登山情報サマリーβ版

登山情報サマリーβ版

各種Webサイト等でリリースされた情報やニュースなどを、閲覧等しやすいようにサマリーとしてまとめて配信させていただいております。すこしでも皆様のお役に立てれば幸いです。

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通称”バカ尾根”と呼ばれる大倉尾根の登りが有名。

神奈川県・丹沢山塊の筆頭格的山岳。

 

<山岳名>
塔ノ岳
(とうのだけ)
所在地: 神奈川県秦野市、愛甲郡清川村、足柄上郡山北町

<概要>
丹沢山塊のなかでもアクセスの利便性や登り応えなどから人気の山。
標高は約1491m。
「大倉」バス停ちかくの登山口との標高差(約1200m)から、富士山登山の予行練習としても利用されることが多い。

<アクセス>
●大倉尾根コース
小田急小田原線「渋沢」駅から路線バスで「大倉」バス停(終点)まで約15分。
●表尾根コース
小田急小田原線「秦野」駅から路線バスで「ヤビツ峠」バス停(終点)まで50分程度

 

<塔ノ岳の魅力>
第1に、大倉尾根(通称”バカ尾根”)の登り応えはなかなか楽しめます(かな…)。
「大倉」バス停から山頂までの標高差は約1200m。しかも序盤を除けばほとんど直登のような一本調子の上り坂です。そのうえ長い階段状の道が連続します。おそらく、初めて登る方はたいがいは「なんだコレ?」と呆れるのではないでしょうか。しかしその登り応えを活かして各種のトレーニングにも利用されています。

第2に、山頂の眺望に恵まれています。
とくに富士山、秦野市街と海岸線とその向こうの相模湾の景色はとても見応えがあります。塔ノ岳は海岸線に近く、低地からいきなりズドンと隆起したような山のため、周囲にそれほど高い山はないのでぐるっと一面をパノラマ風景を見渡すようなシチュエーションとなっています。

 

<登山コース>
※標準的タイムによる目安(休憩含まず)

(1)大倉尾根コース
もっともメジャーなルート。登山口から山頂へ向かってほとんど直登で尾根を上がっていく。大倉登山口と山頂のピストン。
「大倉」バス停→ 見晴茶屋(60分)→ 堀山の家(60分)→ 天神尾根分岐(30分)→ 花立山荘(30分)→ 金冷シ(20分)→ 塔ノ岳・山頂(30分)→ 金冷シ(20分)→ 花立山荘(15分)→ 天神尾根分岐(20分)→ 堀山の家(15分)→ 見晴茶屋(40分)→ 「大倉」バス停(50分)
コースタイム/ 6時間30分程度
標高差/ 1200m程度

(2)表尾根縦走コース
ヤビツ峠から丹沢・表尾根上の複数の連続するピークを越えて塔ノ岳を目指す縦走ルート。
「ヤビツ峠」バス停→ 表尾根登山口(30分)→ 二ノ塔(60分)→ 三ノ塔(20分)→ 烏尾山(30分)→ 行者ヶ岳(30分)→ 政次郎尾根分岐(20分)→ 新大日(30分)→ 塔ノ岳・山頂(40分)
※下山ルートは上記(1)の大倉尾根。
コースタイム/ 7時間程度
標高差/ 700m程度

<登山道の特徴>
ルート上に道標やルート上の位置を示すナンバープレートが設置されていますので迷うことはほとんどないと思います。
●(1)大倉尾根コースの場合
「大倉」バス停から登り始め、斜面に取り付いて50分ほどで尾根に出ます(雑事場ノ平)。大倉尾根に出ますとその先は長い階段ゾーンが山頂まで断続します。
見晴茶屋から駒止茶屋の間はモミジが植栽されており秋には紅葉ゾーンとなります。
大倉尾根上にはいくつかの茶屋があり、そこにはベンチもあるので休憩適地です。なお茶屋の営業は平日はほとんどないものと思われます。
塔ノ岳の山頂は直下までいかないと隠れて見えません。
花立山荘の手前あたりから麓の景色が眼下に広がって見えるようになります。
●(2)表尾根縦走コースの場合
「ヤビツ峠」バス停からいったん車道を下りて行きます(バスの進行方向からさらに先(北方向)へ進む)
三ノ塔まで上がると展望がよくなり、向かう先の塔ノ岳がよく見えます。
三ノ塔から烏尾山の間、行者ヶ岳の周辺に岩場・鎖場があります。
表尾根のルート上には何ヶ所か「大倉」バス停(秦野戸川公園)に下りていけるエスケープルートがあります。ただしなかにはあまり整備されていない道もあります。
三ノ塔から先は眺望に恵まれた稜線歩きになります。
●トイレ・水場など
大倉尾根、表尾根ともに登山道上には水場はありません(麓にはある)。ルート上の茶屋や小屋が営業している場合はドリンク類を購入できます。
トイレはどちらのコースも複数あります。
以前、大倉側の雑事場平の近くに小屋があり、そこに水場もありましたが、現在は小屋は撤去されて水場も廃止されました。テントサイトになっていますが、水場はありません。

