10月26日 ツーリング2日目@信州 | 不完全な日常

不完全な日常

音楽、舞台、読書、散歩、放射線

夜が明けて、朝風呂へ行く。


周囲を山に囲まれているのため、露天の風呂にも朝日が届かない。


あたりが陽射しを浴びて輝くのは、午前9時を過ぎてからだ。







「泡の湯」では、男女それぞれに内湯と露天風呂が用意されている。


そのほかにこの混浴露天風呂がある。


この混浴露天風呂を利用するカップルが、少なくない。


湯が白濁しているので、周囲の目を気にしなくて良いからだろう。


ぼくは昨晩は、この露天風呂を独占して気持ちの良い時間を過ごした。


朝風呂の後は、朝食だ。







ビールはもちろん気分だけ(ノンアルコール)。


可も無く不可もない朝食を食べながら、本日のプランを確認する。


まず、白骨温泉にほど近い駐車場にオートバイを置いて、バスもしくはタクシーで上高地に向かう。


上高地から松本まで走り、昼食は再び蕎麦。


それから松本城見学。


それでは準備をして、出発しよう。







上高地では、自家用車の乗り入れが禁止されている。


周辺に点在する駐車場に車やオートバイを置いて、タクシーもしくはバスを使う。


3人でタクシー乗ると、バスの料金差はほとんど無くなる。


4人ならば、バスよりもタクシーの方が安い。


ぼくたちは「茶嵐」という駐車場にオートバイを置いて、タクシーで大正池に向かった。







上高地で最初に出会うのが、この景色。


大正池。


奥行きのある風景が美しい。







上高地を訪れる観光客は、とても多い。


大型の観光バスが、次々に駐車場に入って来る。


時には駐車場からあふれ出して、路上で待機するバスもあるほどだ。


外国人観光客も多い。


タクシーの運転手は、中国、韓国、台湾、東南アジアの観光客が多いと言っていた。







落葉した森は、光が入って明るい。


葉を落とした木立ちは、静謐な美しさをたたえている。


良い森だ。


たまにツキノワグマが姿を見せるらしい。







上高地から松本へと流れ下る梓川。


上高地の景色に、この清流は欠かせない。


川の両岸には、遊歩道が整備されている。


河原の散策を楽しむ人たちもいる。






振り返ると、厚みを増した重そうな雲が広がっていた。


山の天候は変わりやすい。


帰り道、雨に降られるかも知れない(そしてその通りになる)。








この道路(国道158号)は、梓川をせき止めている奈川渡ダム の堤の上を走っている。


道路の左側が、梓湖。


そして右側は、高さ155メートルのコンクリートの崖。







崖の下を見下ろすと、発電所が見える。


このダムは、なかなか見応えがある。


梓川には3つのダムが設けられているが、一番上流にあるこの奈川渡ダムが一番大きい。


ダムマニアならずとも、一見の価値はある。







昼食は、とうじ蕎麦


柄のついたザルのような道具にひとまとまりの蕎麦を入れ、鍋の中で温める。


鍋の中では、長ネギ、油揚げ、しめじ、人参、鶏肉などが入った蕎麦つゆが温められている。


温かい蕎麦を蕎麦猪口に入れ、鍋の蕎麦つゆをかけて食べる。


豊かな滋味を感じさせてなかなか良い。


「とうじ」とは投じる意味だそうだ。







店の名前は野麦路


とうじ蕎麦は、野麦峠周辺の郷土料理らしい。


次は、松本の中心にある国宝松本城


これは凄い。







今からおよそ400年前に作られた、五重六階の巨大な木造建築物。


戦闘を目的に作られた城は、平時に作られた城とは異なる迫力がある。


城の高さは、およそ30メートル。


最上階の窓からは、遠くの山並みが見えた。







城の内部では、一方通行の順路が指定されている。


順路に従って列を作って前に進む。


混雑していると、展示資料をゆっくり見ることもできない。


それでも当時の築城術のレベルの高さが理解できる。


さまざまな展示物は、往時の雰囲気を伝えて楽しい。







およそ40分ほどで、城内を一周。


外に出ると、少し傾いた西日を浴びて城が輝いていた。


重要文化財である旧開智学校も見学しようと思ったが、すでに閉館時刻だった。


という訳で、本日の観光は終了。


ここから先は、高速道路を走るだけだ。


自宅までは300kmほど。渋滞がなければ、大した距離ではない。


ところが、上信越自動車道の佐久あたりから、土砂降りの雨が続く。


途中で小止みになったが、埼玉県に入ると再び叩きつけるような雨。


最後の最後に、試練の時が待っていた。


でも、楽しい2日間だった。


1200RTクラブのみなさま、御世話になりました。ありがとうございました。


(おわり)