登山口から誰もいない緩やかな坂を登ると、20分足らずで「福ちゃん荘」さんに着きました。
大きな案内看板を確認して分岐を左に進むと、ちゃんとした登りが始まった。確かにそれなりの高低差があるので急になるのは当たり前なのですが、運動不足の身体にはやはり応える。
(あ〜家で寝てたほうが良かったか〜。せっかくの休みに早起きしたのも何か損してる気がするし〜)
いつも通りに愚痴が出るのだけれど、人がいないからそれを声に出したり舌打ちしたりもする。
登りの半分ほど過ぎたところからは岩まじりで更に急になって、少し登っては立ち止まりまた少しだけ進んでは立ち止まりを繰り返すと、下から聞こえてきた熊鈴を鳴らした 40代ぐらいの背の高い男性に挨拶をされてスッと追い抜かれた。
明らかに体力差があるのだけれど、さすがに悔しいので無理して追いかけると完全にペースを崩してしまう。ある程度の年齢になってから山歩きを始める人が多いのは、自分のペースでできるのと普段観れない絶景に出会えるからなのですが、たまにこうして気持ちに火がついてしまいます。
だんだん離されながらもずっと頑張って岩の間をフラつきながら進むと、樹林帯が終わって視界が開け右に大きな岩が現れました。山頂近くの「雷岩」。
振り返ると下に見える「大菩薩湖」先の山並みの奥には、雲を後ろに従えた富士山。そこから右方向にはまだ雪を被った南アルプスがグルリと見渡せた。まるでいいとこだけを集めた絵のような、大絶景。皆が勧めていたのはこれ。空が近く流れる雲に手が届きそうな場所、この素晴らしさでした。
とりあえず先に眺望の無い山頂に行き、スマホで自撮りして雷岩へ戻って岩の上に腰かける。早い時間に登ると誰にもジャマされず、贅沢に景色を独り占めすることができます。
気がつくと先に登り始めた女性が座っていたのですが、会釈だけして黙ってその絵の中に溶け込む。家で淹れた温かいボトルのコーヒーを飲みながら、ずっと同じ景色を身じろぎもしないでただただ観ていると、下山するきっかけを失ってしまいコースタイムも忘れて一時間近くそこから動けませんでした。
下りでは、「賽の河原」近くまでこの景色を右に観ながら稜線歩きができます。時計回りだから観れる、たくさんの人たちに支持されるご褒美コース。
大菩薩峠の「介山荘」さんで休憩し、福ちゃん荘さんでコーラを飲んで下山したのが 10時20分。ココイチさんでカツカレーを食べて、家に着いたのは予定より早い 13時20分。そしてまたいつもの「幸せ、家の昼風呂」に直行です。
おつかれ山。でもやっぱり家が一番‼️








