都心から近く、人気の神奈川県の丹沢山塊。
でも僕が行ったことがあるのは、弘法山、大山そして三ノ塔だけです。
いずれも 1時間台で登れる初心者向けの山で、たくさんある丹沢の中でもそこしか行っていないのは、標高 わずか1,000m台なのに他の丹沢の山はキツいから。実は丹沢は、富士山や日本アルプスの山々に匹敵するほどの大変さがあります。
具体的に言うと、富士山の富士宮五合目から山頂までのコースタイムは 5時間で、1300mぐらいの高さを登りますが、丹沢は大倉から丹沢山まで登ると、同じ時間で富士山以上の高さを登らなければいけない。酸素の薄さや気圧の変化は富士山よりも小さいですが、それとは別の大変さがあります。
だからビビって、後回しにしていました。
先々週の 6月17日 水曜日、それでも行きたい気持ちが勝ってしまい、朝 3時20分に自宅から車で、一番人気の「塔ノ岳(とうのだけ)」を目指して出発しました。しかも一般的な登山口である「大倉」ではなく、でこぼこ林道の先の山の中にある「戸沢の出合」という、あまり人の行かない登山口に向かった。そして一発目なのに、最もハードなコースの「天神尾根ルート」で行こうという計画。
今回の登山口へ向かう「林道戸川線」の近くに、新東名高速道路の「秦野丹沢スマート IC」が出来たこともあり、1時間もかからず大倉近くに車は着いたのですが、その先にあるわずか 5kmの戸川林道が長い。あまりに道が悪くて僕のステップワゴンだと最高時速は 15kmしか出せなく、平均だと 5kmから 8kmというトレランよりも遅いスピード。
グラングラン揺れながら 4時45分に着いた川添いの日の出直後の駐車場にはまだ誰もいなくて、水の音だけがゴーゴーと響いていました。
そして見上げると、これから登る塔ノ岳までの登山道があるはずの辺りの山の傾斜があまりに急で
(やっぱりこのコースは無理かもな・・・)と少し考え込んでしまう。
この「天神尾根ルート」は、メジャーな大倉尾根との合流地点までずっと急斜面が続き、平らなところや足を休める場所がまったくありません。
秦野市さんのホームページでは、大倉尾根との合流地点まで 1時間20分になっていて、ヤマップさんだと1時間45分。あまり登山者が通らないから道が荒れて踏み跡も薄く、たびたび遭難が発生したりするため、丹沢に慣れた人用のコースです。
まだ薄暗い誰もいない林の中。この季節にはもう発生する吸血ヤマビルを気にしながら、5時05分に初心者へなちょこな僕は登山道に踏み出しました。





