子どもが、布団の横に
ぬいぐるみたちをずらりと並べている。
頭の角から、足の角まで。
数えるのも面倒なくらい、ぎっしり。
一緒に寝る“選抜メンバー”はまた別で、
それはちゃんと枕元に置いてある。
そんな光景を見て、
「たくさんのぬいぐるみに囲まれて、さぞ幸せだろうなぁ」
なんて、勝手に微笑ましく思っていた。
ところが。
夜中、ふと目が覚めたとき、
並べたぬいぐるみたちが
暗闇の中で一斉にこちらを見ているようで
怖いのだという。
「だから夜、目が覚めちゃうんだよ」と。
いやいや。
片付ければいいのに……。
そう思いつつも、
きっとこの“並べる”という行為そのものが
安心だったり、儀式だったりするのだろう。
怖いけど、やめられない
子どもなりの世界が、そこにはちゃんとある。
今夜もまた、
ぬいぐるみたちは整列し、
私は心の中でつぶやく。
——明日は減らしてみない?
たぶん、聞いてもらえないけれど。