父の13回忌で鹿児島へ。

 こちらに2泊3日✈️💫



 今は弟が住む、亡き父の実家は市内ながら不便極まりない住宅地にある。しょっちゅうバス停の位置が変わると思ってたけど、とうとう市バスが朝、昼、夕方の3便にまで減らされいる。

 自家用車はあるが、所有者の弟が極度の腰痛もちの上、心臓で運動制限もあり。数年運転していない私に車を借すはずもなければ、こちらから貸してと頼む根性もない。

 

 この足止め感覚。

 

 そう、鹿児島空港に着いた時は、フリーの2日目に日帰り温泉♨️ドライブでも行けないかと、インフォメーションのパンフをわんさとピックしてきたのに、私ったら、全然読んでない。

 でも、すごっく暑い💦💦🥵から、1人でスタートダッシュ💨するほどのパッションもないし〜😀🫧🫧


 オリンピックだ。


 弟が県外での仕事を辞めて空き家だったこの家に住み始めて2、3年。空き家になって数年経ってて、気にはなってたから彼が仕事を辞めた時はびっくりしたけど、住んでくれてラッキー✌️とは思った。

 ましてや自前リフォームの出来には、つくづく感心。思い出の品を相談なくごっそり捨てられたのには閉口したが、今までは、ここの住人だった父の姉、両親のもとに10年私が足繁く通ったから、後は任せるわ、と勝手に御破算感覚でいた。

 

 しかし、彼が、これほどまでにスポーツ観戦好きとは知らんかった💦😧

 

 NHKを中心に、四六時中、何かの競技が放映されているが、どのチャンネルに切り替えても彼は必ず絵柄に反応し解説を始める。

 選手の名前はもちろん、オリンピック参加回数、コーチとの関係、各種スポーツ協会等の内部事情、ゴシップ、競技の細かいルール、今回の審判トラブルの逐一も。

 もちろんSNSなどからの受け売りだろう。

 嘘が誠か、知らないが、かつて彼がプレイして、彼の腰痛の根本的原因となった🏀バスケットボールはもちろん、🤺フェンシング、🤼レスリング、🏊水泳、陸上、🧗スポーツクライミング、🛹、etcetcなんでもござい(頼んではいないけど)。解説の合間に選手の批評も加える。テレビの解説者の声は掻き消され、TV観戦でさえ🔰初心者の私は心中苦笑い😅しながら、彼の解説を咀嚼して画面の内容も把握しようとする。

 ⛳️ゴルフに画面が写って、「松山頑張ったね」とようやく発言すると、「ゴルフまで知らん」と、ようやくジ・エンド。


 そういやこいつ小学館の「小学一年生」とか学研の「科学と学習」とか読んで、富士山の高さとか、地球と太陽、月までの距離とかスラスラ言える男子だった、と、思い出す。

 姉としての、そんな弟への距離感。

 

 それにしても、普段から思うが、誰かの話を座ったままで、ずーっときいている能力は私には欠けている。

 そもそも左耳はやや難聴。それを知らない誰かに左から話され続けると明らかに疲れる。耳の使い痛み、筋肉痛って感じ。

 それと喉。耳から長じて喉も弱い。声を出し続けたり、ストレス感じても声が掠れて果ては出なくなる。3回もなったコロナはどの時もそこからの腫れから始まった。

 そして頭。言葉が続かない。話題への集中力がなくなって、気のない返事をし出す。そして話が途切れちゃう。

 そして、ひとり2階に上がって読書など。そんなふうに、家族を階下に置いて、私はこの家で何十回盆暮を過ごしてきたんだか。

 ただ、この残暑の猛暑、一宿一飯ならぬ二宿ニ飯超での、クーラー代を思うと、ためらいなくカンカン照りの太陽に温められている2階で、昼間から私1人のために、抜け抜けとクーラーを効かせる気にはなれない。



 というわけで、リビングに閉じこもり、2人ずーっと同じソファーに横並び、延々話をしてみました。

 スポーツに始まって、私が大学で家を出てからの彼の半生、健康観、死生観。料理がなかなか上手な弟の、彼の1日の食事への考え方、身体の調子。


 血は繋がってるけど、何にも知らずに何十年と過ごしてたのね。こんな奴あんな奴と思い込んでたけど、案外たくさん引き出しがあったから、今度から開けまくろう。


 13回忌。

 お坊さんが詠んでくださったこは「阿弥陀経」。その後のお話は、心中パートナーの3回忌も重なって私は涙が出たんだけど、帰りの車で

「あの話、俺、3回目だった」だと。

私はありがたくお聞きしていたんですけどねぇ。

  

 世の中では「死亡」と言うけれど

 仏教では「往生」と言うのですよ。

 字の意味が全く反対ですよね。

(カゴンマ弁で読んで欲しい、無理でしょうが)

 そして、お盆の由来。仏陀のお弟子さん、モクレンさんの亡くなったお母さんのお話し。

 これは、お時間あれば調べてくださいませ。


 しかし、「3回きいた」とぼやきに聞こえましたが、そのお話に「相場より高い」らしい金額を彼はお布施として包むのだと。

 半分は、私の👛からなんですけどね。事前にご相談くださると嬉しいけどな〜。ピンで仕事してきた男子にはなかなかない癖ね、これ。

 

 まぁ、だけど、人の心はその言葉通りではありませんかも。

 

 功徳は形にするもんです…かね。


 9日に震度5。横揺れに遭う。

 揺れた途端、間髪入れず、弟は「トラフか」

 えーっ😱え?え?と、パニックに陥る暇も与えず、また、彼はテレビに目を戻してオリンピックの解説に戻った。揺れながら……。なんだったっけ?レスリング?


 ほんまにいつ何があるんだか。

 相変わらずなんの覚悟もありまへん。



 翌日、数年ぶりに高校時代の友人と会う。やはりたくさん喋る。この2日で、数ヶ月分話した気がする。

 人と交わり、言葉を交わす。

 そこでの、小さくて見逃しそうな心の動きを立ち止まって言葉にしてみること(口に出す出さないは別にして)は、そこで小さな発見がある。

 

 おひとり様もそれなりに育つ。

 孫も育つ。


 ここから目指すは、軽妙なオチ。


 二日目は昨日よりずっと声が出る。喉も丈夫になるのかも。まだ自分を甘やかすタイミングではなさそう。

 ライフトレーニング🏋️🏋️‍♀️🏋️‍♂️。

 ゴールなんてありませんから。

 

 運転🚙再開にパスポート申請。

 定年後のイメージもトレーニング中。