参加者は僕を含めた男性が 4人で女性が 14人の合計 18人。そして添乗員さんは一人ですが、馬籠宿からは、「馬籠宿案内人の会」の方が二人ついてくれました。

コースは昔のままの中山道と、一部を「旧中山道信濃路自然遊歩道」として整備された道。馬籠宿がスタート地点なのは、標高が馬籠宿 620m、馬籠峠 790m(旧中山道は 801m)、妻籠宿 430mだからです。馬籠宿から行くほうが楽で、コースタイムも 3時間30分と、逆からよりも 30分ほど少なくて済む、全行程 9kmのハイキング。
始まりを、歩きやすい緩く広い石畳の坂ではなく隣接する石段にしたのは、それが本当の旧中山道で、広い石畳は後から造られた道のためです。

さっそく目の前の水車のある小屋に入り、裏側から仕組みの説明を受けたあとで、江戸時代の一文銭を触り、火打石の体験もさせてもらいました。
60代ぐらいの男性ガイドさんは地元出身で知識や経験が豊富。ずっと耳を傾けてしまう興味深い話を次から次へと出してくるので、それだけでもこのツアーの楽しさを何倍にもしてくれました。

馬籠宿は周りの宿場との距離の関係で、宿場町としては珍しく坂の途中に作られています。そのために独特の趣があって眺望の良い場所も多い。日本百名山の中で山頂が樹林帯にあるため「最も地味な百名山」と言われる「恵那山」も、もう少し手を伸ばせば届きそうな場所に鎮座しています。

昔ながらの峠の山村と囲炉裏のある茶屋、深い川と水車、紅葉に包まれた山道などを、風の無い快晴の中、ツアーに参加してる方、ガイドさんや添乗員さんとお喋りしながら、気持ちよくハイクしていく。

休憩もあったので、妻籠宿に着いたのは 4時間後の 15時50分。この宿場町に火が灯り始めた時間帯ですが、それがまた静かな昔ながらの町並みに深い山中の独特の風情が重ねられ、二百年ぐらい前にタイムスリップしたような感覚になる。落ちてゆく陽が、今日のツアーの意味を教えているようでした。

この道は、案内の方がいたからより楽しく歩くことができた。初めは一人で行こうと思っていたのですが、ツアーにして大正解でした。


たまたま二日前に「秘密のケンミンSHOW 極」さんで紹介されていた「栗きんとん」をお土産に買いました。
お節に入っている黄色の栗ではなく、裏ごしして形を整えた淡いウグイス色にも近い黄色の、江戸時代からずっと引き継がれている郷土のお菓子。
ちょうど旬で岐阜県の栗が使われていることもあり手に入れたのですが、驚くほど美味しかった。モンブランの甘さをちょっと控えたような優しさ。素朴で懐かしさがあり、口のなかでホロリとほどける。栗本来の美味しさがきちんと伝わる、飽きのこない味でした。

ぜったい買ったほうがいい、超オススメです。

※画像 15枚
水車小屋と旧中山道の階段
藤村記念館
展望台から望む恵那山
中山道
中山道の紅葉(紅葉は逆光で撮るとキレイです)
民家の軒先の干し柿(柿は本来すべて渋柿で、鎌倉時代に、条件次第で甘くなる「不完全甘柿」が生まれたのが今の柿ができたきっかけです。自宅にある甘柿が、突然渋柿に戻ることもよくあります)
熊野神社
馬籠峠
一石栃立場(いちこくとちたてば)茶屋の囲炉裏
中山道の石碑
男滝(おだき)。右側に女滝(めだき)もあります
妻籠宿
妻籠宿御本陣(江戸時代に大名や旗本など身分が高い人が泊まった施設)
妻籠宿
栗きんとん