二十四節気七十二候に沿って自然と共に生きる1107からのご提案。
その季節季節を的確に表現する二十四節気七十二候ですが
2月19日~3月4日までの『雨水(うすい)』の間
晴れた日はたったの4日間、あとは曇りか雨の日という、
『雨水』をそのまま体現した15日間でした。
この時季に降る雨は、春を招くためにとても大切な雨。
花を咲かせるための養分を与えるという意味の「養花雨(ようかう)」、
木の芽を膨らませることを助けるという意味の「催花雨(さいかう)」・
「木の芽萌やし」など、素敵な名前で呼ばれてきました。
昔の人の、春を連れてきてくれる雨への感謝の深さを感じます。
さて、本日からは『啓蟄』の15日間が始まります。
啓蟄とは、寒さが緩み、春の陽気になってきたことで、
土の中から虫たちが動き出す季節のことを指します。
「啓」はひらく「蟄」は土の中で冬ごもりをしている虫のこと。
春を感じた虫や生き物たちとの再会も目の前です♪
『啓蟄』を三つに分ける三候は
蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)3/5~3/9
桃始笑(ももはじめてさく)3/10~3/14
菜虫化蝶(なむしちょうとなる)3/15~3/19
となります。
明日から始まる「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」はこちら↓
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❖七十二候 第七候 啓蟄初候❖
蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
(3/5~3/9)
冬ごもりしていた虫が、姿を地上に現し始める頃となりました。
虫たちだけに限らず、動物たちもまた、春が来たことを感じ取って
目を覚まし始めます。
立春の後に初めてなる雷のことを「初雷」といいますが、
この雷は「虫出しの雷」とも呼ばれます。
眠っている虫たちに「もう春が来たよ」と、
雷様も呼びかけてくれるようです。
季節の虫 もんしろちょう
菜の花畑を軽やかに飛び回る白くて小さなもんしろちょうは
桜が咲くころから現れ、春を実感させてくれる蝶でもあります。
羽にある黒い斑点が特徴的です。