色々料理をするが、お菓子作りも好きだ。
とりわけ簡単に出来るものはすぐに情熱も冷めてしまうのだが、ケーキのスポンジ生地は基本中の基本だと言うのになかなか奥が深くかれこれ25年以上満足する事ができるようなものが作れないでいた。
思えば小学校5年生の時にガスオーブンに付属していたレシピ集を見ながらスポンジ台を作ってからずっと失敗の連続だった。
ここ数年、うまく出来そうな感触があり色々と試したかったのだが、ケーキと言うとなかなか普段作って食べるようなものでない自分の感覚から、年に数回のバースデーケーキの時がチャレンジチャンスだった。
失敗と言ってもドラえもんのしずかちゃんのように食べるとどうかなってしまいそうなものが出来るわけではない(笑
硬かったのだ。
売っているケーキのようなフンワリしっとりしたスポンジ生地に憧れていた。
硬い生地をシロップでごまかしたり、クリームで包んで寝かすようなことではなく、焼きあがって冷めたすぐの状態でフワフワしっとりなスポンジが出来る日が来るとずっと信じていた。
自分で言うのもなんだが、性格は思いっきりしつこいタイプである。
そして、壁が高いほど燃えるのだ(笑
しかも、完成度には容赦がなくまぁいいかなんて思えない。
座右の銘は『いつか見てろよ』と言うような人間である。
当然、お菓子作りが出来ますなんて言ってはいけないと思って、お菓子作りのことはあんまり触れないようにしていた。
好きと出来るは全く違う時限の話なのだ。
お菓子作りが好きな人が売って見たいと思うのは当然だが、正直感心しない。
せめてスポンジ台ぐらいは基本スキルとして押さえておいて欲しいと思っている。
意地悪な性格なので、ケーキが並んでいないお菓子屋さんでスポンジの話をして技量を図る。
シフォンケーキは焼けても、ちゃんとスポンジを焼ける人は意外と少なかった。

ようやく満足できるスポンジ台を先日焼けるようになった。
長かった、本当に長かった。
しかしまだお菓子作りできますとは言えない。
やっとスタートラインに立てたのだ。
次のテーマはチョコのテンパリングでもしようか。