土、日、家にいる日が増えた。

 子どもらがいる時の方が出かけてた。一日中というか、二日中テニスしてた。いや、他のこともしてましたよ。子どもの部活の試合見に行くとか?子どもが小さい時はショッピングとか?

 切れ切れだ、思い出すとしても。脳力も弱ってきてて時系列がめんどくさい。おかげでそれに伴う喜怒哀楽にも執着が薄まってはいるような。


 しかし、おひとり様なのに、けっこう家でやることがある。「埃をかぶっても人は死なない」とは数少ない(?)パートナーの思いやりのある言葉で、それを錦の御旗に掃除はほぼ忘れて過ごした。洗濯は…死ぬほどしたな、弁当作りも食材の買い物も。

 現在、洗濯回数激減。掃除は家具の埃を落としてから、掃除機壊れたので◯印◯品で先が箒やスポンジに変わる棒を買ってきた。小さな箒も数個買って、トイレ、玄関、台所の隅にちょこんと立たせている。たまにはちゃんと拭き掃除。朝は神さんと両親やパートナーの写真に水とコーヒー、線香をお供え、勝手に育ってくれるベランダの植物たちにお水をあげて、自分のご飯。

 

 それからそれから?


 昼間はNHK英会話。ラジオが流すまま適当に聴き滑り。その前後に寄席なども。これがけっこう私のツボに入る。話芸。いいな。耳から入るのが新鮮。声の表情。

 お、もう4時だ。いかん、小豆買わなきゃ。

 明日は東京。

 3月お彼岸に作らなかった牡丹餅作りをにわかに思い立ってしまったのは、昨日、丹波の農家の方が図書館の向かいで作物を直売されてて餅米を買っちゃったからだ。帰りのリュックの重いことったら、本二冊に5分付き2キロ、餅米1キロ、本3冊。図書館から我が家まで交通機関なく歩き、約25分。


 おっとびっくり危ない、あんこが焦げるとこだった。夕方にアクションするんじゃなかったら、砂糖の代わりに米麹入れたかったな。発酵あんこ照れ合格


 それは、またの機会。

 小豆炊くのは簡単。水につけなくてもいいんだもん。1人になって買わないのは小豆缶に大豆の水煮。自分で茹でたらなんてことないと知ってしまった。しかもその方が可愛い。ほくほくを食べるのもよし。


 とはいえそれも、無事炊くに至ったから言ってるにすぎないけど。


 小豆買いに行くかあ〜

 よっこいしょ、暑いんかなあ?寒いんかなあ?🐯タイガーマスクの次女のトレーナー脱いで無地のトレーナーに(このままタイガーマスクで行きたいな)着替える。散歩もしなきゃね。

 あら?あらら?

 なんとも明るくないですか?夕方やのに。


 ご近所の公園の枝垂桜が新緑とコラボしてますやん。


笹部桜は既に花びらなし。このまま小さな実となるだろう。、


なんとも素敵なお庭を誂えるお宅の藤はこの前まで硬い青い蕾だった。しかもこの先のお庭には素敵な薄紫の菖蒲?あやめ?まで咲かせていらっしゃる。そのまま西陣だ。


 立ち飲み屋さんの近くでワンちゃんご主人をお待ちかね。




 

 小路のアパート内の趣深いお店ニ件。

 上の茶房さんはまだ未踏。お腹すいたな。入ろうかな。お店は2階、見上げる。閉店まで後5分。しかもケーキのお持ち帰りって、私しゃ、牡丹餅作ろうとしてるんだぜえ。すんでで思いとどまる。

 下の書房さんは一度伺った。素敵なご夫婦が沖縄の書籍ばかりをたくさん置いてらっしゃる。このアパートの奥の一角。開店時はいつも扉が開いている。

 


 それからテクテク、意図してるのかいないのか、素敵なグリーンのアプローチ。細い長い小径の奥におうちがみえる。


 休日。私が日々何にもしなくとも、みなさんの佇まいを借景してお散歩できてしまうなんて、なんてありがたい。


 そして、今夜の夕飯は、先月、お話を伺った土井善晴さんの言う通り。お味噌汁は野菜出汁だけで充分甘い。今朝のツナオイル漬けでサラダ、りんごと半熟卵、サニーレタス、貝割れ大根、塩日向夏。納豆他茶色の面々🟫🟤🤎


 一日、誰とも話さなかったけど、スピ続きで言うならば、実は、水曜日ゾクゾク来させてもらっている。亡くなった方々から生きてる方々への通訳を任されるという女性とお話しする機会があって、私が両親たちとパートナーの話をしていたら、あれ?足元からゾクゾク。

 そしたら、一緒に話していたその方ともう1人が同時に

 「今足からこの辺にゾクゾク来たよね」。

 いや、来たよ来たよ、足先から腰に昇ってきた。

 ある意味興奮。

 

 成仏してくれないと困ると思って、こちらも執着を断ち切ろうとしてたのにな。どうも、なんだかそうではない。ここにおりますと、知らせるチャンスを伺ってた?


 花と木と日々移りゆく春よ。

毎年、彼は「生きている間、何回くらいこの風景を見れるんだろう」が口癖だった。そんな口癖ろくでもない。

 最後、ある山上で桜を一緒に見た時はその口癖もなく、黙ったまま、惜しむように目を細めた。時を桜を空を共にあることを。

 人間、埃では死なないが…


 願わくば花の下にて春死なむ…は西行か。

 

 今年の桜ももう終わりだよ。

 

 そうだな

 

 身体の右側、少し暖かく響いた、気がした。