塔ノ岳(丹沢) △山の魅力△(0030) | 登山情報サマリーβ版

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通称”バカ尾根”と呼ばれる大倉尾根の登りが有名。

神奈川県・丹沢山塊の筆頭格的山岳。

 

<山岳名>
塔ノ岳
(とうのだけ)
所在地: 神奈川県秦野市、愛甲郡清川村、足柄上郡山北町

<概要>
丹沢山塊のなかでもアクセスの利便性や登り応えなどから人気の山。
標高は約1491m。
「大倉」バス停ちかくの登山口との標高差(約1200m)から、富士山登山の予行練習としても利用されることが多い。

<アクセス>
●大倉尾根コース
小田急小田原線「渋沢」駅から路線バスで「大倉」バス停(終点)まで約15分。
●表尾根コース
小田急小田原線「秦野」駅から路線バスで「ヤビツ峠」バス停(終点)まで50分程度

 

<塔ノ岳の魅力>
第1に、大倉尾根(通称”バカ尾根”)の登り応えはなかなか楽しめます(かな…)。
「大倉」バス停から山頂までの標高差は約1200m。しかも序盤を除けばほとんど直登のような一本調子の上り坂です。そのうえ長い階段状の道が連続します。おそらく、初めて登る方はたいがいは「なんだコレ?」と呆れるのではないでしょうか。しかしその登り応えを活かして各種のトレーニングにも利用されています。

第2に、山頂の眺望に恵まれています。
とくに富士山、秦野市街と海岸線とその向こうの相模湾の景色はとても見応えがあります。塔ノ岳は海岸線に近く、低地からいきなりズドンと隆起したような山のため、周囲にそれほど高い山はないのでぐるっと一面をパノラマ風景を見渡すようなシチュエーションとなっています。

 

<登山コース>
※標準的タイムによる目安(休憩含まず)

(1)大倉尾根コース
もっともメジャーなルート。登山口から山頂へ向かってほとんど直登で尾根を上がっていく。大倉登山口と山頂のピストン。
「大倉」バス停→ 見晴茶屋(60分)→ 堀山の家(60分)→ 天神尾根分岐(30分)→ 花立山荘(30分)→ 金冷シ(20分)→ 塔ノ岳・山頂(30分)→ 金冷シ(20分)→ 花立山荘(15分)→ 天神尾根分岐(20分)→ 堀山の家(15分)→ 見晴茶屋(40分)→ 「大倉」バス停(50分)
コースタイム/ 6時間30分程度
標高差/ 1200m程度

(2)表尾根縦走コース
ヤビツ峠から丹沢・表尾根上の複数の連続するピークを越えて塔ノ岳を目指す縦走ルート。
「ヤビツ峠」バス停→ 表尾根登山口(30分)→ 二ノ塔(60分)→ 三ノ塔(20分)→ 烏尾山(30分)→ 行者ヶ岳(30分)→ 政次郎尾根分岐(20分)→ 新大日(30分)→ 塔ノ岳・山頂(40分)
※下山ルートは上記(1)の大倉尾根。
コースタイム/ 7時間程度
標高差/ 700m程度

<登山道の特徴>
ルート上に道標やルート上の位置を示すナンバープレートが設置されていますので迷うことはほとんどないと思います。
●(1)大倉尾根コースの場合
「大倉」バス停から登り始め、斜面に取り付いて50分ほどで尾根に出ます(雑事場ノ平)。大倉尾根に出ますとその先は長い階段ゾーンが山頂まで断続します。
見晴茶屋から駒止茶屋の間はモミジが植栽されており秋には紅葉ゾーンとなります。
大倉尾根上にはいくつかの茶屋があり、そこにはベンチもあるので休憩適地です。なお茶屋の営業は平日はほとんどないものと思われます。
塔ノ岳の山頂は直下までいかないと隠れて見えません。
花立山荘の手前あたりから麓の景色が眼下に広がって見えるようになります。
●(2)表尾根縦走コースの場合
「ヤビツ峠」バス停からいったん車道を下りて行きます(バスの進行方向からさらに先(北方向)へ進む)
三ノ塔まで上がると展望がよくなり、向かう先の塔ノ岳がよく見えます。
三ノ塔から烏尾山の間、行者ヶ岳の周辺に岩場・鎖場があります。
表尾根のルート上には何ヶ所か「大倉」バス停(秦野戸川公園)に下りていけるエスケープルートがあります。ただしなかにはあまり整備されていない道もあります。
三ノ塔から先は眺望に恵まれた稜線歩きになります。
●トイレ・水場など
大倉尾根、表尾根ともに登山道上には水場はありません(麓にはある)。ルート上の茶屋や小屋が営業している場合はドリンク類を購入できます。
トイレはどちらのコースも複数あります。
以前、大倉側の雑事場平の近くに小屋があり、そこに水場もありましたが、現在は小屋は撤去されて水場も廃止されました。テントサイトになっていますが、水場はありません。

<難易度・危険個所など>
上記の岩場・鎖場が難所・危険個所になります。難度は高くありませんが足を滑らせるとガケ下に滑落しかねないポイントもありますのでご留意ください(三点支持でキチンとポジションをとれば問題はほとんどない)。
大倉尾根の場合、花立山荘手前の登りが一番キツイと思われます。
大倉尾根の下りはザレ場もあります。

 

※そのほかの補足情報は「note」内マガジン『山の魅力』に掲載しております。

よかったらご覧ください。

 

  

(2023/02/23 上町嵩広)