<難易度・危険個所など>
上記の岩場・鎖場が難所・危険個所になります。難度は高くありませんが足を滑らせるとガケ下に滑落しかねないポイントもありますのでご留意ください(三点支持でキチンとポジションをとれば問題はほとんどない)。
大倉尾根の場合、花立山荘手前の登りが一番キツイと思われます。
大倉尾根の下りはザレ場もあります。

 

※そのほかの補足情報は「note」内マガジン『山の魅力』に掲載しております。

よかったらご覧ください。

 

  

(2023/02/23 上町嵩広)

いくどかテレビにも取り上げられたことがある豚骨ラーメンのお店。黒いマー油が味の決め手です。

 

「なんつッ亭」らーめん

 

<趣意>
恥ずかしながら私はモノグサ者なので登山ではほとんどゴハンはつくりません(めんどい…)。 

そういうわけで、登山後のおいしいご飯屋さんを物色中です。 

オススメのお店がありましたら、ぜひ教えてください。

 

「なんつッ亭」
(なんつってい)
神奈川県・丹沢に本店がある豚骨ラーメンの有名店。

テレビにも取り上げられており、オーナーさんのキャラクターも知られています。
スープに浮かぶ黒いマー油(ニンニク等の香味野菜をラードで揚げてつくった香味油)がラーメン丼いっぱいに広がっています。
小田急線「渋沢」駅の近くに本店があり、駅から歩いて5分ほどです。

 

●らーめん

スタイルとしてはシンプルでスタンダードないわゆる豚骨ラーメンだと思います(東京在住者からすれば)。
白濁した豚骨スープと細いストレート麺(やや硬め)。

具材はモヤシ、青ネギ、ノリそしてチャーシュー(煮豚)です。

スープは豚骨としてはとてもアッサリしていて、豚骨特有のクドさやクセはあまり感じません。

豚骨ラーメンに慣れ親しんだ人ならば、すいすいと飲み干せそうなほどです。
だからといって、けして旨味やコクに欠けるわけではなく、

豚骨スープとしてきちんと味がのっています。

味の決め手はスープの表面に浮かぶ黒いマー油でしょうか。

これがラーメン全体をいっそう香り高くそして濃厚さと旨味を醸し出してくれています。

食べ進むにつれて、あっさりの印象であったスープがマー油と混じりあい、

どんどんとコクと旨味が増幅していきます。

麺は細いストレート麺であり、これは一般的な豚骨ラーメンと大きな差異はないかと思います。
モヤシは細めで小振りです。下茹でしてあり、味付けは特別なものではないかと思います。

しかしマー油の効いたスープと一緒に味わうには、

その自己主張しないシンプルが良さを引き立ててくれるように思います。
ネギは青い小ネギを刻んだもののようです。ネギの清涼感がラーメンをぴりっと引き締めてくれます。
チャーシューはいわゆる煮豚をスライスした薄めのものが一枚。

こちらも特別に味付けを加えているわけではないようです。

マー油のスープと合わせるにはちょうどいい感じではないでしょうか。

 

※そのほかの補足情報はブログ「note」内マガジン『山より団子』にて掲載しております。

よかったらご覧ください。

 

 

 

(2023/01/28 上町嵩広)

戦国時代“最大の山岳戦”ともいわれる、北条氏康と武田信玄の宿命の一大決戦です。

 

「三増峠」
(みませとうげ)
場所: 神奈川県愛甲郡愛川町
アクセス:
小田急小田原線「本厚木」駅から路線バスで「三増」バス停、下車。

 

