球教室に通っていたときは、当時はまだ貯えが残っており毎回外食を楽しんでいた)
今月から月に1回だけ、スポーツ帰りに「独り外食時間」を設けることにした。
計画したら……すっごく嬉しくなった。幸せ気分の赤い風船が心のなかで大きくふくらんだ。
先週は週末に元テニス仲間の女性と1年ぶりに会って外食ランチ。今週は隣町の友と外食。その友と明後日の土曜日は我が家でランチ。
幸せすぎる。贅沢すぎる。
そのかわり、せっせと内職に励もう。