さっきまで、一人で駅から海を眺めていました。

足元に打ち寄せる波が、その駅の基礎コンクリートに当たって砕ける、まるで海の上に立っているような感じの場所は、通称「海の駅」。

ちょっと補足ですが、数組の家族や夫婦の他はみんなオジサンが一人で寂しそうに海を眺めていた。僕だけがそうではないので、お気になさらずに。

中学や高校の社会や近代日本史で学んだ「京浜工業地帯」は名前しか頭に残っていない。だって青森の田舎にいたら、東京から横浜の間とか言われても、まったくピンときません。なんか都会すぎて、そのときの自分には関係ないし興味もなかった

今はもう横浜に住んで長いのと、それなりの年齢になっているので、逆に社会や近代日本史が気になってきたりしていました。
そうしたら、ときどき夜中に流れてくる NHKさんの「〜の風景」みたいな映像の中にこれがあった。ちょっと地味な電車の JR鶴見線。それがかつての京浜工業地帯の中を走っている唯一の電車です。

僕は個人事業主で、JRさん関係の仕事もしているために、よく駅員さんと話します。この鶴見線の話をしたときに一人の駅員さんから、乗ったほうがいいと強く勧められました。
「「海芝浦駅」と「国道駅」は行ったほうがいい」

それからしばらく経っていましたが、本当は今日登る予定だった「大菩薩嶺」のお天気が悪かったことと、右足の付け根の辺りに違和感があったので、行くのを延期したら変に時間が空いてしまった。
そこで思い出したのが「海芝浦」。曇り空ですが、風が無いので海のそばでも安心して楽しめそう。


鶴見線で気をつけなければいけないのは、始発駅は同じ鶴見なのに行き先が三つに分かれていること。


鶴見駅で 12時10分発の海芝浦行きに乗り換えると、それなりに混んでいた車内にはあきらかに僕のような観光のお客さんもチラホラいます。それらを乗せてトコトコ進んだ 6両編成の各駅停車は、11分後に 6番目の駅の海芝浦に到着しました。

そこはあきらかに海の上。
他では決して見ることができないような、急に深くなった海と工業地帯が目の前に広がっていました。
たった 15分しか居られない秘境、「海の駅」。

鶴見線への乗り換え通路
鶴見線路線図
鶴見線の海芝浦行き
海芝浦駅のホームからの光景(奥は鶴見つばさ橋)