<端緒>

戦国大名で誰が一番好きか?と問われれば、私にとって筆頭は織田信長です。

その次を挙げるとすれば北条早雲でしょうか。

ここで”好き”といっても、人間性が好きということではなく、

あくまで”興味がある”という意味です。

同時代に生きていれば、たぶん、織田信長のことは好きになれそうにありません。

むしろ“嫌い”になるんじゃないかなと思っています。

それに対して、北条早雲については何だか人間的にも好きになれそうな気がしています。

早雲の事績をみると、現代的な感覚からも好感が持てるようなことが多いように思えます。

歴史的な興味・関心だけでなく人間性にも魅力を感じます。

もちろん、あくまで戦国武将なので聖人君子のような人間ではなかったでしょうが。

その小田原・北条家(時代は早雲の孫である北条氏康の頃)と甲斐の武田信玄による、

両家の行く末を賭したともいえる一戦が、

この“三増峠の戦い”(三増合戦)といえるかもしれません。
その地、神奈川県愛川町の三増にはいまも激戦を物語る史跡や伝承が残っています。

今回はその各所を回ってみました。

 

<概要>

三増は神奈川県北方に位置する。

中津川の宮ヶ瀬湖と相模川の津久井湖の近く、丹沢山塊の東方で、

三増峠などの丘陵とその下に広がる平野部がある。
1569年(永禄12年)10月に武田信玄率いる武田軍が相模に侵攻し北条軍と大規模な会戦に及んだ。

永禄12年は織田信長による足利義昭を奉じての上洛の翌年。
毎年秋に「三増合戦まつり」も開催。

 

<私的な雑感>

今回めぐった史跡のあたりは起伏はあるものの、大まかには平原状の地形で、

多くは畑や農家さんなどの住宅の間の道を歩いて行きます。

そのため登山・トレッキングというよりも散策やウォーキングという趣です。

”三増峠の戦い”は一説には「戦国時代最大の山岳戦」とも言われることがあります。

ただ、実際の主戦場は三増の平野部のようで、

三増峠そのものやそのとなりの志田峠の山中で大きな戦闘が行われたわけではないようです。
もちろん、両軍とも山岳部(というよりも丘陵や高台という感じですが)に陣地や拠点を構えていますが。
そういうわけで、素人的には”山岳戦”といわれてもピンと来ない。

専門家ではないので分からないのですが、

山岳的な地形を利用しその地形ゆえの特性により戦闘が特徴づけられるということで、

軍事的には”山岳戦”という区分になるのでしょうか。

登山をしていても”三増峠”という地名を聞くことはほとんどないのではないかと思われます。

当初「なぜ、ここで合戦が行われたのだろうか?」という疑問がありました。

しかし、地図を広げてみると、

この地が甲斐の武田と相模の北条にとってはほぼ境目の地であったことが分かります。

東を相模川、西を中津川に挟まれた間隙の地形です。

南の相模から北上すれば三増峠を越えると、現在の津久井湖あたりに出ます

(ここにかつては津久井城という北条方の山城がありました)。

さらに相模川に沿ってちょっと進めば現在の相模湖になります。

ここにはいまも東西に甲州街道が走り西へ進めば甲斐に入ります。

相模湖の西方である大月(現・山梨県大月市)には

武田方の有力武将・小山田信茂の居城である岩殿城がありました。
※津久井湖と相模湖は相模川を利用したダム湖です。

したがってこの三増峠を越えるか越えないかの地点こそが、

武田軍にとっては自領に逃げ切る最後のゲートともいえ、

北条軍にとっては追撃の最後で絶好のチャンスであったのかもしれません。
北条軍としては、武田軍が三増に来たところで、

北方の津久井城の軍勢、東側の相模川沿いの台地に布陣していた軍勢そして南から追撃に来た北条軍本隊により、

武田軍を包囲・挟撃して殲滅する作戦だったのかもしれません。

もちろん、信玄もその危険性を十分理解していたのでしょう。

その知謀知略により北条勢の体制が整う前に彼らの一部をおびき出して叩くことで、

北条軍の包囲陣を崩して甲斐に帰国することに成功しました。
しかし、信玄の采配がちょっと狂っていたら北条軍の作戦が成功していたかもしれません

(実際、南からの北条軍本隊は中津川を挟んで三増の南方の”荻野”という地まで差し掛かっていたようです)。

このあたり、どのタイミングで仕掛けたり、引き際を見極めるか、

信玄の面目躍如といったところでしょうか。

愛川町からは、”三増峠の戦い”に関するパンフレットやハイキングマップが提供されています。

これらを手にしてゆっくりと歩きながら歴史探索ウォーキングを2時間半ほど楽しめました。

 

※そのほかの補足情報は「note」内マガジン『山と歴史の連なる道』に掲載しています。

よかったらご覧ください。

 

