集まりましたねえ、70名ほどの会場におよそ65名。会場がいささか小さく窮屈な思いをされたかと思いますが、ご容赦ください。
講師は、東京大学大学院総合文化研究所の小豆川勝見先生。
放射性物質とは何か、放射線はどう測るのか、食品の前提基準値の考え方について、身の回りの放射能について、という内容です。

放射性物質の説明は、分かりやすかったですね。両手に乗るくらいの量の放射性物質が、大気中に出てしまったそうです。地下水や海に出た量は、分からない・・・。
一生懸命研究しているらしいのですが、研究者の数も足りないそうです。

3月22日の降雨によって、放射性物質が関東に広がる様子をシミュレーションで確認すると、会場は一瞬凍りつきました。守谷、柏、松戸、葛飾、江戸川の線上に、放射性物質が降り注いでいるそうです。

福島第一原子力発電所の正門前で採取した試料の放射線量を測る実験で、放射線測定器を振り切ってしまう様子に、会場は再び凍りつきました。放射能汚染を肌で感じられる、良い実験でした。
食品中のセシウムの測定方法も、具体的に教えていただきましたよ。

誤差を示されない測定は、信頼できないそうです。400Bq/kgといっても、誤差200であれば、200Bq/kgから600Bq/kgになってしまう。誤差が50Bq/kgであれば、350Bq/kgから450Bq/kgの範囲に収まる。
で、誤差を小さくするには、時間をかけるしかないそうです。測定時間を倍にすると、精確性は1.4倍になる、つまり時間の平方根で精度は上がります。
ゲルマニウム半導体検出器(1,200万円以上する高価な装置)を使って測定する場合、「10分間測りました」という程度では、測定値は全然当てにならないそうです。これにもまた、皆一様にショックを受けてましたねえ。
「当店では、全部の食品の放射線量を測っています」というけれど、それが当てにならないんです。
食品は2時間程度計測すると信頼性が高まるらしいのですが、それじゃあ丸一日中作業しても10件しか測定できません。
どうしたら良いのでしょうか? 分かりません。
汚染された食品や水を口にしないようにできるだけ努力する、それしかないようです。
線量計を持っている人は、積極的に放射線量を調べて、街中のホットスポットを探しましょう、という提案で講義は締めくくられました。
パチパチパチ・・・・・!

・・・で、その後の質疑応答が終わらないんです。みなさん、聞きたいことがたくさんあるんですね。会場の利用時間を30分延長しても終わらず、最後はロビーで先生を捕まえて質問責めです。
先生、お疲れ様でした。受講者のアンケートを見ると、満足度120パーセントのセミナーでした。
「環境中の放射性物質を測定する研究」は、これまでメジャーな研究分野ではなかったそうですが、もはや最前線の分野になってしまいましたね。先生のますますのご活躍を、お祈り申し上げます。
そうそう・・・・・郡山で一緒に除染活動した人が会場にいて、ビックリでした。こんなところで再会するとは、本当に思いもしませんでしたねえ。
(写真を追加しました)