長門裕之さんのご冥福をお祈りいたします。

我が両親と同じ年生まれの昭和9年・・

先日の児玉清さんといい、俳優としては味のある俳優さんの

相次ぐ訃報に寂しさを感じています。


長門さんを襲っていた元々の病気は解離性動脈瘤・・

動脈瘤は真性の動脈瘤と解離性の動脈瘤と分類されます。

その解離性動脈瘤(大動脈解離)になった私も経験者です。

冬のある日、起床しベランダで煙草を吸っていてコーヒーを

飲んでました。

いきなり背中に激痛。

背中(特に左の健康骨あたり)周辺に竹が剥がれて行くような

激痛。

そして、時間は忘れましたが呼吸ができなくなりましたが、多分

約1~2分で呼吸ができるようになりました。

しかし、すかさず救急車を呼んで救急隊4人かかりで、何か腫れもの

に触るような感じで私を救急車へ乗車させたこと憶えています。

病院について、いきなり同意書にサイン。

造影剤CTを行うためでしたがリスクがあるので患者の同意書必要との

こと。

約20分後くらいに私の病名は「大動脈解離」と診断され、早速入院。

当初は1週間から10日入院必要と、だいたいの目安で言われましたが

それよりも「大動脈解離って何だ??」どういう病気かわからなかった

のが当時の現状です。

医師の説明ですと、大動脈は内膜(ないまく)中膜(ちゅうまく)外膜(がいまく)

の三層構造になっていて、私の場合、内膜、中膜が裂けて外膜のみで

破裂せずに持っていて解離腔なるものができて、そこに血液が侵入して非常に

危険な状態で絶対安静との診断。

お豆腐みたいにプヨプヨした状態で、いつ破裂してもおかしくない状態。

ベッドからはでられないし、そのうち・・部屋フリー フロアーフリー

院内フリー 外出許可と進んでいったのですが・・

仕事が順調、順風満帆で毎晩のお酒のお付き合い、睡眠時間が約2時間から3時間

の日々・・

で、たばこはかなりな本数吸ってましたし、血圧も血管拡張期(上)180前後を

薬も飲まずに半年以上放置して、仕事ONLYの生活。

健康過信してたのが、いきなり急性大動脈解離となった訳で、その後、医師の

紹介状を書いてもらい別の病院へ転院し結果的に2つの病院で合計108日間の入院。

ここで実感したことは、今回の病気で恐らく本来自分が持っていた寿命が大きく

縮んだな~ ということと、自然と触れ合う趣味を持とうということ。

仕事は退職することを判断したんですけどね~

その後、約1年間は無職無収入状態が続きました。

ただ運がよかったなぁ~ と思うことは一般的には大動脈解離
(時間が経つと瘤になるので解離性動脈瘤になる)
は開胸手術が一般的で、人工血管置替の手術が一般的で歴史もあるのですが

私が選択したのはステントクラフト挿入(留置)の手術でした。

この場合は開胸手術ではないので術後の体力回復も早く手術に100%は無いの

ですが(少ない確率で手術は死亡、または重度な合併症起こすリスクがある)

つまりリスク0%ではないので、全身麻酔の手術して目が覚めるまでは不安

でした。

現在の趣味の多摩川散歩も全身麻酔後に疲れやすい体質になってしまったことと

新宿駅の約30段の階段を上るのに、ひと汗かいたことに非常にショックを受けた

ので、体力回復、ストレス発散を目的に多摩川散歩始めて、最初は1キロ、そして

2キロとレベルアップし今は20キロくらいは平気でウォーキングできるようになり

ましたが、ここまで来るのに9年かかっています。

運が良かったと思うのは、誰でもステントクラフトという手術が出来るわけではなく

解離が出現した部位(位置)によるのです。

大動脈解離の分類は2つの方式があって・・


①スタンフォード分類

②DeBakey分類







$植木屋でDJだった波太郎のブログ   $植木屋でDJだった波太郎のブログ

この図でいうと、私の解離のタイプはスタンフォードB型解離、DeBakey分類でいう

Ⅲaでした。

スタンフォード大学の分類と、DeBakey博士の分類ということです。

なかなか、開胸手術は怖くて決断できませんでしたので、ステントを希望

しました。

これは胸部の大動脈解離の話しで、腹部にも動脈瘤が出現する場合もありますので

腹部の話しではないのですが・・

まぁ、大動脈解離という病気は勉強しました。

仕事は、当時多忙を極めてましたし、社交的お付き合いも広かったのですが

きっぱり当時の会社は退職しました。

で、約1年は無職無収入でしたが、家族というか?両親が助けてくれたのですが・・

体は五体満足に動くし合併症の発症はなかったのですが、あれから9年・・

解離については何も起こっていません。

ステントクラフト挿入の手術は歴史が浅いので、将来に対する追跡データーはない

と言われて当時で10年間あでのデーターしかなく、あれから9年今経過しましたので

そろそろかな??などと予感してます。

自分の健康過信が起こしたことなのですが、病気怪我は急に襲ってきますので

過信は禁物。

血圧も上(血管拡張期・心臓収縮期)下(血管収縮期・心臓拡張期)だけではなく、中心血圧
(動脈の血圧)

足の血圧なども測っておくと良いと思いますが、中心血圧と足の血圧の測定は

どこの医療機関でできるわけではなく、できる医療機関の数が少ないのも今は現状

ですので、予め医療機関に調べておく必要があると思います。

血圧は塩分が原因なんですけどね~


それと適度な無理のない程度な運動(外気に触れる)ことを私は心がけています。