  

(2023/01/10 上町嵩広)

浅間山の好展望スポット。高峰高原からのルートは冬の雪山登山入門としても人気です。

 

 

<山岳名>
黒斑山
(くろふやま)
所在地: 群馬県嬬恋村、長野県小諸市

<概要>
日本百名山の浅間山の外輪山の一角(ほぼ西側)。標高は約2404m。
花の百名山(ヒメシャジン)。
登山口の高峰高原はスキー場や温泉があり、

登山者以外の観光客も数多く訪れる観光地。

<アクセス>
JR北陸新幹線・小海線「佐久平」駅から路線バスで約55分。

JR小海線・しなの鉄道「小諸」駅からも乗車OK。
東京からの場合、新宿から高峰高原までの直通の高速バスが運行。

 

<黒斑山の魅力>
第1に、浅間山(前掛山)の好展望地であるところです。
浅間山(標高/約2568m)は日本百名山のひとつです。

しかし現在(2022年12月)は噴火活動による入山規制のために山頂に登ることはできません。

いまは眺めることしか叶いません。

そこで浅間山の好展望のスポットとして黒斑山は有名です。

浅間山と黒斑山の間は遮る物がないため、浅間山の山体全体をきれいに見ることができます。
※噴火活動の状況次第で、浅間山火口からすこし離れた前掛山へは登ることができます。
もちろん、黒斑山へは四季を通じて登ることができます(積雪時は雪山登山装備が必要)。

第2に、温泉好きには有名な高峰温泉があります。
高峰温泉は”ランプの宿”として知られ、また温泉好きの方にもよく知られた人気の宿です。

スノーシューによるアクティビティを実施したり、夜は星空観望の開催なども行っています。

”日本秘湯を守る会”登録。

冬季は高峰高原のバス停から雪上車による送迎を実施しています。

 

<登山コース>
※標準的タイムによる目安(休憩含まず)
高峰高原・車坂峠を起点終点とする周回ルート。

”表コース”から登り、下山には”中コース”を利用。
高峰高原・車坂峠の登山口→ 表コース→ 槍ヶ鞘(80分)

→トーミの頭(20分)→ 黒斑山(20分)→ トーミの頭(20分)

→中コース分岐(5分)→ 車坂峠(60分)
山行時間/ 3時間30分程度
標高差/ 450m程度

 

※そのほかの補足情報は「note」内マガジン『山の魅力』で記載しています。

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(2023/01/05 上町嵩広)

山中の箱根ながら、干物や塩焼きなど魚をメインとした定食が味わえるお店。箱根湯本駅そばにあります。

 

 

「喜之助」
(きのすけ)
伊豆から仕入れた魚の干物が看板メニューです。
店頭で干物などを炭火で焼いているところを実見できます。
相模や箱根など地場の食材等を中心としたメニュー提供をしています。

 

<メインディッシュ>

●炭火焼き 精一杯のおもてなし喜之助定食
定食のトップメニューである「炭火焼き 精一杯のおもてなし喜之助定食」

(以下「喜之助定食」と省略します)をいただきました。
「喜之助定食」には3種類の魚の干物が出されます。

季節によってその内容は変わることがあるようです。

このときは「サバのみりん干し」「アジ」そして「アジの干物の素揚げ」の3つでした。

「サバのみりん干し」はこちらのお店の看板商品でもあるようです。

味醂の味付けは適度で、甘すぎず、その旨味がサバのもつ独特の青魚の風味を引き立ててくれます。
「アジの干物」は言うまでもなく鉄板でハズレなしだと思います。

まさに「THE 干物」とでもいうべきでしょうか。

アジの塩焼きももちろん美味しいですが、

やはり干物にすることでその旨味がぐっと凝縮されているように感じます。
「アジの干物の素揚げ」はまるでスナック感覚です。

揚げていることで頭から背骨までバリバリと軽快に嚙み砕いて丸ごと食べることができます。

ただ、目玉はさすがに硬いままなのであらかじめ取り外してから身を食べた方がいいかもしれません。

炭焼きと手際の良さのおかげでしょうか、

香ばしい焼き目も楽しめつつ、けしてパサパサではなく、

どこかしっとりとした柔らかな身の食感も味わえます。

定食にはご飯と味噌汁のほか小鉢が2つ(このときは”ふろふき大根”と“ちりめん山椒”)が付いてきます。

 

※そのほかの補足情報は「note」内マガジン『山より団子』にて掲載しております。

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(2022/12/23 上町嵩広)