2月13日 「どうらく息子」寄席ファイナル@深川江戸資料館 | 不完全な日常

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「どうらく息子寄席」は、ビッグコミック・オリジナルに連載中の「どうらく息子」を下敷きにする落語会だ。

場所は、毎度お馴染みの深川江戸資料館のホール。



 



今回が、最終回。

「最終回って言うと、客が入る」という時蔵師の言葉通り、いつもより多くの客席が埋まっている。

やっぱり客席が埋まっている方が、景色が良い。

「どうらく息子寄席」は、新刊の発行に合わせて開催され、その巻で取り上げられているネタを演じるのがお約束になっている。

今回は、コミック第9巻のネタが取り上げられた。



平林  (一力)

弥次郎  (宮治)

初天神  (ぴっかり)

口入屋  (時蔵)

死神  (三三)



一力、上手くなったね。6月に、二つ目昇進だそうだ。

おめでとう。

でもね、背中を丸めるクセは、早くに直すようにしようね。



お目当ては、三三の「死神」。

三三が高座に上がると、客席のおっさんがやおら立ち上がって舞台の写真を取り始めた。

カメラに向かってポーズをとる三三。

おっさん、主催者側の人かと思ったら、板橋から来たただの客だよ。

出鼻をくじかれた三三だが、噺はお見事だった。



「死神」は、三三の師匠・小三治が得意としている。

小三治の「死神」は(テレビでしか見たことがないけど)、とても好きだ。

あの低い声が、死神的で良い。

小三治の「死神」は、あばら骨の浮き上がった四角い頭の死神の姿が、くっきりと見えて怖い。

三三の「死神」は、どことなく愛嬌がある。

友達にはなりたくないけれど、迷惑な存在というほどでもない、そんな死神。

どちらも好きだ。



今思い出したが、小さん(先代)の「死神」はもっと怖かった。

死神というものが確かにこの世にいるのではないか、と思わせる凄味があった。

小さん(先代)から数えて三代目の三三、芸の風は受け継いでいる。

気持ち良く堪能できた。



「どうらく息子」の連載は、まだまだ続くらしい。

主人公のどら壱が真打ちになるまで、続くのか。

第9巻で、前座1年目に後戻りしちゃったから、まだまだ先は長い。

作者の尾瀬あきら氏に、第9巻にサインをしてもらった。ありがとうございました。