<ヨーコお婆の…今週のハッピー 2024 53>
若いころはとにかく動いているのが好きだった。お出かけが好きだった。
年をとると動きたくなくなる人が多い(らしい)。
私は大阪から石川県に移住してからも、最初は奥能登だったので金沢まで特急バスで3時間、そしてサンダーバードに乗るという遠方なのに、始終大阪へ行っていた。
富山に夫婦でUターン移住した従姉が言った。
「そのうち面倒になって行きたくなくなるよ。年をとるとそうなる」
移住して今春で丸7年。今週の20日、私は76歳になった。
大阪へ出かけることは未だ面倒とは思わないが、やはり年をとると積極的に行動したくなくなることはある。確実に昔とは違ってきている。
今週の月曜は体操教室に行く予定だった。そろそろパソコンに向かうのは終了して、軽い昼食を食べ身支度しなければと思った瞬間、出かけられない理由は何もないのに、突然行きたくなくなった。食後は内職の裁縫作業を始めた。
しばらくご無沙汰している体操教室へ行きたかったのに、創作と内職の家籠りを選択した。
翌火曜は、今月から通い始めたフィットネス施設に出かける予定だったのに、何だか体がゾクゾクする、鼻水が止まらないというだけで、また出かけるのをやめて創作と内職作業に没頭した。
「出かけるのをやめて家に居よう」と思ったとたん、何だかうれしい。
近ごろの私は家籠りが楽しい。家食家飲みも楽しい。観たい映画がWOWOWで放映される日は教室に行かないこともある。
雨の日は外に出ない。雪の日はもちろん出ない。風が強い日も出ない。
家のなかでやりたいことはいっぱいある。
北陸に住んでいるからという気象環境だけではなく、従姉が言うように、年をとって動くのが面倒になってきたのかな?
出かけたくないときは出かけなくてもいいという自由な身が有り難い。これは(私の場合)仕事をしなくなった年寄りの特権。
1年間先払いしているから、毎月自動引き落としだから、行かないと勿体ない……と考えず、行きたいときは行けばいいし、行きたくないときは行かなくてもいい。
行きたいときは、鼻水が出ていようが風邪ぎみであろうが、腰が痛くても筋肉痛になっていても、私は出かける。
昔は重症の腰痛でもサポーターを巻いてテニスコートへ出かけた。
仲間との飲食の会は風邪ぎみでも断らない。
高齢者に適した運動であり、衰えてきた筋肉を鍛えたいから、体操教室や筋トレ施設に通っているが、そもそもあまり好きではないからだろう。面倒になるときがある。
家籠りがうれしいというのは、今後ますます老いて非活動的になるだろうから、有り難い。
でも70代半ばの今現在は、まだまだ活動的。4月1日から2泊3日で大阪へ出かける。大阪の友と飲食するというだけの目的で。
しかも、節約するため往路は小松市内から特急バス、復路は新幹線に乗らないで新快速とハピラインふくい。時間がかかるノンビリゆっくりのバス&列車旅。
好きなこと、愉しいことは、やめない。予定を変えない。積極的に動いている。