ベンチから腰を上げて木道を歩きだす。階段を過ぎると、その先はゴツゴツした大きな岩と滑る蛇紋岩だけになりました。
登山道を示す緑のロープが張ってないとコースが分からない岩だらけの山。至仏山も岩が多いけれど、小至仏山は完全な岩山で、こっちのほうが大変だという人もいるぐらいです。
足の置き場が少ない数メートルの高さの岩に手をかけて登っていく。断崖絶壁ではないけれど、もしも滑落したら大怪我をしそうな場所を慎重に一つ一つクリアして行く途中で、ある案内書に
「人気のハイキングコース」と書いてあったのを思い出した。それを作る人の経験や感覚なのだろうけれども、これはハイキングじゃないでしょ。
息を切らして小至仏山頂にたどり着く直前、サーッと雲がやってきて一気に視界が無くなった。 10m先も見えないし更に小雨まで降ってくる始末です。
(天気予報アプリ、みんな外れてるぞ)
先に至仏山を目指して登っていたご夫婦が戻って来た他に、数人の登山者が戻ってきました。
小至仏山から至仏山までは 40分程度で、晴れていれば手の届きそうな所に見えるはず。でも今はまったく分からなくて蛇紋岩で足元が不安定になったりするので、20分ほど山頂に留まっただけで、同じように下山することにしました。
何しろプロの登山救助者さんによると、滑落遭難した人は実の所ほとんどが助からないそうです。また助かったとしても重い障害が残ることが多く、普通の生活も困難になるみたい。
しょせん山歩きは趣味なので遊び。戻る決断を出来ない人はやらないほうがいい。
15分ほど下ると雲を抜けたので、雨が止み視界も良くなってきました。
約 2時間後、鳩待峠に帰着し「鳩待ベース」さんの横で登山靴を洗ってから入店。気づいたのはお店がきれいなためか、鳩待山荘さんと同じ商品を並べているのに、良さげな物に見えること。また cafeの方はこんな山の中なのに、小洒落たいい感じです。
気になっていた「現金不可」は、電源の抜いた現金用のレジがありました。スタッフさんに声をかけると、そのつど現金にも対応してくれるそうです。
現金不可なのはお店の外で買う「花豆ソフト」。小豆のような味わいですごく美味しい名物ですが、それだけは電子マネーかクレジットカード。
そして帰りのシャトルバスの支払いは、花豆ソフト売り場の左側。現金しか使えない券売機です。





