横浜の家を車で出発したのは昨日、8月15日のまだ深夜 2時15分。
いつも通り新湘南バイパスから圏央道、そして中央自動車道へと一人で運転していく。夜中に高速を走るのは好きなのだけど、これもまたいつもと同じで遠足前の子供のように楽しみすぎて、よく眠れなかったのだけが心配なまま向かっていきました。

この日の目的地は長野県茅野市と諏訪市の境界にある標高 1,925mの「車山」。そこから 7kmほど離れた「八島ヶ原湿原」までのトレッキングですが、ここの面白いところは山頂までリフトがあること。スキーで有名なこの山は、スキーのリフトを夏のトレッキングにも活用するだけでなく、山頂まで行けてしまいます。
だからトレッキングと言いながらも頂までリフトに乗る山歩き好きの人も多いし、観光のお客さんもどんどん乗ってくる。僕も 5月下旬にトレッキングに行った「王ヶ頭(おうがとう)」の帰りにこのコースを見つけて、どうしても行きたくなり日程を考えていました。

何度も書いていますがブログのタイトルにあるように、僕の山歩きは「ゆるい山歩き」です。登りの辛さを頑張って耐えて、山頂に着いた達成感を味わうなんてことはまったく興味がないどころか、むしろそんなことは「要らない」です。ふだんたどり着くことができない絶景の場所に立って眺望や風を楽しむのを、できるだけ「楽に安く短時間で」が目標なので、本当に山が好きな人から見たら「なんだコイツ」という感じだと思う。でも趣味って人それぞれなので、僕にとってはこれが最高にいいんです。

具体的なイメージは東海地方の郵便局員さん。富士山頂にある郵便局を担当していて、希望者さんは健康状態や登山経験などで選考されて勤務することができるのですが、山頂まで徒歩で登るのではなくキャタピラつきの運搬車やブルドーザーに乗って「ブル道」を登っていく。そう、歩かなくてすむ。

僕の理想中の理想。これで全部の山に登りたい。

富士山は標高があり風が不規則なので、荷揚げはヘリコプターや歩荷(ぼっか)さんでは難しいのですが、噴火をくり返して溶岩が何度も流れてなだらかになったというその成り立ちから、ブルドーザーなどの特殊車は山頂まで行くことができます。何しろ 40年ぐらい前までは、山頂まで登る車やバイクのレースがあったほど。ちなみに今でも「須走口五合目」から南側に進む「まぼろしの滝」の先の登山道から外れた場所には、山頂を目指している途中で壊れたアメリカのジープ社の「グランドワゴニア」が放置されたままになっています。

ちなみに「吉田口」で馬に乗ってるのは観光の人たちで、他に山頂から馬で降りてくるのは登頂をリタイアして歩けなくなった遭難救助までいかない人。費用は数万円で、ちょっと恥ずかしいそうです。その馬でもいいから乗って登りたいのが本音ですが、御殿場に住んでいる知人が 45年前に、親戚が運転するブルドーザーのカゴに乗って富士山の頂上まで行ったのですが、その時代でも後で大問題になったそうなので、現実的にはちょっと無理みたいです。


話がそれてしまいましたが、僕のモットーからすると今年「車山〜八島ヶ原湿原」に行くことのできる日は限られていました。
8月7日、8月14日、8月15日の 3日だけ。しかも登る時間まで決まっていました。

朝 5時15分の車山高原リフト乗り場
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双葉サービスエリアのかき揚げそば